
女優でタレントの遠野なぎこさん(45)の自宅兼事務所とされていたマンションの一室で、遺体が発見された。死後数日経っているとみられ、遺体の損傷が激しく身元確認のため鑑定中だという。
「部屋からロープが垂れ下がっていたんです」
マンションの一室で遺体が発見されたのは7月3日だった。遺体の身元はわかっておらず、警察による鑑定が行なわれている。
いっぽう、頻繁に更新されていた遠野さんのInstagramは6月27日を最後に更新が途絶えている。スポーツ新聞記者は言う。
「遠野さんの関係者が『遠野さんと連絡がつかない』ということで部屋を訪れると遺体が見つかり、また、本人とは連絡がつかない状態です。我々の元にその情報が入ったのは7月4日のことで、現地で話を聞くと、マンション住民らも3日に異様な光景を目にしたようです」
記者が現地を訪れると、遠野さんの自宅兼事務所と同じフロアに住む住民は3日夕方に救急車を目撃している。
「夕方から夜にかけて、マンション前に救急車と消防車がそれぞれ2、3台いました。遠野さんを最後に見たのは6月終わり頃です。すごく色が白くて頬もこけて痩せ細ってて、表舞台で見ることも減っていたので体調を崩されていたのかと思っていました」
遠野さんは今年1月末に所属事務所を離れ完全フリーとして活動をはじめたばかりだった。メディアの出演では6月13日に配信された『Mr.都市伝説 関暁夫の裏都市伝説』に登場、それ以外にも自身が懇意にしているメンタルクリニックにて『遠野さん手作りの食事とトークイベント』を開催していた。
3日昼過ぎ、別の住民はこんな異様な光景を見たという。
「昼過ぎに洗濯物を取り込もうとベランダに出たら、遠野さんが住んでいた部屋からロープが垂れ下がっていたんです。
「お世話になる事が決まって、良かったんだ。愁くんを守る為にも」
遠野さんは集英社オンラインにて2023年に「摂食障害に苦しんでいる」ことや「幼少期に受けた親からの虐待」を吐露しており、その症状については自身のInstagramやブログでもたびたび打ち明けていた。
6月27日の投稿では「訪問看護の契約の日でした」という内容を更新。続けて「私は人に頼る事がとても苦手で人を信じる事が下手くそで人に迷惑をかける事が嫌で嫌で仕方ない人間なのだと痛感」としながらも、続けて「お世話になる事が決まって、良かったんだ。愁くんを守る為にも。」と追記している。
愁くんとは遠野さんが飼っていたラグドールという品種の雄猫で、自らを「ママ」として「自由奔放な子に育ってくれています」と愛情を注いでいた。さらに「子どもだし、ニャン生を遠慮なく謳歌して欲しいからそれで良いのだ」とも書いている。
Instagramから見て取れる遠野さんの愁くんに捧げる愛情は、まるでかつて自分が母親にしてもらいたかったことのようにも取れて、遠野さんを見守るファンの間でも「ママの分まで甘えん坊なのかな」「愁くんも(訪問看護を)歓迎してるよ」といったコメントが綴られていた。
2年前に遠野さん本人にインタビューした芸能ライターは言う。
「その当時、遠野さんは『マッチングアプリで積極的にパートナー探しをしている』とおっしゃってて、100人以上の男性と出会って、実際に交際した人もいると話してました。交際相手を探す思いの根底には交際や結婚に安心感を求めてしまうからだ、とも言っていました。
この芸能ライターのインタビューは1時間ほどで、遠野さんが最後に言った言葉が忘れられないという。
「『私、未来に何も期待してないんですよ。今を精一杯、生きてるだけです』と言っていました。それ以降は、Instagramなどで猫ちゃんとの暮らしぶりを見守るしかなく、不眠の様子や体調がすぐれずソファに寝たきりだという投稿を見て心配しながらも見守っていました。今はどうか遠野さんが無事でいてほしい、そう願うばかりです」
7月5日現在、部屋で見つかったご遺体の身元は判明していない。また、愁くんの行方もわかっていないという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班