
芸能生活24年目を迎えた加護亜依。度重なるスキャンダルに見舞われながらも必死に走り続けてきた。
「戦友だと思っています。何かで繋がっている感じがすごくあります」
ーー加護さんが「モーニング娘。のメンバーだった当時は、平成のアイドルグループブームを牽引し、一世を風靡していました。ご自身で当時を振り返ってみて、どう思いますか?
加護亜依(以下、同) 本当に私はあそこにいたんだという不思議な気持ちであると同時に、私の人生そのものだったし、モーニング娘。に入ったのが12歳だったので、青春そのものでしたね。
ーー当時、怖かったメンバーはいますか。
中澤さんでしょうか。中澤さんはバナナが嫌いすぎて、私がバナナ味のチョコを食べていると『めっちゃ臭いな』って本気で言われたこともあります。
でも当時は、マネージャーさんが1番怖くて、怒られてばっかりだったんです。当時は「怪獣」といわれていたくらい、自分が幼かったんでしょうね。
ーー当時、相方的存在だった辻希美さんとは本当に仲がよかったのでしょうか。現在も連絡を取り合っていますか。
めちゃくちゃ仲いいです。今はそんなに連絡は取り合わないですが、戦友だと思っています。不思議なことに、何かで繋がっている感じがすごくあります。
私と、のん(辻希美さん)は、一緒にやってきた双子みたいというか、当時も“双子じゃないのに双子みたい”がテーマだったんですが、そういうことが度々ありました。
自分が体調悪いと、のんも体調悪かったり、同じ日に同じ献立のご飯を作っていたこともしょっちゅうあります。のんのブログを見てみたら、例えば、唐揚げが同じ日だったとか、オムライスが同じだったとか、やっぱり何かあるんだろうなって思っています。
今思えばモーニング娘に加入する際の第3オーディションのときもそうでした。東京に来て、スタジオの扉を開けたら自分と同じ顔の、のん(辻さん)が私と同じチェック柄のコートを着ていたんですよ。
その後、ロケバスに乗った時に隣同士になって「名前は何?」っていう会話になって、年齢も身長も同じだったことで運命を感じました。よく当時のメンバーのインタビューで私やのんが「怪獣」といわれていましたが、本当に「怪獣」だったのは、今でもいろいろやらかす私のほうでした。
ーー辻さんは順風満帆なイメージで、加護さんと比べられることが多いと思います。おふたりは真逆だとも言われがちですが、どう思いますか。
私ものんも何も思っていないですよ。元々、モーニング娘。にいたときから私たちは真逆なんですよ。それはお互いも知っているし、周りも知っているので。
娘は「私は辻ちゃん派」「辻ちゃんはいいな」って言いますね
ーー加護さんにとって辻さんはライバルになるのでしょうか。また、最近は辻さんとどんなやりとりをしましたか。
のんに関してライバルだと思ったことは1回もないです。現役だった頃もライバルはいなかったですね。逆にマネージャーから「ライバルを作れ」って言われていました。
のんはこの間、私がライブしたときにも花を送ってくれたり、誕生日のときは必ずメッセージも送ってくれたりします。「カラオケいつ行く?」とか…。
ーー2人でカラオケに行ったら何を歌いますか。
まだカラオケ行ってないんですよ、そのときも「何歌う?」って話になりました。多分、W(ダブルユー)の曲を歌うと思います。
ーー加護さんのお子さんとは、辻さんのことについて何かお話することもありますか。
娘は「私は辻ちゃん派」「辻ちゃんはいいな」って言いますね(笑)。でもそれは娘は私のことが大好きだから、「辻ちゃんはママと一緒に歌って踊れていいな」って意味みたいで。だから最近、娘は「自分が辻ちゃんになる」とも言ってくれます。
ーー加護さんが、モーニング娘。の公演にOGとして呼ばれることはないのでしょうか。
呼ばれないんです。だからOGとして呼ばれるのが目標なんです。その日が来たら、多分私はこの業界を引退するんだと思う。呼んでほしいというか、いつか呼んでもらいたいんですけど……なかなか呼ばれないですよね(笑)
ーーモーニング娘。で1番好きな曲はなんですか。カラオケで歌うこともありますか。
「I WISH」ですね。やっぱりのんと歌いたいので。最後に歌ったのが、2019年に13年ぶりに復活したハロー!プロジェクトのライブに出させてもらったとき。
集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/村上庄吾