競馬場で迷ったら「中京競馬場は内枠、東京競馬場は内前、阪神ダートは…」6年連続回収率100%超えのプロギャンブラーが伝授する普通は気づかない各競馬場の特徴
競馬場で迷ったら「中京競馬場は内枠、東京競馬場は内前、阪神ダートは…」6年連続回収率100%超えのプロギャンブラーが伝授する普通は気づかない各競馬場の特徴

6年連続で100%以上の回収率を誇るプロギャンブラーのナーツゴンニャー中井氏。「競馬で勝つには馬の能力が9割」という彼が、それでもこれだけは抑えてほしいと熱弁する競馬場ごとの特徴を紹介する。

 

書籍『競馬で全然勝てないので競馬でFIREした男にコツを聞いてみた』より一部を抜粋・再構成し、普通の人があまり着目していない選りすぐりの情報を伝授する。

ここだけは押さえてほしい! 各レース場の特徴

競馬場のコースは、コーナーの曲がり具合や坂の有無、直線の距離などがそれぞれ異なります。こうした特徴を覚えておくと、それぞれの競馬場で有利な馬、不利な馬を判別しやすくなります。

ただし、ここでチェックしたいのもやはり、「人が注目していない特徴」です。

たとえば、中山競馬場と阪神競馬場は“坂がきつい”ことで知られています。「この馬は中山で好走実績があるから、同じく坂がきつい阪神でも好走できそうだ」といった読みは多くの人ができるので、こうした有名な特徴はあまり予想に使いません。

かといって細かい特徴を挙げだしたら、それだけでこの本が終わってしまうので、ここでは「すぐ使える」「迷ったらコレ」と、覚えておいて損はないものを選りすぐってお伝えします。

もちろん、どれもまだあまり知られておらず、期待値的にもおいしい情報ばかりですので、積極的に活用してみてください。

中京競馬場は迷ったら内枠!

中京競馬場は、コースレイアウトが「急カーブかつ下り坂」という特徴があります。下り坂で勢いがついた状態で急なカーブを曲がらないといけないので、遠心力がきつい。外を回されると膨らみやすく、かなり大きな距離ロスが出ます。

特に最後の3コーナー、4コーナーで外を回されてしまうと、強い馬でもかなりの不利になります。なので、中京競馬場のレースでは迷ったら「内枠」を狙いましょう。

「中京は〝外〟がきつい」を象徴するようなレースがあります。

それが、GⅠチャンピオンズカップ(中京・ダート1800)です。

このレースでは、たとえ単勝1倍台に支持されるような強い馬であっても、外枠を引いたがためにあっけなく敗戦、というパターンが毎年のように見られます。

2023年のチャンピオンズカップでは、外枠だったレモンポップが勝利したのですが、それもスタートでうまく逃げて、すぐに内を取れたからです。外枠でも、超逃げ馬ならこうした展開に持ち込める可能性はありますが、レアです。

やはり中京の外枠は、基本的に不利だと思っていいでしょう(だからこそ、中京で外を回されても好走したポタジェは強いと判断できたわけです)。

東京競馬場の「開幕週」や「コース替わり初週」は内前を狙え!

東京競馬場は中京とは逆で、コーナーが緩やかで最後の直線が長いレイアウトです。末脚が重視され、内前は軽視されやすい傾向があります。

ですが、裏を返せば外に行く馬がいる分、内側が荒れにくいということ。特に、開幕週や、コース替わり初週は、「内前有利」になりやすいです。

東京競馬場は「直線が長い=瞬発力が必要」というイメージがあるからこそ、ここのギャップをつけると妙味は出やすい。

実際、開幕週やコース替わり初週に限っていえば、東京競馬場の内前の回収率は高いです。

たとえば、東京競馬場の開催初週のレースで逃げ・先行馬が内枠に入ったら、僕ならちょっと狙ってみます。Cコース替わりの初週に行なわれる日本ダービーで勝った穴馬、ダノンデサイルやロジャーバローズも、まさに「内枠の先行馬」でした。

京都ダートは内前! 阪神ダートは外差し!

京都のダートも、内前を取れる先行馬が有利です。

京都は3、4コーナーが下り坂で、最後の直線が平坦。最後に坂がないので、3、4コーナーでスピードに乗った先行馬が、そのまま逃げ切れるケースが多いのです。

逆に阪神のダートは、最後に坂があるため、先行馬の足が止まりやすい。またコーナーが緩いため、外を回るロスが少ないのが特徴です。

阪神ダートの直線で内を通ってしまうと、前の馬が垂れてくるリスクが高いので、外に行ったほうがいい。つまり、外枠の差し馬に勝機があります。

札幌競馬場と函館競馬場はまったくの別物!?

札幌と函館は、夏競馬限定の競馬場です。先に函館、次に札幌の順にレース期間が移動します。

どちらも北海道の競馬場で、同じ右回りの洋芝コースのため、なんとなく一括りにされがちですが、実はコースの特徴や有利になりやすい馬がまったく違います。ここを押さえておくだけで、おいしい馬が見えてくるので狙い目です。

函館は基本的に、中京と同じでコーナーが急で外を回されるとロスが大きくなるため、内前有利の競馬場です。迷ったら内枠を狙うといいでしょう。

対して札幌は、コーナーが緩やかなので、外を回されてもロスが少なく、末脚が届きやすい。

函館と札幌は同じ馬が出走することが多いので、函館で末脚が届かなかった外差しの馬を、札幌で狙ってみるといいと思います。

さらに札幌のコースレイアウトは、実は東京、阪神、京都の外回りコースとタイプが似ています。なので、東京、阪神、京都で実績を出した馬は、札幌でも好走しやすいです。

この関連性は、あまり知られていないので僕の中でもイチオシ。ぜひ次の夏競馬では、東京、阪神、京都の好走馬をチェックしてみてください。

写真/shutterstock

競馬で全然勝てないので競馬でFIREした男にコツを聞いてみた

ナーツゴンニャー中井
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