ボートレース蒲郡(愛知県蒲郡市)

SG「第61回ボートレースクラシック」

3月24日(火)~29日(日)開催





 今年もいよいよSGロードの幕が開く。2026年のSG第1弾、「第61回ボートレースクラシック」が24日からボートレース蒲郡(愛知県)で開催される。ナイターで争う29日までの6日間開催。
トップグレードのSGをはじめとした昨年の特別戦(GⅡ以上)の優勝者や年間優勝回数上位者が出場。全国有数の広さを誇る水面で熱戦を展開する。そんなつわものぞろいの一戦に選出順トップで出場するのが、昨秋のダービーでのSG初戴冠からまだ半年のニュースター末永和也(27)=佐賀・124期・A1=だ。トップとあって、SGで初めてのドリーム1号艇にも組まれた。日々強さを増すばかりのボートレース界のエース候補に、大会への意気込みを聞いた。

目次



■冷静さで好機逃さず



 ――昨年は大飛躍。秋のダービーでSG初Vを挙げて、年末の大一番「グランプリ」(優勝賞金1億1千万円)にも初出場しました。

 「ずっとすごく調子が良かった。でもそれ以上に、流れや運の良さがあったおかげでタイトル(ダービーでのSG初V)が取れた感じです」



ダービーを制して喜びを最大限に表現



 ――レベルアップした部分もあるのでは?

 「流れの良さをものにできるだけの、冷静なメンタルではレースができていたかなと思います」

 ――その若さで驚異的な落ち着きです。技術面ではどうですか?

 「ずっと回り足を中心にした調整でやってきたけど、GⅠやSGで戦うには伸びも必要なので回り足を犠牲にした調整もして、それでもレースでしっかり乗れるようにプロペラを合わせています。そうする中でプロペラの"許容範囲"、自分が乗りこなせるプロペラの範囲が広がりましたね」



〝似ている〟と評判の神尾楓珠のパネルの前でインタビューに応答



 ――エンジンに左右されにくい、安定した強さも納得がいきます。周囲の視線も違ってきたことと思います。

 「タイトルを取った時は、ボートレースファン以外からも『おめでとう』と言ってもらえました。
期待も増えたなと感じています。それに応えられるように予選は確実に突破したいと思っているんですけど、からつの九州地区選で優出(2月4日、3着)した後は立て続けに予選落ち。そのあたりが自分の甘さと思うけど、これまでが良すぎたので、これが自分の実力なんだと受け止めています」

 ――昨年は賞金額が初めて1億円を超えました。

 「初めてのことで納税額がどれぐらいになるのか全く分からなかったので、賞金はあまり使っていません。ただいっぱい納めても、義務を果たせているわけだし、また稼げばいい。今年のモチベーションにすればいいと思っています」

■蒲郡大好き「好みに仕上がる」



 ――そのように改めて意気込む今年のSGの初戦が蒲郡クラシックです。

 「蒲郡は2節しか走ったことがないけど、すごく好きな水面。乗りやすくて自分の好きな体感になりますね。それに、レーサーになりたかった小さい頃から蒲郡のレースはたくさん見てきて、その時から好きでした。その蒲郡のSGにドリーム1号艇で出場できるなんて…。すごい経験をできていることを味わいたいです。緊張するでしょうけど」



 ――トップ選出での出場が決まり、ドリーム1号艇が確定的になったのが1月。2カ月以上待っての登場です。


 「考えるだけで緊張しています。優勝戦の1号艇と違って、初日なのでスタートもエンジンの調整も分からない中でのレース。余計に緊張しそうだけど、せっかくの1号艇。期待も大きいと思うので応えたいです」

 ――支部の先輩の峰竜太選手は1年間ずっとドリーム1号艇ということもありました。

 「どれだけすごいことなんだって、(同じ土俵に立った)今になって本当によく分かります。人気も必要だし、どれだけ成績を取ればそうなれるのか…。(手が届きそうにない)程遠い存在ですね」



 ――ただ、GⅠ以上の成績は11優出5V。優勝確率は相当な高さで、既にSGタイトルも獲得。峰選手の20代半ばの頃を上回る部分もあります。

 「優勝5回のうち4回が1号艇。崩れずにコンスタントに着順を取って、(得点率上位で駒を進めた結果として)1号艇を取れているあたりは自分の取りえなのかな」

 ――崩れないと言えば、以前のインタビューでも「追い上げが得意」だと話していました。

 「(今の売り物も)そつなくターン重視で勝負するところ。
6着を取らないようにしています。今期(昨年11月~今年4月)は6着が多いかもしれないけど、グランプリ(5、5、6、6着)もあったので…。それらを経験として生かしながら、今後は6着を取らないようにしたいです」



■イン戦に進化「強くなれた」



 ――過去には「インが得意でない」と話したこともありました。

 「インの走りには進化があります。強くなれたと思っています。1Mを回って差されそうになっても、そこから前に出て、差されないターンができるようになりました。課題だったインのスタートも遅れないようになりました」



 ――ドリーム1号艇の今回のクラシックは、早速その姿の見せどころ。九州勢唯一のドリーム出場なので、西スポ読者も熱視線です。

 「九州代表の意識も持って頑張ります」



末永和也(すえなが・かずや)

 1999年2月16日生まれ。福岡県糸島市出身。唐津五中-唐津商高卒業。登録番号5084。
2019年5月、からつでデビューの124期。デビュー節に初1着。21年3月のとこなめルーキーシリーズで初優出(4着)。22年10月、若松の「ボートレースバトルトーナメント」で初優勝を挙げた。GⅠは22年9月の多摩川ヤングダービーで初出場すると優出(6着)の活躍を見せ、翌23年2月の若松九州地区選で初制覇を成し遂げた。SGは同年3月の平和島クラシックで初出場し、25年10月の津ダービーでSG初優出初Vの快挙。年末のグランプリにも初めて出場した。通算では21V(うちGⅠは4、SGは1)。年間表彰は最優秀新人(22年)。173センチ、54キロ、A型。


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