【ボートレース福岡・一般】今期に捲土(けんど)重来を期す福岡の27歳が闘志メラメラ「今期は全てを取り戻すつもりで」

エース50号機を手にして機力は好気配の藤井公人


 目の色が違う。藤井公人(27)=福岡・129期・B1=は前期(5~10月)に大きく勝率を下げたが、原因は度重なるF。
まさに〝新期一転〟、苦しんだ半年間をはね返すべく、今期はこれでもかと燃えている。

 前々期(昨年11月~今年4月)にF2を犯し、60日のF休み明け初戦だった8月の若松でまたもやF。「あのFで4期通算の事故率に抵触する寸前。まともにレースができなくなって…。勝率を5点台に乗せて調子に乗っていました」。4期通算の事故率に抵触すると6カ月の出場停止のペナルティーを食らうだけに、Fはもちろん選責の事故もご法度。この状況下では、勝率を下げるのも致し方なかった。

 ただ、この苦しい中でも視線は前を向いていた。休みの日はひたすらターンの練習に明け暮れた。「支部訓練では永田啓二さんや塩田北斗さんに、とにかく練習に付き合ってもらって…。感謝しかありません。成績で恩返ししたい」。
元々藤井は〝練習の虫〟で知られるが、さらにストイックに練習を強化。決して腐らず、復活へひたすらに牙を研ぎ続けた。

 今節手にしたのはエース50号機。直前のSGチャレンジカップでも深谷知博が節一級の動きを披露しただけに悪いはずがない。「女子の刑部(亜里紗)さんより伸びたし、伸びは余裕がある。あとは自分との勝負」。〝人間万事塞翁(さいおう)が馬〟。ここから出世ロードを歩み、苦しんだ前期をレーサー人生の分岐点にしてみせる。(森 大輔)

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