【ボートレース福岡・ルーキーシリーズ】水谷理人 初の王道Vを達成!来年の最優秀新人取りへ意欲

優勝盾を掲げてガッツポーズの水谷理人


 福岡ボートのルーキーシリーズ第20戦「スカパー!JLCカップ」(優勝賞金99万円)は最終日の11日、12Rで優勝戦を争い、1号艇の水谷理人(23)=香川・132期・B1=がインから0.07の鋭いSを踏み込んでイン逃げで完勝。2着は3カドからツケマイに出た3号艇の登玉隼百、3着は2号艇の鰐部太空海で、超抜パワーで水谷と人気を二分した鰐部は痛恨のS遅れが響いてV逸となった。
水谷はこれが通算2回目のVで、福岡は初Vとなった。




◆福岡12R優勝




 選 手 名

支部
期別
コース
ST
今節成績


1
1
 水谷 理人
23
香川
132
1
07
123131111


2
3
 登玉 隼百
26
兵庫
127
3
15
122161221


3
2
 鰐部 太空海
24
愛知
128
2
17
113222321


4
5
 中村 魁生
27
大阪
119
5
06
135413342


5
4
 長谷川 晴哉
25
群馬
129
4
08
224522122


6
6
 村上 宗太郎
23
東京
128
6
24
412342342


 
3連単 1270円(3番人気)
決まり手=逃げ




■ヒーロー

 人事を尽くしきった。自身初の予選トップ通過を決めて初の優勝戦1号艇を手にした水谷は、準優と同様にこの機を逃すものかとばかりにインからゼロ台のSを決めて後続に影も踏ませぬイン逃げを披露。他艇を完璧にシャットアウトして、Vの王道を歩みきった。

 9R後の2本のS特訓、そして優勝戦のS展示の全てにおいて、超抜の伸びを誇る2コースの鰐部に1艇身は伸びられる苦しい状況。「かなりの確率でまくられると思っていました。逃げられる自信は全くなかった」。ただそれでも指をくわえて見ているわけにはいかない。勝つために何をすべきかを考えて腹をくくった。「勝つためには鰐部さん以上の早いSを行くしかない」。結果は思い描いた通りのS隊形。人事を尽くしきって待った天命はVという最高の結末だった。


 デビュー初Vだった昨年5月の地元まるがめ以来のV。ただ今回のVの喜びはデビュー初V以上だった。「デビュー初Vもうれしかったけど、レースの内容的には5コースからたまたま勝てただけ。今回はシリーズリーダーで主役としての優勝なので前回よりも何倍もうれしい。格別です」

 132期の養成所時代に在所勝率1位となる勝率7.84をマークして、卒業記念チャンプにも輝いた〝超〟好素材。この王道Vを〝次〟への糧にするつもりだ。「今期はA1に昇格して、来年は今、同時開催しているまるがめの京極賞に出たい。そして来年の最優秀新人のタイトルを狙いに行きます」。思い描く夢はSGグランドスラム。秘める潜在能力を考えれば、その夢も決して大言壮語ではない。香川どころかボート界のエースにもなれる男が、ここからスター街道を突っ走る。(森 大輔)

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