4月、フィンランドからふたりのアーティストが東京交響楽団の定期演奏会に登場する。
ひとりは、指揮者のサカリ・オラモ。
サカリ・オラモ (C)Benjamin Ealovega
もうひとりは、フィンランドでもっとも重要なソプラノ歌手アヌ・コムシ。超絶技巧と力強い声の持ち主で、北欧の現代曲も積極的に取り上げてきた。
アヌ・コムシ (C)Ville Paasimaa
今回のプログラムは、北欧のレアなレパートリーが3曲。最後はドヴォルザークの交響曲第8番という構成だ。
演奏会は、ラウタヴァーラの「カントゥス・アルクティクス」で始まる。サブ・タイトルは、鳥とオーケストラのための協奏曲。作曲家が録音した鳥の鳴き声をソリストにした協奏曲だ。鳥の声とオーケストラが響きを交わし合い、さらに両者が一体となって一斉に飛び立つ様子は鳥肌が立つほどの興奮をもたらすだろう。
次に、昨年亡くなったサーリアホの「サーリコスキ歌曲集」が演奏される。
シベリウスの「ルオンノタル」は、この作曲家の交響詩のなかでは、演奏される機会に恵まれない作品だろう。というのも、ソプラノ独唱とオーケストラのための作品で、その歌唱にはハイレベルのテクニックが要求されるから。コムシの幅広い声域がこの曲でも生きてくる。その歌詞はフィンランドの英雄叙事詩「カレワラ」の冒頭による。創世記的な内容をもち、鳥(カモメ)が重要な役割を果たす。つまり、これまでの3曲からは、鳥を介して、自然と人間との関わりという共通のテーマも浮かび上がってくる。じつに練り上げられたプログラムだ。
そして、ドヴォルザークの交響曲第8番。
鈴木淳史(音楽評論家)
東京交響楽団
第719回 定期演奏会
川崎定期演奏会 第95回
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2345939(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2345939&afid=P66)
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2346146(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2346146&afid=P66)
4月20日(土) 18:00開演
サントリーホール
4月21日(日) 14:00開演
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:サカリ・オラモ
ソプラノ:アヌ・コムシ
ラウタヴァーラ: カントゥス・アルクティクス (鳥とオーケストラのための協奏曲) op.61
サーリアホ:サーリコスキ歌曲集(管弦楽版)<日本初演>
シベリウス:交響詩「ルオンノタル 」op.70
ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 op.88

![【Amazon.co.jp限定】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 豪華版Blu-ray(描き下ろしアクリルジオラマスタンド&描き下ろしマイクロファイバーミニハンカチ&メーカー特典:谷田部透湖描き下ろしビジュアルカード(A6サイズ)付) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Y3-bul73L._SL500_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~ *Blu-ray(特典:主要キャストL判ブロマイド10枚セット *Amazon限定絵柄) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Nen9ZSvML._SL500_.jpg)




![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)


