ボートレース大村(長崎県大村市)

GⅠ開設73周年記念「海の王者決定戦」

3月8日(日)~13日(金)開催





 ボートレース大村(長崎県大村市)のGⅠ開設73周年記念「海の王者決定戦」が8日に開幕する。馬場貴也、峰竜太ら昨年末のグランプリ組5人をはじめ、大村SGで優勝歴がある石野貴之、大会歴代覇者の瓜生正義、羽野直也らや、今年のGⅠで既に2回も優勝の定松勇樹など強力な面々がずらり。そんな他支部勢を迎え撃つ地元勢の総大将が、当地GⅠで5Vを誇る原田幸哉(50)=長崎・76期・A1=だ。
今年の大村のトピックといえば、ボートレース界最高峰のSGであるグランプリ(年間の賞金上位18人だけが出場)の開催を年末に控えること。栄えある地元グランプリ出場を目指し、春から燃える原田に意気込みを聞いた。

目次



■地元グランプリを目標に



 ――2026年は何と言っても、地元の大村で4年ぶり2度目のグランプリ開催を年末に控えています。

 「はい。そこに出場することがメインです。勝負の一年だと思っています」



 ――昨年の25年もグランプリに出場しました。振り返ってどんな一年でしたか?

 「グランプリの開催が大村に決まって(昨年7月に発表)、そこを目標にして取り組んできた一年でした。正直なところ、思ったほどの結果は残せなかったですが、最終的に17位でグランプリにも出場できましたし、充実した一年間だったと思います」

 ――どのような取り組みをしましたか?

 「ペラ調整のバリエーションを増やそうと工夫していました。これまでは出足一本を求める調整をしてきたんですが、その節で引いたエンジンの良さを生かせるように、伸びの方も意識するようになりました。その時に引いたエンジンに左右される部分があって、もちろん駄目な時もあるんですけど、うまくシフトチェンジできたんじゃないかなと思います」



■50歳を迎えての変化



 ――新しい方向性を探ってきたということですね。昨年に50歳を迎えましたが、調整面の他にも、これまでとは変わったことはありますか?

 「日々変化しているんですが、フィジカル面でいえば、目の見え方が変わってきたなと思います。ボートに乗ること自体にはそこまでフィジカルは必要ないので心配していませんが、レース中の距離感が合わないことや、大時計の針が見えにくいなと感じることが増えました。スタートは行けるときはすごく行けるんですけど、今まで以上に気を使うことが増えたなとは思いますね」

 ――では、メンタル面での変化は?

 「若いときに比べれば、落ち着いて物事に対処できるようになったなと思います。ただその分、冷静になり過ぎていると思うこともありますね。
若いときにあった勢いの良さが落ちてきているというか、がむしゃらさがなくなったというか…。自分としては常に集中して、ちゃんとやっているつもりなんですけどね。どこか守りに入ってしまっているんでしょうね。レースでもリスクを背負うことが減ったと思います。走るときは気持ちを高めていますが、先行艇の動きを見ていて〝危ない!〟と思ったらやめますし、例えばまくり差しに入る時も、(他艇の間を)こじ開けるような感じではなくて、他の動きをしっかり見てから行くようになりました」



 ――レース中以外の場面でも、無理をすることはなくなりましたか?

 「そうですね。若い時は全部のレースで〝何とかしなきゃ〟と気持ちが入っていたんですけど。ただ、自分で〝ここが勝負だな〟と決めた時の集中力は今でも高いと思っています。昨年の10月、蒲郡のGⅠで2走目にフライングを切ってしまったのですが、あれは『今年はここからが勝負だ』と思っていたから。事故は施行者をはじめ、皆さまに大変申し訳なかったのですが、その勝負モードの気持ちのまま、2節後に浜名湖のGⅠで優勝できて、グランプリにも行けたので、勝負どころへの集中力は若い時とも変わっていないと思います」



■目標は優勝だけ



 ――年末に向けてスイッチが入っていたということですね。そういう意味では、今回の地元GⅠもグランプリに向けてスイッチが入る一節となるのでは?

 「そう思います。先ほどの話もそうですが、グランプリが目標ではあるけれども、できれば無理はしたくないし、7月くらいまではそういうモードで行きたい。ただ、このGⅠは勝負どころですね。
一つGⅠを優勝できれば(賞金の面で)余裕が持てるというのもありますし、いつも以上に気合を入れて臨みたいと思います」

 ――その強い思いを最後に改めて聞かせてください。

 「目標は優出ではなく優勝。そこだけを狙っていきます」





◆原田幸哉(はらだ・ゆきや)

 1975年10月24日生まれ。愛知県豊田市出身。広島県立西高卒業(中学卒業後の自衛隊入隊中に就学)。登録番号3779。95年6月、愛知支部で蒲郡デビューの76期。同期は瓜生正義、樋口亮、魚谷智之(引退)、横西奏恵(引退)ら。96年10月、三国で初優勝し、翌97年には最優秀新人を受賞。2000年1月、びわこの新鋭王座決定戦でGⅠ初優勝。02年11月には平和島ダービーでSG初制覇。17年4月に長崎支部へ移籍。
22年は宮島オールスターを制し、年末には大村で初開催だったグランプリに出場。優出を果たした(4着)。通算105Vで、うちSG5V、GⅠは20V。大村周年は第63回、67回、72回と3度のV歴がある。172センチ、54キロ、B型。
編集部おすすめ