「怖かったです…」“ぶつかりおじさん”を跳ね返した110kgのインフルエンサー・えみっくすが語る被害当時…レンタル友達「デブカリ」での驚きの依頼とは?
「怖かったです…」“ぶつかりおじさん”を跳ね返した110kgのインフルエンサー・えみっくすが語る被害当時…レンタル友達「デブカリ」での驚きの依頼とは?

2018年に駅構内でわざと人に体当たりする男の動画がX(当時はTwitter)やYouTubeに拡散され話題となり、“ぶつかりおじさん”や“体当たり男”とも呼ばれるようになった。突然の衝撃に誰もがパニックになるこの迷惑行為だが、それを110kgもの豊満なボディーで跳ね返した女性がいた。

その名も「ぽっちゃり界の橋本環奈」としてじわじわ注目度が高まっているインフルエンサー“えみっくす”である。

新宿駅西口で“ぶつかりおじさん”を跳ね返して大バズリ 

「ぽっちゃり界の橋本環奈」と最初は勝手に名乗っていたようだが、その存在は本人の関係者には認識されている状態だという。2022年8月19日公開の橋本環奈さん主演の映画『バイオレンスアクション』の試写会に配給会社より招待され、本人が劇中で使用したウィッグをスタッフに促され被らせてもらったという。

橋本環奈着用のウィッグを被ったこともあるインフルエンサーに体当たりしてくるとは、一体何事か? えみっくすさんにその被害時の様子を聞いた。

――“ぶつかりおじさん”に遭遇したのはいつ、どこでだったのでしょうか。

えみっくす(以下、同) 遭遇したのはXに投稿した2月27日で、場所は新宿駅西口の広い通路でした。

前を歩いていた女性が、50歳くらいのカジュアルめな服装の男性にぶつかられてヨロけてるのを見たので「こわーい」と思って、私はぶつからないように男性を避けるように左側に2、3歩横に歩いたんです。

それにもかかわらず、男性は私に突進するようにドンッと肩をぶつけてきました。

 ――ぶつからないように避けたんですね。でもその男性は、えみっくすさん目掛けて斜めに歩いてきたと。

そうです、「えっ?えっ?」と思いながら2、3歩ほど歩いて、ドンッと。でも、その男性の方が「おっとっと」って感じでヨロけて、形的に跳ね返した感じになりました。

――その男性はどんな表情で、どんな雰囲気の方でしたか。

無表情でした。雰囲気はなんとなく“疲れてそう”。でも、できれば接触したくなかったですよぉ。だって、何日間も洗ってないお洋服とかだったら嫌じゃないですか。怖かったです…。

――そんな怖い思いをして、なぜXに投稿したんですか?

“ぶつかりおじさん”の被害に遭ってる方は多いと思うし、「跳ね返した」って書いたらバズるかな~と思ったからです。なにより、これまで被害に遭った方がスカッとしてくれたらいいなと思って。

強そうな写真がいいなって思ったので、つい最近撮っていただいたばかりのお写真も一緒に投稿しました。

「男性よりも女性からのご依頼が多い」  

――まさに、その狙いが当たりましたね。ところで、えみっくすさんは現在どんな活動をされているんですか?

レンタル彼女とはまた違うレンタル友達的なサービスのデブバージョン「デブカリ」というレンタルサイトに登録してまして、依頼者の方と一緒にお食事したりデートみたいなことをしたりしています。

それ以外は、太った女性向けのブランドのモデルをやらせていただいたり、ホストクラブさんからPR動画などのお仕事をいただいたり、ライブ配信なども行なっています。

――「デブカリ」は疑似恋愛的なサービスなのでしょうか?

いえ、「デブカリ」は手繋ぎなどの接触も禁止です。お友達みたいな感じのときもあれば、単純にお手伝い要員的に呼ばれることもあります。

「デブカリ」は男性登録者もいるので、“大盛りメニューを食べきってほしい”とか、“スイーツカフェのコラボメニューでもらえるコースター40枚をコンプリートしたいから、揃うまで食べ続けてほしい”とか。

――なかなか大変なレンタルビジネスですね。

そうなんですよ。でも私は基本、固定のオジ2人以外は女性からのご依頼のほうが多いので、そこまで無理難題をご依頼いただくことはありません。

――固定のオジは疑似恋愛や体を求めてきたりすることはないのでしょうか?

それがまったくないんです。

 ――女性はどういう目的でえみっくすさんにご依頼するのでしょうか。

お友達感覚でありながら、なんかお悩み相談みたいな感じですね。「ホストにハマってるんだけど、どうしよう」とか、恋愛の相談が多いです。

でも、実はオジよりも女の子のほうが依存体質だったりして、大変なんですよ。深夜に長文のLINEを送ってきたり、ときには「死にたい…」ってメッセージも……。

――それはヘビーですね。どう返事するんですか。

「やめなぁ~」って返します。まあ、あまり深刻な返事をしてしまうと本人も深刻になっちゃうんで、そういうときは軽く返すのがいいんですね。なんか救いを求めているのでしょうかね、私に。

界隈では「脱がずに成功してる」として認知 

――そんなえみっくすさんも、病むことはあるのでしょうか。

ありますよ。歌舞伎町でキャッチの方を無視したら「(ラーメン)二郎食って帰れ、デブ!」って言われたり、今回のぶつかりおじさんの投稿に「本当はお前の幅が広かっただけだろ」とか言われたり。

あと、インフルエンサーは人気商売なので、私を推してくれてた方が離れていくと“私の魅力不足なのかな”と落ち込んだり。それと老化にも病みます。

――老化ですか。

顔のシワ、くすみ、たるみです。私、デブだけど小顔が自慢で、人に会うと必ず「顔小さい」と言われてたのに、最近あまり言われないのはたるみのせいかなって。

デブ界隈では「脱がずに成功してるデブ」として認知されてるのに…。

――「脱がずに成功してる」とは?

だいたいぽっちゃり系の女性は、水着とかを着て露出した状態で配信サービスをして稼いでるんですよね。でも、私のように着衣のまま固定ファンがついているのは珍しいということです。

まあ、そうは言っても、実は脱いだら体もすごいんですけどね…!

――グラビアなどにも挑戦したいと。ちなみに3サイズなどをお聞きしても?

はい、グラビアは最終兵器です。3サイズは、バスト130㎝のIカップでウエストは110㎝、ヒップは125㎝です。いつでもご依頼お待ちしておりまーす!

ぶつかりおじさんを跳ね返したインフルエンサーは、その精神も逞ましかった。 

取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班 

編集部おすすめ