2026年トップルーキーに選出された埼玉支部の25歳は元東京メトロの駅員 「この試験を受けてみれば」の母の一言で未知の世界だったボートレーサーに転身【インタビュー「西スポが聞く」】
【インタビュー「西スポが聞く」】

 デビュー5年目で2026年のトップルーキーに選ばれた青木蓮(25)=埼玉・129期・A2の前職は鉄道マン。異色ともいえるボートレーサーへの転身のきっかけや今後について話してもらった。



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ボートレーサーになる以前は駅員として東京メトロに勤務していた青木蓮



(12月18日からボートレース芦屋に出走=12月23日まで)

--前職のお仕事について教えてください。

 「東京メトロ(東京23区を中心に展開する地下鉄)に就職して1年ちょっと務めました。駅配置(駅務)が主な仕事で、基本は改札業務や困ったお客さんの対応など行っていました」

--列車の運転などに興味があったのですか?

 「ゆくゆくは運転士も目指していました。運転士の資格は20歳からで、当時は年齢が足りていなくて。勤めていた時は、車掌(ドア開閉、アナウンスなど運転士の補佐)の方に行こうとしたけど、養成所の試験とかぶってしまって」

--ボートレーサーを目指すきっかけは?

 「自分は細くて体重が軽かったので、母親から『この試験を受けてみれば』って言われて、そこから目指すことになりました。ボートレースのことは何も知らなかったので、その一言がなかったら、たぶん自分はこの仕事に就いていなかったと思います」

--試験は何回目で合格しましたか?

 「1回です。試験は会社の有給があったので、泊まりの2次試験も大丈夫でした。一発で合格できたのは奇跡ですね。コロナ禍で受験者も少なかったのでラッキーでした」

--デビュー5年目。レーサーとして成長は感じますか?

 「成長はしていると思うけど、グランプリとか見ていると全然違いますね。強いレースに出るとなおさら感じます。この前、ヤングダービーを走らせてもらって、一般戦ではそれなりに走れても、そっちの方で走ると全然駄目だなって感じます」

--目標を教えてください。


 「せっかく始めたボートレースなので目指すはグランプリを取ることです。直近では師匠(黒井達矢)より先にGⅠを取ることを目標にしています。黒井さんはまだGⅠを取っていないので『黒井さんより先にGⅠを取りたいです』って宣言もしています」

--ライバルのような関係ですね。

 「黒井さんとレースを一緒に走る時は、お互いペラを見せ合って、手の内を明かした状態で勝負したりもしています。同じグループ内でも切磋琢磨(せっさたくま)しながらバチバチやっていますよ」

--来年からはまた一つ上のステージーに上がります。(トップルーキー選出&A1昇格)

 「レースはまだまだです。毎走が勝負駆けのつもりで頑張りたいと思います」


2026年トップルーキーに選出された埼玉支部の25歳は元東京メトロの駅員 「この試験を受けてみれば」の母の一言で未知の世界だったボートレーサーに転身【インタビュー「西スポが聞く」】

トップルーキーに選出され自身初のA1昇格も果たした青木蓮


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