
ビートルズを題材にしたミュージカル『ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ... そしてバート』でイブニングスタンダード賞とロンドン劇場批評家協会賞を受賞したウィリー・ラッセルが脚本・音楽・歌詞を手がけたミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』が、2026年3月9日(月) から4月2日(木) に東京・シアタークリエで上演される。
1983年のイギリスでの初演以降、ウエストエンド、ブロードウェイをはじめ、ドイツ、オーストラリア、韓国など世界各地で上演されてきた本作。
主演のミッキー役は、舞台『鬼滅の刃』で竈門炭治郎役を演じ、2025年4月にはミュージカル『フランケンシュタイン』でビクター・フランケンシュタイン/ジャック役で主演を務めた小林亮太と、ミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』の主演ダーウィン・ヤング役をはじめ、2025年11月には『デスノート THE MUSICAL』で主人公・夜神月役を演じる渡邉蒼がWキャストで務める。
エディ役には、ミュージカル『テニスの王子様』手塚国光役で知られ、2024年から2025年の帝劇クロージング公演『レ・ミゼラブル』のマリウス役を演じた山田健登と、2025年4月のミュージカル『フランケンシュタイン』でアンリ・デュプレ/怪物役、続く8月にはミュージカル『四月は君の嘘』で渡亮太役を演じた島太星というフレッシュな顔ぶれが揃う。
ほかにも、ミッキーとエディの幼馴染・リンダ役に、ミュージカル『next to normal』『ジェイミー』などで活躍した小向なる、ミッキーの兄・サミー役にミュージカル『梨泰院クラス』で好演した秋沢健太朗、ナレーター役にミュージカル『ミス・サイゴン』のエンジニア役などで知られる東山義久、ミスター・ライオンズ役にブロードウェイミュージカル『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』『ジャージー・ボーイズ』などの出演歴がある戸井勝海が名を連ねる。
さらに、ミセス・ライオンズ役には、宝塚歌劇団元月組トップスターで『エリザベート』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』『ラ・マンチャの男』など数々のミュージカルで活躍する瀬奈じゅん、ミセス・ジョンストン役には、宝塚歌劇団元星組トップスターで、ミュージカル『next to normal』『ラグタイム』『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』などで好演し、2025年7月には『ジェイミー』で主人公の母親を演じた安蘭けいが務める。
演出を務めるのは、2000年に劇団チョコレートケーキを結成以降、演出家のみならず俳優としても活動し、『起て、飢えたる者よ』『治天ノ君』で第21回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した日澤雄介。本作の演出にあたり、日澤は「40年以上前の作品ですが、今なお色褪せずに私たちに感動を与えてくれるこの作品は個人の思惑と共に私たちを取り巻く社会とも密接につながっています。そして、社会における格差や不平等の問題は残念ながら2025年の私たちに鋭く突き刺さります。その中で運命に翻弄される双子。そして、母親の存在。
本作は東京・シアタークリエで上演後、ツアー公演として2026年4月に大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。
【STORY】
リヴァプールに暮らす子だくさんのジョンストン家に、双子が誕生する。
生活の困窮から、母はやむなく、片方の子をわが子に恵まれなかった裕福なミセス・ライオンズに託す。
こうして、ひとりはエドワード(エディ)として豊かな家庭に、もうひとりはマイケル(ミッキー)として貧しい家庭に、離れ離れで育つこととなった。
やがて運命に導かれるように再会したふたりは、同じ日に生まれたことを知り、固い友情を結び〈ブラッド・ブラザーズ(親友)〉を誓う。
しかし年月を重ねるにつれ、彼らの人生は環境の違いによって大きく隔てられていく。
18歳となったミッキーは、不況により職を失い、幼なじみのリンダとの結婚生活にも翳りが差す。
一方、エディは大学生活を満喫し、将来を約束された存在となる。
血を分けた実の兄弟、ミッキーとエディ。
社会の格差と避けられぬ運命が、ふたりの行く末を容赦なく裁いていく。
■演出:日澤雄介 コメント全文
まずはじめに、この『ブラッド・ブラザーズ』を演出できることを光栄に思います。
40年以上前の作品ですが、今なお色褪せずに私たちに感動を与えてくれるこの作品は個人の思惑と共に私たちを取り巻く社会とも密接につながっています。
そして、社会における格差や不平等の問題は残念ながら2025年の私たちに鋭く突き刺さります。
その中で運命に翻弄される双子。そして、母親の存在。
寓話のようでいてどこか生々しい物語を、飛躍と共に冷徹な感情表現の融合を目指してキャストの皆さまと丁寧に作っていければと思っております。
<公演情報>
ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』
脚本・音楽・歌詞:ウィリー・ラッセル
演出:日澤雄介
【出演】
ミッキー:小林亮太/渡邉蒼(Wキャスト)
エディ:山田健登/島太星(Wキャスト)
リンダ:小向なる
サミー:秋沢健太朗
ナレーター:東山義久
ミスター・ライオンズ:戸井勝海
ミセス・ライオンズ:瀬奈じゅん
ミセス・ジョンストン:安蘭けい
菊地まさはる 白鳥光夏 菅井理久 田代明※ 千葉由香莉 花咲まこと※ 平山トオル(※スウィング)
【東京公演】
2026年3月9日(月)~4月2日(木)
会場:シアタークリエ
【ツアー公演】
2026年4月
会場:大阪・サンケイホールブリーゼ
公式サイト:
https://www.tohostage.com/blood_brothers/