ボートレース若松(福岡県北九州市)

GⅠ開設73周年記念「全日本覇者決定戦」

2月15日(日)~20日(金)開催





 ボートレース若松(北九州市若松区)のGⅠ開設73周年記念「全日本覇者決定戦」が2月15日に開幕する。昨年のグランプリ覇者でもある桐生順平を筆頭に、昨年末をにぎわせたGP戦士が12人も集結。地元福岡勢はそのGPファイナリストで前回大会覇者の西山貴浩に、SG11冠の瓜生正義、元志と仁志の篠崎兄弟らSGタイトルホルダーが迎え撃つ。
そんな地元勢で並々ならぬ思いで今大会に臨むのが仲谷颯仁(31)=福岡・115期・A1=だ。若松生まれ若松育ちと当地は地元中の地元。昨年、若松で開かれた2度のSG(3月クラシック、8月メモリアル)にいずれも出場し、メモリアルではSG初優出。前回大会の72周年記念では兄貴分でもある西山の悲願の大会初Vも目の当たりにした。そんな生粋の若松っ子に地元周年への思いを聞いた。

目次



■昨年地元でSG初優出



 ――昨年の若松ボートはSGを2度開催するという、大きな一年でした。仲谷選手にとっては昨年を振り返っていかがでしたか?

 「勝負どころで結果を出せなかったですね。グランプリ入り(賞金ランク18位以内)が見える位置にいたけれど、あと少しで届かなかった。去年はSGに出られただけで良かったみたいなところがあったけど、毎年コンスタントに出場することができるようになりたいです」



 ――それでも、その2回のSGとも予選を突破。8月のメモリアルでは優勝戦まで進出しました。

 「メモリアルはいいエンジンを引くことができて、気持ちも入って優出することができて良かった。でも、全体的にもっと実力を付けないといけないと思いました。調整力もそうです。
上の舞台になると、持ちペラ時代を経験している選手との実力差を感じます。自分はいいエンジンならいいけど、そうじゃないエンジンだとそれなりで終わってしまう。対応力というか調整の引き出しが少ないんですよね」

■型に〝ハマって〟いた



 ――その課題解決へ向けて何か行っていることはありますか?

 「(同門の先輩の)西山貴浩さんにレース後、いろいろ聞くようになりました。今まで僕自身、全くというわけではないですが、深く考えていなかったと思うんですよ。だから疑問に思ったことを聞いてみようという行為が必然的になかった。実際に自分がそうするようになって思い返すと、同期の(関)浩哉は深く考えてレースをしているから、今、あの位置(グランプリ優出)にいられるし、だからこそ強いんだなと思います」



 ――西山選手と話すようになって変わったことはありますか。

 「今まで自分が型にハマっていたんだなと思いました。例えば、エンジンを引き出した結果、乗りづらくなってしまったら駄目ということではなくて、たとえ乗りづらくても自分の力で乗りこなせるようにならないといけない。そうしないと上では結果を出せないと思います。変わったことといえば、昨年の6月に初めて弟子を取ったんですよ」

■弟子入り志願を快諾



 ――どなたですか?

 「同じ福岡支部の鐘ケ江真司君(136期)です。向こうからお願いされたので引き受けました。」



 ――戸惑いなどはなかったのですか?

 「そのときはちょうど自分も変わらないと、とやる気があったので、それはなかったです。プライベートでもよく会いますし、彼のレースを見てアドバイスもしています。でも彼のレースを見ていると、あの場面でなんでちゃんと対処できないの?と、ついつい自分の技術の物差しで測ってしまう。人に教えるのは難しいけど、それが自分自身を見つめることにもなっている気がします。
ゆくゆくは西山さんが自分に対してそうだったように、彼が強くなったときにも、自分がさらに上の位置にいる…。そういうのが続いていくといいですね」



■周年覇者は若松の顔



 ――その西山選手は前回大会の72周年記念で悲願の大会初V。仲谷選手も取りたいという気持ちは強いのではないでしょうか?

 「若松の周年は取りたいですね。その気持ちは以前からずっと変わらない。(周年の覇者は)そのときの若松の顔じゃないですか」



 ――やはり若松に懸ける思いは格別。

 「自分は若松生まれで若松育ち。本当の地元水面ですからね。応援の声も他のボートレース場より多いですし。若松はいい思い出も苦い思い出もあるけど、他の選手よりも勝ちたいという思いは強い。その自覚はあります」

 ――最後に大会に向けて意気込みを。

 「優勝だけを目指して頑張ります」





◆仲谷颯仁(なかたに・はやと)

 1994年8月20日生まれの31歳。北九州市出身。
高稜高卒。登録番号4848の福岡支部。115期の在校勝率1位として注目を集める中、2014年11月に若松でデビュー。17年1月のからつで初優勝。GⅠは2回の優勝があり、18年2月(若松)、25年2月(大村)とともに九州地区選。SGは17年12月の住之江グランプリシリーズで初出場。25年8月の若松メモリアルで初優出(5着)を果たした。一般戦を含めた通算は105優出28V。同期は関浩哉、佐藤隆太郎、豊田健士郎、野中一平、権藤俊光ら。164センチ、53キロ、O型。
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