ボートレースからつ(佐賀県唐津市)

GⅡモーターボート大賞「スター候補チャレンジマッチ」

3月17日(火)~22日(日)開催





 ボートレースからつ(佐賀県唐津市)のGⅡモーターボート大賞「スター候補チャレンジマッチ」(優勝賞金500万円)が17日、幕を開ける。今垣光太郎、濱野谷憲吾、深川真二、菊地孝平らベテラン勢に、石野貴之、羽野直也、定松勇樹とSGウイナーがずらり。V争いは熾烈(しれつ)を極めそうだ。
レースタイトル通りに、そんな猛者たちに立ち向かう西岡顕心、佐藤航、島川海輝などフレッシュな面々も粒ぞろい。女子は遠藤エミ、西橋奈未、小芦るり華の3人が出場。中でも佐賀支部の女子代表とばかりに参戦する小芦に大会への意気込みを聞いた。

目次



■好調の秘訣は「夏で得た自信」



 ――近況好調。2月のびわこでは実に3年ぶりのVを飾りました。

 「最近『優勝したいな』って頭にあった中での優勝だったのでうれしかったです。でも、勝ち取った優勝というよりも、巡り巡りってきた(得点)トップだったし、運も良かったのかなという感じでした」



 ――今期(昨年11月~今年4月)は一流の証しである勝率7点台という数字でここまできています。

 「年末(女子12人だけが出場できるクイーンズクライマックス)に向けてもいい状態で滑り出せたなと思います」

 ――好調の秘訣(ひけつ)は何ですか。

 「調整がうまくいっています。デビューした時から夏の調整が苦手だった。その中でA1になれたこと(昨年5~10月の勝率6.37で今年1月に5期ぶりにA1復帰)が、レベルアップできたポイントだなと思います」

 ――苦手な時季を克服して自信も深まったのではないでしょうか。

 「夏にこれだけ勝率を取れたんだったら、冬場はもっと取れるんじゃないかと思って、(昨年11月に)今期をスタートしました。自信はありました」

■失敗が成長の糧に



 ――うまくいっている調整面は、どう進化していますか。

 「3年前に初めてA1になった時は、今と違う出足系で調整していました。
ピット離れで飛び出して、(枠番より内の)コースを取って、内側から勝つセッティング。出足、行き足系を求めていました。でも、事故率オーバーを経験して(最下位ランクの)B2にも落ちた(24年後期)。ピット離れ仕様のペラが当たらなくなって、迷っていた時期でもありましたね」

 ――どん底から好転するきっかけは何だったのでしょうか。

 「B2まで落ちたし、レースも調整も初心に戻ってやり直そうかなと思いました。その頃、びわこ(24年10月)で馬場貴也さん(滋賀支部のエース)が乗っていたエンジンを引いたんです。その後の宮島(24年11月)では荒牧凪沙君(福岡支部の若手)のエンジンを引きました。どちらも今まで自分がやっているペラとは違う、伸び型のペラでした。『あ、私ってこっちでも乗れる。レースできるな』と知ってから、伸び寄りに調整していって、それを確立していきました。B2に落ちたことは、反省して後悔もしているけど、それがあったからこそ、エンジンをうまく出せている今の自分につながっていると思います」



 ――失敗が成長の糧になった。

 「私は何でも大きな失敗をしないとできないんだと思います(笑)。
いろいろなことを経験しちゃっていますよね(デビュー期にF3本など)」

 ――逆境に強いとも言えそうです。

 「自分で言うのは違うかもしれないですけどね。そっちタイプなのかもしれないです。その経験のおかげで今こうやって伸びているのかなと思います」

 ――その中で今後の課題もあるのでしょうか。

 「このいいリズムを崩さないことですかね。特にフライングをすると崩れてしまう。フライングさえなければこのままのリズムでいけると思います。フライングも2年くらい切っていない。自分でもすごいと思います(笑)」

■師匠のもとで学んだ地区選



 ――1月は地区選にも初参戦しました。

 「調子がいい時は守りに入りがち。でも、大きな舞台を走ることで、『自分はまだまだだな』って思える機会があることがありがたかったです」

 ――その地区選では師匠の宮地元輝さんと話し込む姿がたびたび見られました。

 「宮地さんと一節間ずっと一緒にいられたことが一番大きかったですね。
走り方や考え方、調整面と刺激を受けました。もっと宮地さんについて行きたいって思いました」



師匠の宮地元輝(左)と並んで立つ小芦るり華



 ――ピットではレース後はもちろん、特訓や試運転の後もすぐに宮地さんの元へ駆け寄っていました。

 「すごく勉強になりました。気持ち悪いくらいずっと一緒でしたからね(笑)。でも、イン逃げ(の1勝)しかできなかった。もっといい着を取りたかったです。でも、今の自分の実力はこの辺なのかなって思えたので、また来年も絶対に出たいし、もっといい成績が取れるように頑張りたいです」

 ――2月に挙げた久々のVは師匠も喜んでくれましたか?

 「宮地さんには『どうにか優勝できました』ってLINEを入れました。一言目に『当たり前だ』って言われるかなと思っていた(笑)。でも、『おめでとう』って。『ほんと良かった。うれしい』って言ってもらえてすごくうれしかったです」

 ――また大舞台で師弟そろっての活躍が楽しみです。

 「今年、近くで勉強できる機会がチャレンジカップ(11月にとこなめでSGチャレンジカップとGⅡレディースチャレンジカップの同時開催)。
一緒に出たいですね。また近くで宮地さんの仕事を見たいです。そこは目標にしたい」



 ――今回は地元で開催されるMB大賞。大会への意気込みをお願いします。

 「予選突破はしたいです。地元で何回も走っているし、調整もある程度分かっていて、経験値も他の場に比べると高い。それをしっかり生かしたいです」

 ――佐賀支部は年頭から末永和也選手、定松勇樹選手がGⅠを勝ちました。

 「やっぱり男子は強い。女子も負けないぐらい強くなりたい。(山本)梨菜ちゃんやなづ(野田なづき)もすごく頑張っている。私がもっと引っ張っていけるように上の舞台で活躍して、梨菜ちゃんたちも『頑張ろう』って感じてくれたらいいかなと思っています。ファンの方にもいいレースをお見せできるように頑張ります」





◆小芦るり華(おあし・るりか)

 1997年9月9日生まれ。
佐賀県佐賀市出身。佐賀商高中退。佐賀支部所属。登録番号4938。2016年5月デビューの118期。同期は宮之原輝紀、新開航、栗城匠、板橋侑我ら。師匠は宮地元輝。デビュー期(16年5~10月)にFを3本も犯す衝撃の滑り出しだったが、22年5月にからつで初優出(4着)。23年1月に徳山で初優勝。22年8月のまるがめレディースチャンピオンでGⅠ初出場と着実にステップアップ。ファン投票で選出されるGⅡレディースオールスターにはこれまで5度出場し人気も高い。通算は25優出2V。
162センチ、49キロ、B型。高校ではフェンシング部で総体に出場。
編集部おすすめ