
【競輪ビッグレース連載「九州王国再興へ」】
松岡貴久(41)=熊本・S1・90期=が、10年ぶりのGⅠ決勝へ瞳を輝かせている。
2022年10月の寬仁親王牌以降約1年半、GⅠ出場から遠ざかるスランプだったが、昨年の宮杯からGⅠ復帰。
以降は全GⅠに名を連ねている。
4日目の二次予選7Rは、同県の嘉永泰斗をマーク。「泰斗を抜くために特化したフレーム。ずっと変えてはいないけど」と本人が説明するように、ダッシュで離れないことよりも、スピードの落ちない自力型を抜けるように作られているという。
その言葉どおり、終4角を過ぎると徐々に嘉永に迫り、見事1着ゴール。だが、「よく伸びた。こんなに進むとは思わんかった」とやや抜き過ぎ。嘉永が4着になってしまった。
GⅠの準決にすすんだのは2019年、当地でのこの大会以来。そして15年、当地でのこの大会以来となるGⅠ決勝を目指す。
嘉永が敗退したことで九州は先行型が手薄になった。「久々に出すしかないのかな…」と、自力もいとわないことを口にしたが、もちろんそんなつもりは毛頭ない。
山田庸平に任せて、10年ぶりのファイナルへと追い込む。
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ファンから贈られたシャツを自慢げに着る松岡貴久
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