
【記者コラム・森大輔の勝ち組の法則】
当欄でおなじみ優出メンバーの通算V率を見てみましょう。これは優勝戦における勝負強さを数値化したものです。

V率でトップは26.2%の仲谷颯仁。勝負強い部類に入る20%オーバーはもちろんのこと、GⅠウイナーで次節のSGダービーを控える現役バリバリのSGレーサー。人気を集める1号艇でトップなら波乱が起きる要素は小さいと言えるでしょう。
しかし、石川真二は同じGⅠウイナーで仲谷とほぼ同等の26.0%を誇る実力者。しかも、ピット離れでインを奪う可能性があり、絶対的に堅い優勝戦かと言えばそうではありません。

そこで、今度はイン以外のVの割合を示したイン以外のV率を見てみましょう。高ければ高いほど波乱を起こして優勝した確率が高いということですが、トップは80.0%の鈴谷一平で、石川と川上剛も高率と言える40%オーバー。石川と川上はともに該当コースでのV歴も多く、狙う価値はあります。
通算V率と合わせて考えれば最も怖いのはやはり石川で、インコースでも2コースでも狙えるだけに波乱の使者の筆頭候補でしょう。ただ、さらに好配当を狙いたいファンの方は、イン以外のV率が高く仲谷と石川の進入のもつれに乗じて攻める青木マークの川上というのも〝あり〟でしょう。