
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
A級予選6Rは、宗崎世連(34)=高知・100期・A1=が3番手捲りを決め、5月佐世保(1、6、欠場)以来となる初日1着をつかみ取った。「売り出し中の藤田(祐大)君が相手だったし、これ以外の展開だと勝てなかった」。
宗崎は2019年の宇都宮でトルーマン、ボティシャーの外国人ラインを捲ってS級初優勝を飾った。だが、それ以後は重度の腰痛に苦しんでいる。現在の状態を聞くと「まだ良くはない」と首をかしげるが、「〝競輪選手あるある〟で、気持ちの問題じゃないかなと。選手を引退した後、すぐに腰痛が治るって話はよくありますからね」
やれるだけの治療や対策をやってみたが、なかなか光が見えない。そこで行き着いた答えが「脳が過去の痛みを覚えてしまっているだけで、自分が考え過ぎているだけなのかなと思います。だから腰のことを気にし過ぎないように心がけているんですよ」。
勝負の世界は、まさにストレスとの戦いでもある。万全とまではいかなくても、宗崎が少しでもいい状態で走れるように応援したい。▼準決7Rは池部壮太マークという驚きの組み合わせ。「番手の勉強を含め、集中して、やれることをやります」。池部の奮闘次第では抜け出しチャンスも十分で、5-127-127。
▼5R(寺沼将彦)3着の展開をモノにできなかった初日終了後、入念にセッティングを調整した。「自分で」のコメントはタテもヨコもという強い姿勢とみて、穴でアタマで狙ってみたい。3-25-2457。
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重度の腰痛と向き合ってきた宗崎世連