シューティング、MOBA、レース・・・。
数あるeスポーツジャンルのなかでも、いま最もアツいジャンルのひとつが格闘ゲームです。


なかでも日本時間2025年10月8日(水)には「League of Legends」や「VALORANT」で知られるライアットゲームズが新しい基本プレイ無料の格闘ゲーム「2XKO」のアーリーアクセスを開始します。
と、いうことで興奮冷めやらぬ「東京ゲームショウ2025」のライアットゲームズブースで「2XKO」ゲームディレクターのShaun Rivera(以下、ショーン)さんにインタビューしてきました!


「2XKO」ゲームディレクターのショーンさんにインタビュー!

「2XKO」ゲームディレクターのShaun Rivera氏に“日本語で”インタビュー!「基本プレイ無料は当然」「格闘ゲームコミュニティは特別」
プレイも見せてもらった

― 改めて自己紹介をお願いします

ショーンさん: ライアットゲームズで「2XKO」のゲームディレクターをしています、ショーンと申します。
以前は「レジェンド・オブ・ルーンテラ」でシニアデザイナーとして働いていましたが、格闘ゲームを作るのは初めてです。
好きなチャンピオンはマルザハールです。


― 日本語がお上手ですね?

ショーンさん: 全然上手じゃないですよ!(笑)
大学時代に留学をしていて、その後も2年間ほど日本でサラリーマンをしていました。
奥さんは日本人で、今も日本とアメリカを行ったり来たりしています。


「2XKO」ゲームディレクターのShaun Rivera氏に“日本語で”インタビュー!「基本プレイ無料は当然」「格闘ゲームコミュニティは特別」
お気に入りはヤスオ×ダリウス

― 「2XKO」はかなり長期間のプロジェクトになりましたね

ショーンさん: 「League of Legends」10周年イベントのときに「Project L」として全世界に初公開しました。
その頃は1対1のゲームで、プレイテストを通じてプレイヤーの皆さんに意見を聞いみると「まぁまぁ楽しいよ」という感想が多かったんですが、私は“皆さんがワクワクするようなゲーム”が作りたかったので、その結果にあまり満足していませんでした
そこで“ゲームの楽しさ”について考えた結果、友達と一緒に遊ぶことが楽しさに繋がるというひとつの結論にたどり着きました。


― 「2XKO」では1対1も、2対2も、1対2もできます

ショーンさん: 「2XKO」は2人プレイを念頭に制作していますが、もちろん1人プレイの選択肢も用意しました。
ただ、2人プレイと1人プレイの操作感を寄せるのがとても難しかったですね。
そのおかげで1対2というスタイルも生まれ、これがまた面白いんですよ!ボスバトルみたいな感じですよね(笑)
1人でも、2人でも、3人でも、4人でも遊べるのが魅力だと思います。


「2XKO」ゲームディレクターのShaun Rivera氏に“日本語で”インタビュー!「基本プレイ無料は当然」「格闘ゲームコミュニティは特別」
さすが開発者といった腕前

― 格闘ゲームには珍しい基本プレイ無料という形式です

ショーンさん: 「League of Legends」や「VALORANT」など、ライアットゲームズのこだわりでもありますね。
購入するのはスキンやクロマなどのコスメティックアイテムのみ。
Pay to Win(課金がゲーム内の勝敗に影響を及ぼすシステム)にはしないというのは、最初から決めていました。


― アーリーアクセス開始時に使用できる10体のチャンピオンはどのように選ばれたんですか?

ショーンさん: 10体というのは最初のプレイアブルキャラクターとしては少ないほうだと思っています。
しかし、それぞれが異なるメカニクスやテーマを持っており、皆さんのメインチャンピオンが見つけられるようなラインナップになっているはずです。


「2XKO」ゲームディレクターのShaun Rivera氏に“日本語で”インタビュー!「基本プレイ無料は当然」「格闘ゲームコミュニティは特別」
来場者の中にはマイアケコンで試遊する猛者も

― 今後オリジナルチャンピオンが出る可能性はあるんでしょうか

ショーンさん: 基本的には「League of Legends」からになると思います。
いまの「League of Legends」には個性豊かな170体以上のチャンピオンがいて、もし「2XKO」オリジナルチャンピオンを出したら「なぜ俺の私の◯◯じゃなくて知らないチャンピオンが出るんだ!」というコメントであふれかえるはずです(笑)
ただ、私は自分のチームにとても自信を持っているので、どんなチャンピオンでも「2XKO」に実装できると思っています。
皆さんが実装してほしいチャンピオンがいたら教えてください!


― 今後のeスポーツ展開を教えてください。EVOのようなコミュニティ大会を支援するのか、それともライアットゲームズ主催の大会も開催するんでしょうか?

ショーンさん: 格闘ゲームのコミュニティは特別だと思っています。
ライアットゲームズが格闘ゲームを制作しているというニュースに対して「これまで培ってきた私たちのコミュニティはどうなるんだ」という反応がありました。
しかし、私たちは格闘ゲームコミュニティを尊重していますし、大会運営者の皆さんをサポートしたいと思っています。
その一環としてまず取り組むのが「First Impact」です。
私たちは今後アメリカ、ヨーロッパ、アジアで開催される22のコミュニティトーナメントを支援していきます。


― クローズドベータテストをプレイした皆さんからの反応をどう受け止めていますか?

ショーンさん: SNSのコメントはよく見ていますが、本当にプレイしているかどうかは分かりません。
なので私たちは頻繁にアンケートを取ったり、イベントなどで実際にプレイヤーの皆さんと会話をして今後の方針の参考にしています。
また、世界中のあらゆるプレイデータを記録しているので、どこに改善の余地があるのかを細かにチェックしています。


「2XKO」ゲームディレクターのShaun Rivera氏に“日本語で”インタビュー!「基本プレイ無料は当然」「格闘ゲームコミュニティは特別」
Shaun Rivera

― 最後に東京ゲームショウの感想と、プレイヤーの皆さんに一言お願いします

ショーンさん: 私は小さい頃からゲームが大好きでした。
東京ゲームショウには初めて参加したんですが、最初にこのホールに来たとき「なんて大きい会場なんだ」とビックリしましたね(笑)
こんなに多くのゲームファンがこうして集まっているということに感動しました。


そして、私たち「2XKO」がこうしてブースを出せているというということは光栄で、感謝しています。
「2XKO」は基本プレイ無料で誰でも遊べます。ぜひ友達を誘ってトライしてみてください!


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