【平塚競輪・GPシリーズ】佐藤水菜が逃げ切りで2025年をV締め　年間グランプリスラム達成

優勝の副賞と車を手にした佐藤水菜



■ヒロイン

　佐藤水菜（27）＝神奈川・114期・L1＝が、最後まで圧巻の逃げ切りで2025年を締めくくった。まさにサトミナ一強の一年だった。
GⅠの全4大会をV。グランプリまで優勝という、とんでもない偉業を達成した。

　本人はあっけらかん。「レースプランは考えないタイプ。誘導が退避してからレースを見て、しっかり動こうと思った」。勝ちにこだわる選手は、捲りや差しが主戦法になる。だが佐藤はどんなレースもできる上に、女子最高峰を決めるレースで鐘4角カマシ逃げを放った。

　表彰式後の報道陣向けインタビューでは「レースを覚えていないんです。一生懸命だったことしか。どなたか教えてください」と、レース展開を取材。「ホームを取ったの？」と驚きながら喜んだ。

　脚力はもちろん、レースへの対応力もズバ抜けている。
覚えていないのは、考えての組み立てではないということか。

　来年は「今年以上の成果を出したい。今年はあまりにもうまくいっている。でも今年以上を目指して、競技も競輪も頑張る」。誰かが止めなければ、2年連続での年間グランプリスラムでさえ成し遂げる。（野口雅洋）



■ガールズグランプリを優勝した佐藤水菜のプロフィル

■先行した佐藤水菜に誰も詰め寄れず／決勝VTR

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神奈川県の選手らに胴上げされる佐藤水菜



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