【函館競輪(ナイター)GⅠオールスター】今開催最低の競走得点でも準決入り 最南端選手が最北の地で復調


【競輪ビッグレース連載「九州王国再興へ」】

 九州勢は準々決勝Aを3人が突破した。シャイニングスター賞経由の山田庸平と合わせて4人が準決に進んだ。


 9Rは伊藤颯馬(26)=沖縄・115期・S1=が4着でギリギリの勝ち上がり。だがこのところ落車続きで成績がガタ落ちだったことを考えれば、信じられないほどの活躍だ。「まだ背中が痛い。競走になれば痛みは感じないけど、朝は激痛です」。競走得点は102点で、実は出場選手中最下位だ(補充を除く)。

 当然復調は感じている。「少しずつですけど、良くはなっています」。ファン投票29位でオリオン賞から出場した。沖縄のオリオンビール同様に、全国区で認められるためにもGⅠ初決勝でさらに名を売りたい。

 10Rは嘉永泰斗-荒井崇博がワンツー。堂々と勝ち抜けた。嘉永は「出来はいい。
余裕はすごくあるので、行きたいところから行けた。行ける自信もあった」と完調宣言。鐘3半からのスパートは、嘉永の得意パターンで、前日同様に中野慎詞の先行をきっちり乗り越えた。

 その嘉永を差したのが荒井。2車単1番人気が荒井↓嘉永だったと聞き、「お客さんはよう分かっとんねえ」と笑顔。「嘉永が強かっただけ。明日も嘉永で」と番組発表前から指名。その通りの番組になり、ますます上機嫌だった。

 九州男子は、昨年11月の競輪祭で荒井が決勝に進んで以来、ビッグレースで決勝を走れていない。そんな流れをこの夏で断ち切る。

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【函館競輪(ナイター)GⅠオールスター】今開催最低の競走得点でも準決入り 最南端選手が最北の地で復調

準決勝進出に笑顔の伊藤颯馬
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