
2月28日に元AV女優の加美杏奈さん(29)がXで結婚を報告。お相手は自身の処女作で共演したAV男優の志戸哲也さん(46)だという。
「共演してすぐに好きになった」
――結婚おめでとうございます! “初体験”のお相手との結婚ということで、かなり異色なカップルですね。
志戸哲也(以下、志戸) そうですか? 最初は僕が個人でやってたAVメーカーに彼女が応募してきたんですよ。台本一切なしのガチ素人系のやつ。あれが何年前だっけ?
加美杏奈(以下、加美) 私が22歳のころだから7年前かな。
――なぜ応募を?
加美 当時、レディースゴルフウェアブランドの広報をやっていて結婚間近の彼氏もいたんです。
でも、当時40歳手前の彼氏とはセックスレスだし、私の人生このままでいいのかなと思っていたときに見たのが彼の作品でした。
第一印象は「こんなカッコイイ人とできるんだ」と(笑)。それから彼のいろんな作品を見てみたら、どれも女の人が気持ちよさそうだしエロかったんで、私もそんな風になってみたい、撮られてみたいって興味からですね。
志戸 でも僕はその頃、AVの撮影にも女の子の撮影にも飽きてて「今度撮りましょうね」と返したきり放置してたんですよ。それでもこいつは何度も送ってくる。
加美 2~3か月おきに「まだですか?」って催促して(笑)。
――そして念願の撮影に至ったと。
加美 めっちゃ緊張したんですけど、1回撮ってもう好きになっちゃって(笑)。すぐに「また会いたい!」ってアタックしました。
志戸 彼氏いるのにとんでもないですよ。だから彼女のことは一生信用しないです(笑)。
加美 ちょっと!(笑)
志戸 で、その作品がめちゃくちゃ売れたんで、僕が彼女を大手メーカーさんに紹介してプロ契約。すぐに売れっ子になったんです。
――いつ交際がスタートしたんですか?
志戸 当時、僕は別の単体女優の子と同棲してたんだけど、「ナンバー2でいいから付き合ってください」ってグイグイきておもろいなって思うじゃないですか。そんでコロナ禍でその子と別れたので繰り上がってナンバー1になったと。
加美 粘り勝ちですね(笑)。
結婚の決め手はパンツの手洗い
――男優と女優が付き合うのは業界的にタブーと聞いたことがありますが。
志戸 もちろん、彼女は大事な商品なわけで、おもしろく思ってない人もいたと思いますが、プロダクションの社長さんともしっかり話し合ったので、大きな問題にはなりませんでした。
加美 それで、ちゃんと付き合うようになってから、毎日のように私から「結婚しよう!」って言ってました(笑)。
志戸 求婚されても「うるさい!」って最初は取り合ってなかったよな。
加美 2年前くらいかな。本当に大好きで誰にも取られたくなかったから、土下座までしました(笑)。
志戸 そこまでされたら真剣に向き合ってみようかなって。
――加美さんがゾッコンだったんですね。そんな彼が他の女性と絡んでるのを見るのは辛そうです……。
加美 う~ん……ヤキモチとはちょっと違いますね。相手の女性が気持ちよさそうにしててうらやましいなとは思いますけど。
自分がAV女優になって、台本がある作品に出てみて思ったのは、彼の作品は素人相手に台本なし、しかも“初めまして”でいきなり撮るものですから、演技なしのありのままの女の子の姿が出てて、ホントにエロいんですよ。
私もそういう体験がしてみたくて応募したところもあったので。
志戸 そうは言っても、彼女はどの男優が相手でも簡単にイキますよ(笑)。
加美 AV女優なんてそんなものだから! でも、好きな人とのセックスが一番いいに決まってるよ!
――(笑)。志戸さんは彼女が他の男性と共演するのを見ても気にしなさそうですね。
志戸 むしろ逆で、もっともっと売れて人気者になってほしいと思ってました。だって彼女は人生を変えたくて僕のところに来たんですから。
――猛烈なアプローチがありながら、志戸さんが結婚を決意する決め手は何だったんですか?
志戸 僕、年齢も年齢だしお腹も弱くてたまに漏らすんですよ。で、その汚れたパンツを彼女はイヤな顔ひとつせずに毎回ちゃんと手洗いしてくれてたんです。
それどころかシャワーから出た俺の顔を見て、パンツを洗いながら笑顔で「結婚しよ!」って言ってくる。
――献身的すぎる!
加美 そういう趣味があるわけじゃないですよ! 好きな人のだからできるんです。
志戸 付き合いたてでアツアツならまだわかるけど、何年も経ってるのに変わらずパンツを洗ってくれるなんて愛情深いんやと。それが結婚を決めたひとつの理由ですね。
結婚の条件は「不倫OK」「慰謝料請求ナシ」
――2023年9月にAV女優を引退して、志戸さんの経営するポーカーハウスを手伝っているという加美さん。念願の結婚となったわけですが、ご両親への報告は?
加美 「アンタが決めたんならいいんじゃない」って感じでした。
志戸 結婚を決めてからは僕はまだ会ってないですけど、1年半前くらいに彼女の親御さんには「仲良くさせてもらってます」とあいさつがてら食事はしました。でも僕は彼らの娘とハメ撮りして、挙句、AV女優にした男ですからね。
加美 うちの両親はそのあたりの理解がある人なので、最終的には「こんなダメな娘ですけど、よろしくお願いします」って彼と仲良くなってました(笑)。父親と彼は年齢も近いですしね。
――では何の障害もないふたりの門出となったわけですね。しかし、自他ともに認める遊び人だった志戸さん。加美さんは不安に思うこともあるのでは……?
志戸 結婚に際して僕らはふたつ約束事をしてるんです。ひとつは僕が誰と不倫しようが見て見ぬふりすること。
――え! 加美さんはそれでいいんですか?
加美 全然オッケーです。
志戸 もうひとつは、もし離婚するとなったら、いくら落ち度がこっちにあっても一切の金銭を要求しないこと。このふたつを約束できるなら結婚してやるよって。
――めっちゃ上からですね!
加美 私は彼のことを仕事でもプライベートでも「殿」って呼んでます。
――逆に加美さんが不倫したら?
志戸 許さないですね。ヤキモチというより、自分の妻を寝取られたら、やっぱりオスとしてのプライドがありますから。
――なんて不平等な……!
志戸 だってしょうがないでしょ。僕はこういう人間です。こんな男を好きになったこいつが悪いんだから。
加美 とんでもないですよね。まさかこんな人と結婚するなんて……(苦笑)。
――惚れた弱みですね……。
加美 でも、ちゃんといいところもあるんですよ!
私の誕生日が2月29日のうるう年で、「子供のころ、4年に1回しか誕生日がなくて悲しかった」って言ってたら、「2月28日を記念日にすれば、これからは毎年お祝いできるな」って。それで2月28日入籍にしたんです。
志戸 まぁ、今まで数千人の女性と関係を持ってきましたけど、今は新規にいくより、近くにいる大事な人を喜ばせたい気持ちになってきたのでね。
なんだかんだでいい夫婦なのであった。
後編では結婚生活についてお伺いします。
取材・文/武松佑季
撮影/下城英悟