
佐賀勢の3番手を追走した渡邉豪大が続いてラインワンツー。阿部将大ラインの3番手から山田-渡邉の後位に切り替えた小川勇介が3着で、3連単は2220円の4番人気での決着だった。
併催のガールズは11Rで決勝を行い、児玉碧衣が捲りで勝利した。大会4日間の総売上額は38億8292万5600円だった。(目標43億円)。
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■ヒーロー
直前のレースから降り出した雨も、1番人気に押された山田庸平の力強さをそぐことはなかった。盤石の走りで山田が7度目のGⅢ制覇を果たした。
もう山田にとってGⅢ優勝は珍しくない。だが今回は最もうれしい優勝のひとつとなった。「同県で、練習仲間の青柳君が頑張ってくれた。そのおかげ。こんな経験はなかったので本当にうれしい」。優勝しても喜びを現すことが少ない山田だが、先行した青柳靖起の名前を出したときには口もとが緩んだ。
レースは前受けの阿部将大を、後ろ攻めの青柳が赤板で叩く展開。残り1周で阿部らが佐賀勢に詰め寄った。山田は終1角で外の阿部に合わせながら番手捲りで先頭へ。そのまま後位の渡邉豪大を連れて先頭でゴールした。3着は終HSで渡邉豪の後位に切り替えた小川勇介だった。
危なげない勝利に「余裕はあった」と、レース直後でも表情は穏やか。ただし、親王牌に出場できなかった悔しさは味わっている。「最近いいレースができていないけど、競輪祭に向けてしっかり頑張っていく」。そして、「来年は親王牌に出ないと」。決勝に2回進んだ舞台への返り咲きも誓った。(野口雅洋)
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7度目のGⅢ優勝を飾った山田庸平