シャオミ・ジャパンが高性能チップセットを搭載したゲーミングスマートフォン「POCO F7」を2025年7月8日(火)に発売したことは既報の通りですが、実機を実際にチェックしてそのコスパの高さを体験してきました。
「Snapdragon 8s Gen 4」を搭載した「POCO F7」が発売!ハイエンド性能を備えたコスパスマホ誕生

「POCO F7」はその上位モデルとして「POCO F7 Ultra」「POCO F7 Pro」がすでに販売中であり、シリーズ3モデルの中のベーシック機として最後に登場しました。
しかしUltraやProの名前がつかないからといっても性能は劣っていません。
「Snapdragon 8s Gen 4」をチップセットに採用しながらも5万円台という破格的な価格で販売されているのです。
しかも本体デザインにもこだわりを持たせています。

ホワイト、ブラック、サイバーシルバーエディションの3色。
ホワイトとブラックはベーシックな色ですが、サイバーシルバーエディションはゲーミングモデルらしいクールなデザインが特徴です。
背面全体を単色で仕上げているのではなく、カメラ付近を斜めにカットするように半透明の素材を組み合わせており、そこからはまるで内部が見えるようになっているのです。
Snpadragonのロゴや「50MP OIS」というカメラの性能、その下のインジケーターのようなドットなど、近未来的なデザインにまとめ上げているのです。
実際、3色の中でもこのシルバーの人気が高いそうです。

POCOシリーズはゲーミング対応モデルということもあり、本体内部には6,000mm2の3DデュアルチャンネルIceLoopシステムを搭載、熱伝導率を20%以上高めチップセットの発熱を速やかに放熱してくれます。
ディスプレイは6.83インチ2,772 x 1,280ピクセル、リフレッシュレートが120Hz止まりなのがやや残念ですが、価格性能比を考えれば十分でしょう。
タッチサンプリングレートは最大480Hz、ゲームターボモード時は瞬間2,560Hzに対応します。

POCOシリーズの過去のモデルには本体側面にゲーム用のタッチパッドが搭載されたモデルもありましたが、現在はコストの関係もあり非搭載。
このあたりはサードパーティー製のゲームパッドなどを買って補助するのもいいかもしれません。
本体サイズは約163.1×77.9×8.2mm、重量は約215.7gです。
本体側面は角を立てたスクエアな断面形状で、IP68の防水防塵にも対応します。

背面のカメラはメインが5,000万画素のソニー製IMX882センサーを採用した広角、それに加えて800万画素の超広角の2つを搭載します。
カメラ性能は必要最小限に割り切っているものの、この2つがあれば日常的な撮影シーンで困ることは無いでしょう。
またディスプレイ上部内蔵のフロントカメラは2,000万画素と画質をやや高めており、自撮りも満足に行うことができます。

バッテリーはPOCO史上最大という6,500mAhで動画再生なら連続20時間の利用が可能。
急速充電は90Wに対応し、30分で80%まで充電できます。
他のスマートフォンを充電できるリバース充電にも対応、こちらは22.5Wと高出力です。
実際に他のスマートフォンの充電を試しましたが、たしかに低速な充電器よりも早く充電できました。
スマートフォン複数持ちの人や友人のスマートフォンの電池が切れたときなど、十分役に立つ機能です。
一般的なUSB Type-Cケーブルが使えるのも便利。

メモリは12GB、ストレージは256GBまたは512GBに対応。
OSはAndroid 15をベースにしたシャオミ開発のHyperOS 2.0を採用しています。
同じHyperOSのスマートフォンやタブレットとシームレスに連携できるのも特徴です。

AI機能はグーグルのGeminiが利用できるほか、写真編集などにも応用されます。
またPOCOシリーズが搭載する「WildBoost Optimization 4.0」は、AIがゲーム中のCPUやGPUの自動制御を行い、好パフォーマンスとバッテリー消費の最適化を行ってくれます。
他にもゲーム画面の高解像度化による美しいグラフィック表現なども可能にします。

こちらはカメラのUI。
シャオミの他のスマートフォンと同じであり、望遠カメラが無いこともあって倍率切替も標準で3段階切り替えとシンプルな構成です。
今回の新モデルの登場で「POCO F7」シリーズは3機種となり、発売中の「POCO X7 Pro」「POCO M7 5G」を加えるとスマートフォンラインナップは5機種と、シャオミの日本展開モデルの中では大きな勢力となりました。
さらにタブレット「POCO Pad」も展開しており、POCOだけでもどれを選ぼうかと楽しめる製品がそろっています。
ゲーミング用途に留まらずコスパに優れた製品を求めている人にも広く勧められるPOCOシリーズ、今後の展開も楽しみです。