【前橋競輪・GⅠ寬仁親王牌】山田英明は伊藤旭との連係はせず「自分でやる。弟に続きたい」


【競輪ビッグレース連載「九州王国再興へ」】

　九州勢にとってはここも試練の開催になる。メインの理事長杯だけでなく、特選2個レースにも誰も出走しない。


　ひとつひとつ勝ち上がっていくしかない状況。山田英明（42）＝佐賀・89期・S1＝は「弟が別府でGⅢを優勝した。流れを受け継ぎたいですね」と山田庸平の勢いをリレーするつもりだ。前回、地元の武雄FⅠでは惜しい準優勝だっただけに、今回は自らに奮起を促した。

　初日、九州勢では伊藤旭と6Rで同じ番組。それを見た山田は、「あまり相性が良くないんですよ」と苦笑いを見せた。

　しばらくして報道陣には「別々で、自分でやります」と、考えた末の決断を告げた。「これまで何回か付かせてもらった。でもうまくいかずに後悔したレースもあった」。GⅠに出続けるのも簡単ではない年齢になりつつある。悔いなく戦いたいという気持ちの現れ。「付きたいと思えたら、そのときはお願いするつもりです」と決して険悪なわけではない。


　5年前、当地のこの大会の決勝で初めて兄弟で連係した。その時も英明が庸平の前だった。勝負に妥協しない英明が下した決断。どっちに転んでも、後悔はない。

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【前橋競輪・GⅠ寬仁親王牌】山田英明は伊藤旭との連係はせず「自分でやる。弟に続きたい」

当地の親王牌で過去に決勝進出がある山田英明


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