【ボートレース福岡・一般】今年の漢字が名前に入る佐賀の48歳のベテランレーサー「せっかく準優まで来られたので一発決めたい」

予選突破の健闘を支部の先輩である中島友和にたたえられる熊本英一(左)


 見事に勝負駆けを成功させた。予選ラストを得点率19位で迎えた熊本英一(47)=佐賀・83期・B1=は、4日目の2走で1、2着とまとめて得点率は5.50から6.83までアップ。
順位も10位にまで引き上げる大奮闘で、特大のインパクトを残して第一関門を突破した。

 本人は「2走ともツイていただけ」といたって謙虚。4日目前半1Rはコンマ04のSで2コースまくりを決めたが、「Fを切らずに助かっただけ」と言い、後半9Rの2着に対しても、「岡村(仁)君が転覆して繰り上がっただけ。展開が良かった」と自力ではなく他力を強調する。

 もちろんツイているだけではない。機力は選手間で評判になるほどに仕上がっている。「プロペラはほぼ前操者の大平誉史明さんのまま。行き足や伸びは本当にいいし、出足や回り足まで良くなっている」。58キロという体重を感じさせぬパワフルさで、先月のSGチャレンジカップで山口剛にVをもたらした相棒40号機は今節も健在だ。

 先日、清水寺で年末恒例の今年を表す漢字が発表されたが、今年の一文字は〝熊〟。現役選手で2人しかいない〝熊〟姓の選手だが、「僕も準優で駆除されるだけですよ」と自虐的に笑う。ただ秘める本心は違う。
「せっかく準優まで来られたんで、頑張って一発決めたい」。今年は何かと悪い話題しかなかった〝熊〟の文字だが、最後に穴党ファンを喜ばせるいい〝熊〟の文字を躍らせる。(森 大輔)

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