【ボートレース住之江（ナイター）SGグランプリ】母親思いの孝行息子・西山貴浩に天が味方／レースで不運も枠番抽選では強運が巡る


【ボート王国九州・山口！】

　母親思いの孝行息子を天は見放さなかった。トライアル2ndの初戦は不運もあって見せ場なしの西山貴浩（38）＝福岡・97期・A1＝が、レース後の枠番抽選で引き当てたのは勝機大の1枠。
「これぐらいのツキはもらわないと」と静かに闘志を燃やした。

　この日は枠なり5コースから進入し、スリット後に減速。6番手でBSへ抜けるよりなかった。「浮遊物を巻いたみたいで下がった。でも1Mを回って外れたのが分かったので〝ヨシ〟ですよ」

　そこから執念の追い上げを開始し、じりじりと4着まで番手を上げることに成功。レースでの不運はあったが、それも枠番抽選で多少は挽回。あとは結果を出すだけだ。

　今回のグランプリに懸ける思いには並々ならぬものがある。オープニングセレモニーでは「余命宣告をされたおふくろが、必死にこのグランプリまで闘ってくれた。次は息子が頑張る。優勝して日本一のおふくろにします」と驚きの告白とともに堂々のV宣言。今節、ことあるごとに「自分には今年しかない」と話す理由がそこにある。


　SG優勝戦1枠並みの重圧がかかるトライアルの1枠。ただそれも過去に克服済みで、しかも今年は優勝戦1枠でSG初制覇まで手にした。鍛え抜かれた強心臓で順当に白星を手にし、ファイナル入りへの歩みを一歩進める。

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【ボートレース住之江（ナイター）SGグランプリ】母親思いの孝行息子・西山貴浩に天が味方／レースで不運も枠番抽選では強運が巡る

抽選で引き当てた1号艇のカードを掲げる西山貴浩
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