
【記者コラム・森大輔の勝ち組の法則】
今回の優勝戦もデータの面から探っていきましょう。ファイナルに進出した6人の通算V率を表にしました。

さすがにSGだけあって総じて高い数字ですが、1号艇の佐藤隆太郎は23.4%で優出メンバーの中では最も低い数字。まだこれからの選手でありますし、決して悪い数字ではありませんが、準優突破率と同様に1号艇を上回る数字の選手がいる場合は波乱が起きやすいので、今回の優勝戦は決して堅くはありません。茅原悠紀、峰竜太、磯部誠は「かなり勝負強い」に分類される30%オーバー。特に峰はボート界最強クラスと言ってもいい40%に迫る数字で、勝負強さは特筆ものです。
そこで今度はイン以外での優勝の割合を示したイン以外のV率を見てみましょう。これは波乱を起こして優勝した確率とも言い換えられます。

1号艇の佐藤以外でトップは唯一30%を超えている茅原。しかも、2コースからのVが5回もあるのも見逃せません。通算V率でだけ見れば峰ですが、二つのデータの総合力で考えるなら茅原の方に軍配が上がります。近況の充実ぶりを考えても、好配の使者は茅原でしょう。
▼12R 茅原は半年間の2コース1着率も33%と高い。超絶ハンドルで差し抜ける。2-35-全。
▼5R 土屋智則は敗者戦なら強めの足。伸びが平凡な中枠勢がヘコむと一発可能。5-2=全。
▼7R 松井が機力低調でリズムもさっぱり。前田将太がヘコむ隊形を利して全速まくり差し。4-6=全。
▼10R 近況の瓜生正義は3コースならツケマイを多用する。ハマれば相手役は外。3-5=全。