海外では様々なコラボスマートフォンが販売されていますが、今回紹介する「realme 15 Pro 5G Game of Thrones」は中世を舞台としたダークファンタジー「Game of Thrones(ゲーム・オブ・スローンズ)」とコラボした製品です。
日本では知る人ぞ知るSFドラマ「Game of Thrones」は、HBOが配信するシリーズ8作、全73話のという超大型コンテンツです。
そのコラボモデルはまるでゲームの世界から出てきたような雰囲気。
今回はパッケージや外観を中心に紹介します。
GOTファン垂涎の「realme 15 Pro 5G Game of Thrones」

まずは製品のパッケージから。
Game of Thronesを知っている人ならば、これが「ウェスタロスの王家の宝箱」をイメージしたものと感じるでしょうか。
一方で知らない人にとってもこの宝箱は「開けたら何が出てくるのだろう」というワクワク感を与えてくれます。

本物の宝箱のように鍵はかかっていません。
その鍵の部分を持ち上げると、宝箱が横に開いていきます。
そして中にはいろいろなものが見えてきますが、いかにも中世風のデザインが期待感を高めます。

完全に開ききると、ウェスタロス七王国の王権の象徴とされている「鉄の玉座」が現われます。
飛び出す絵本(ポップアップ絵本)の技法ですが、大陸を思わせる地図と相まってGame of Threadsの世界観をこのパッケージだけで素晴らしく表現していることがわかります。

さらに地面の部分は中央から左右に開きます。
まるで秘密のエリアに入り込むような、そんな感覚で内部にアクセスできるのです。

ケースは本体背面のカメラ部分のデザインに合わせた形状。
またSIMピンはGame of Thronesに出てくるドラマ内で王の側近が胸に付ける象徴アイテム「王の手」の紋章バッジを模したデザインになっています。

パッケージの左側にはUSB充電器とケーブルも入っていますが、これらはブラック仕上げでGame of Threadsのデザインはありませんでした。
また一番上に入っている巻物を開くと片側には製品名、裏側は白紙です。
しかしこの巻物を太陽光に当てると文字が浮かび上がってくるそう。
今回は試していないのですが、ちょっとした付属品がGame of Threadsファンには魅力的に映るはず。

パッケージ左側には中仕切りの薄い板が入っており、その中には登場人物のポストカードとステッカーが入っています。
これまたコレクターズアイテムですね。

さて、本体を起動するとGame of Threadsのロゴが表示されます。
起動音は特になく、ビジュアルのみの演出です。

起動後は専用のテーマが出迎えてくれます。
アイコンセットは円形にゴールドの中世らしい雰囲気もあるもの。
壁紙は標準で「Dragonfire」(ターガリエン家モチーフ)の赤・金調でドラゴンや炎を描いた壁紙になっています。
また「Ice」(スターク家など)をイメージした寒色系・氷の壁紙も選べるとのこと。

スマートフォンとしてのスペックは・・・
- チップセット: Qualcomm Snapdragon 7 Gen 4
- ディスプレイ: 6.8インチ、144Hz、6500nits
- フロントカメラ: 5,000万画素
- リアカメラ: 5,000万画素広角、5,000万画素超広角
- バッテリー: 7,000mAh、80W充電対応
・・・といったかたち。

カバーを付けても外観のデザインイメージは大きく変わりません。
カメラ部分にあるドラゴンの爪を模した3D彫刻や三つ首の竜の紋章などはターガリエン家を象徴する高貴な雰囲気です。

本体サイズは162.26×76.15×7.84mmで重量は187g。
ゴールドのフレームが高級感とレトロ感を醸し出します。

カメラ部をよく見ると、台座には多数の旗がプリントされています。
これはGame of Thronesに登場するウェスタロス諸名家の紋章や家旗です。
さらに広角カメラに注目。
カメラの縁の部分はLEDライトになっており、通知やアプリに応じてカスタムカラー、カスタムパターンで点灯させることができます。

スマートフォンとしてはミドルハイレンジモデルですが、ゲーミングモデルとして高リフレッシュレートなディスプレイを搭載。
また、ゲームプレイ向けの設定アプリもプリインストールされています。
このうち「Games」はゲーム専用のアプリストアで、ゲームだけを探したいユーザーに最適です。

「Game Center」はゲーム中にスマートフォンの通知などを止めたり、ゲームの自動アップデートの設定など様々なツールを提供。
詳細は省きますが・・・
- Game Toolkit
- Move game icons to “Games”
- Update settings
- Answer calls on speaker
- Notification style
- Brightness lock
- Background activity control
・・・といった機能が使えます。

なお、Game of Thronesのスピンオフゲーム「Game of Thrones: DRAGONFIRE」もあります。
Game of Thronesファンならこの世界観にのめり込めるでしょう。

realme 15 Pro 5Gはミドルハイレンジモデルですが、ゲームプレイ操作も良好です。
体感的には2世代前のハイエンド機、Snapdragon 8 Gen 3クラスの性能があると感じられます。
大型7000mm2の空流べーパーチャンバーも内蔵しているので、放熱能力にも優れています。

“熱”に関してはさらに面白い機能も。
背面の素材は熱が加わると色の変わるカラーチェンジ技術を搭載。
ドラゴンの炎をイメージして、温度が44度以上になると黒から赤に変化します。
これはターガリエン家の標語、 「炎と血」をモチーフにしたものだそうです。

最後にカメラです。
望遠が無い分、アプリのUIはシンプルで使いやすいと感じます。
写真は0.6倍、1倍、2倍がメニューにあり、デジタルで最大20倍までに対応します。
ナイトモードや高画質撮影など、一般的なモードを備えています。
AIによる画質補正なども良好です。

撮影した写真には様々なウォーターマークを入れられます。
本モデルではGame of Thronesをモチーフにした限定ウォーターマークも内蔵。
写真撮影がちょっと楽しくなりますね。

realmeは日本に上陸していないためこのモデルを日本で見ることは難しいのですが、中国メーカーのコラボ製品の本気の度合いを改めて感じさせてくれます。
また本体の作りやゲーミングモデルとしての性能を考えると、realme 15 Pro 5G Game of Thronesはゲームとのコラボモデルとしても合格点を与えられる、優れた仕上がりの製品だと感じられました。
▼Photo & Written by Yasuhiro Yamane/山根康宏
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