
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
鈴木玄人(すずき・げんと、29歳)=東京・117期・S1=が初のビッグレース出場で、準決に進んだ。文字通りスターぞろいの大会で、大躍進だ。
本人は「他の自力型が強烈過ぎて、自力を出せていない」と力の差を感じている。それでも「勝ち上がらないと始まらないので」と自分らしい走りを重ねている。
前検日から、「斜めに走ります」と言っていた通り、自力が通用するとも思っていない。「前に前にという気持ち。必要であれば相手を選ばず内に行く」とシビアな立ち回りを心がけている。
準々決勝Aの11Rはジャイアントキリングだった。3、4番手を確保していた古性優作-南修二の後位をキープ。終3角からは、ヨコにめっぽう強いその大阪コンビの内をすくって2着に突っ込んだ。直線では古性を頭突きで4着に沈める大立ち回り。3連単18万円の波乱に大きく貢献した。
初GⅠでも気持ちだけは誰にも負けない。準決もビッグな車券をファンに提供する。
▼9R(鈴木玄人) 大混戦だが周囲からの警戒は薄い。初GⅠで決勝の快挙へ。17-6-1579、7-1359-6。
▼10R(嘉永泰斗) この3走はGⅠ準決でも通用しそうなカマシ、捲りのスピード。9-127-1237、9-3-7。
■函館競輪 出走表(予想)掲載一覧
■函館競輪 ニュース一覧

初のGⅠ出場で準決勝まで勝ち上がった鈴木玄人