癒しの言葉や愛らしいビジュアルに癒される人が急増中!「ふわりんましゅ」に20代〜30代女性がこぞって沼る理由
癒しの言葉や愛らしいビジュアルに癒される人が急増中!「ふわりんましゅ」に20代〜30代女性がこぞって沼る理由

今、「ふわりんましゅ」という白い犬のキャラクターが、SNSで人気を集めている。2019年に集英社がディー・エヌ・エーと共同で立ち上げた「株式会社集英社DeNAプロジェクツ」が、SNSから発信しているキャラクターで、そのかわいらしい見た目とやさしいメッセージが、20代~30代の女性の心をわしづかみにしているというのだ。

「がんばりすぎなくていい」——メッセージに共感広がる

日常生活のなかで、ふと目にする癒しの存在。そんなポジションを築きつつあるのが「ふわりんましゅ」。SNSを開くたびに届くやさしい言葉や、丸みを帯びた愛らしいビジュアル。情報があふれる中で少し立ち止まり、深呼吸するような感覚をくれるキャラクターとして、多くのユーザーに親しまれている。

「なんだか調子がでないときは ましゅとのんびり休憩して きもちリセットでしゅ~♪」

「いつだってましゅが見守ってるから かなしいときは 振り返ってみてほしいでしゅ」

ふわりんましゅの言葉は前向きなエールだけでなく、「今日はちょっと無理かも」と感じたときにも寄り添ってくれる。そんなニュアンスが、人々にとって心地よい距離感なのかもしれない。

アカウントのフォロワー数は本稿執筆時点で3.8万人を突破と、過去1年で5倍以上に増加中。Xでの人気を起点に、ぬいぐるみやアパレルなどのグッズ展開も広がり、キャラクターの世界観は少しずつ形を変えながら浸透しているようだ。

サブキャラクターたちとつくる、ふわりんましゅの世界

「ふわりんましゅ」の魅力は、そのメインキャラ一人だけでは語れない。SNSの投稿に登場する「ふわりんフレンズ」と呼ばれるサブキャラクターたちが、世界観に豊かな表情を加えている。

お兄ちゃん的存在の「ろん」はやさしく落ち着いた性格。元気いっぱいな「める」は、ふわりんましゅの姉のような存在で、場を明るくしてくれる。うさぎの「まろ」は涙もろくておっちょこちょい。ツンデレ気味の猫「らむ」もマイペースで愛らしい性格だ。



それぞれのキャラクターとふわりんましゅとのやさしい交流が物語として描かれており、見ているうちに、まるで近所の仲間のように感じられてくるのが不思議だ。

日常とつながるコンテンツとしての広がり

SNS発のキャラクターとして誕生したふわりんましゅは、グッズ展開やアプリといったリアルなプロダクトともつながりながら、着実にコンテンツとしての幅を広げている。

2024年7月には限定受注生産のぬいぐるみが発売後すぐに完売。2025年5月にはオンラインくじ形式で雑貨シリーズが展開され、ポーチやチャームなど全6種がラインナップされた。これらのアイテムを手元に置くことでも、日常生活のちょっとした癒しとなってくれそうだ。

また、スマートフォン向けアプリ「ふわりんましゅのスライドパズル」も配信がスタート。癒し系の絵柄とは裏腹にしっかり頭を使う内容で、完成したパズルをコレクションし、SNSで共有する楽しみ方がある。

グリーティングイベントでは直接触れ合うことも

最近では、地域のイベントなどでのグリーティングも行われるようになり、SNSの画面越しで感じていたかわいさをそのまま体感できると好評のよう。

見ていて「かわいい」「癒される」だけでなく、日常の小さな気持ちの揺れにそっと寄り添ってくれるような存在。忙しさの中で、つい見過ごしてしまいそうな気持ちを見つけてくれる。それこそが、ふわりんましゅが今の時代に自然と求められている理由なのかもしれない。

無理に元気づけるのではなく、静かに背中を押してくれる。その姿勢に共感する人が続々、増加中。

ふわりんましゅのアカウントをフォローするだけで、少しだけ心が軽くなる。そんなキャラクターと出会えることも、SNSの魅力のひとつといえるだろう。

(ふわりんましゅのX:https://x.com/fuwarinmashu)

文/池原 由紀也

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