【ボートレース福岡・一般】ピット離れのイップスに悩む24歳の大阪の有望株「克服して師匠と一緒に優出したい」

師匠山崎郡との同時優出を目指す佃來紀


 緊急事態だ。佃來紀(つくだ・らいき、24歳)=大阪・132期・B1=の序盤2日間の3走は4、1、5着と出入りの激しい成績。
ただ、その成績以上に深刻なのがピット離れ。「実は前走地の住之江から、5走連続でピット離れで遅れていて…。完全にイップスです」。Sやターンをする以前の問題で、頭を悩ますのも無理はない。

 機力は一切問題ない。「2日目は試運転ほど伸びなかった」というが連日トップをマークする展示タイム通りに行き足や伸びは軽快。ピット離れに関しても、「自分のやり方が悪いだけで、決してピット離れが自体が悪いわけではない」と問題はない。戦闘態勢は整っている。

 今節は師匠の山崎郡が追加参戦。だからこそ余計にふがいない姿を見せるわけにはいかない。「郡さんと一緒に走れる機会なんてめったにない。いっぱい勉強して帰りたいし、いいところを見せたい」

 その山崎は調整力も旋回力もさすがで、首位通過がうかがえる好調ぶり。
悲願という師弟同時優出を狙うには自らが奮起するしかない。「何とかここから予選を突破して優勝戦まで行きたい。そのためにもピット離れのイップスを克服しないと」

 養成所を高勝率で卒業した有望株で、当地は初参戦だった6月にデビュー初優出と能力は折り紙付き。師匠に成長した姿を見せるためにも、自身の中に生まれた難敵〝イップス〟を撃退し、夢の実現に突き進む。(森 大輔)

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