【ボートレース福岡・一般】初戦で白井英治を撃破した福岡の38歳「おそらく最初で最後。いい思い出になった」

大金星を挙げてシリーズを幸先よく滑り出した森晋太郎


 最高のスタートを切った。森晋太郎(38)=福岡・102期・B1=は初陣となった3Rで3コースからまくった白井英治を4コースから差し切って土をつけると、後半11Rでも3コースから1号艇の山崎郡をまくって、あと一歩で沈める好ファイト。
レース内容の濃さは出場メンバー中でもピカイチだった。

 本人も大物撃破に心を躍らせる。「展開が向いただけだけど、白井さんの前を走れるなんておそらく最初で最後。いい思い出になりました」。SG、GⅠ戦線に身を置く白井と一般戦で一緒に走れる機会もなかなかない。そこで先着できたことは、レーサー人生で大きな財産になったのは間違いない。

 ただ、この大金星は決してフロックではない。森自身も前期(5~10月)は自己最高勝率となる6.01をマークしてノリに乗っている。「Sをぶち込み続けただけです。でも、これだけ成績を残せたのは、自分に合っているんでしょうね。Sで攻め立てるスタイルが自分の生きる道なのかも」

 これまでB級暮らしが続いていたが、元は養成所を好成績で卒業した逸材。自らの進むべき方向性を悟ったのなら、一気に化ける可能性も。
「山崎君がめちゃくちゃ出ているけど、自分も行き足は悪くない。Sを踏み込んで勝負するだけです」。ボート界にあまたいる〝S野郎〟の系譜を継いで、自らの立身出世を図る。(森 大輔)

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