蚊に20箇所刺されても「ご褒美がたまらないんです」日本一だらしないソロキャンバー女子の超過酷〈真夏のソロキャンプ〉事情
蚊に20箇所刺されても「ご褒美がたまらないんです」日本一だらしないソロキャンバー女子の超過酷〈真夏のソロキャンプ〉事情

YouTubeチャンネル「週末キャンプチャンネル。」を運営するソロキャンプ女子のりかさん(24)。「胸を強調しすぎ!」「ポンコツ女子の成長に元気をもらえる」など視聴者からの賛否を集めながら人気を博している。

最近の動画でもアルコールの“ちゃんぽん”で悪酔い→緊急帰宅、蚊やアブの猛攻など、さまざまな動画を投稿。そんな彼女に“夏でもソロキャンプを楽しむ”ための対策と覚悟を聞いた。

アルコールの摂りすぎは絶対NGです!

登録者数14.5万人(2025年8月時点)を誇るYouTubeチャンネル「週末キャンプチャンネル。」を運営する、24歳の女性ソロキャンパー・りかさん。

2025年1月31日に公開したインタビューでは、極寒の中で挑む「冬キャンプの過酷さ」を語ってくれた。

いっぽう、夏に入ってからは猛暑のなか、一人で重いキャンプ道具を背負い、電車を乗り継ぎ、炎天下のなか徒歩でキャンプ場へ向かう姿を動画で公開。その様子は、視聴者から「想像以上に大変そう」「見ているだけで汗が出る」と反響を呼んでいる。

今回は、そんなりかさんに真夏のキャンプのリアルをたっぷりと聞いた。

――夏キャンプで「これは絶対NG」と決めていることは?

りかさん(以下、同) アルコールの摂りすぎです。私、レモンサワーがめちゃくちゃ大好きなんですけど、暑い時期はとくに悪酔いしやすくて、体調を崩す原因になるので、「お酒を飲んだら水をしっかり飲む」これを徹底しています。

――実際に“やらかして”しまったことは?

この前、レモンサワー2本のあとに、普段ビールは飲まないのに、動画のネタにもなるかと軽い気持ちで、キャンプ場で勧められたクラフトビールを1杯飲んだんです。そのときは一気に悪酔いしましたね。頭はガンガン、気持ち悪さとだるさで動けないレベル。暑さも重なって、熱中症のような症状もあったので、父に迎えに来てもらい緊急帰宅することになりました。

――夏のキャンプと聞くと“虫”を思い浮かべますが……。

最近も標高の高いキャンプ場でアブが大量発生したり、千葉の海側では夜にコガネムシが焚き火の光に寄ってきて、ご飯を食べているときに突撃されて泣きそうになったり……。夏のキャンプは、つねに虫との戦いですね。

肌に塗る虫よけスプレーは正直効きが弱いと感じることもあります。だからこまめに、1~2時間に一度は塗りなおすようにしていますよ。それから、蚊取り線香で“結界”をつくることもポイントです。

――蚊に悩まされることもあるとか?

はい。二の腕や足の裏、うなじなど柔らかいところを中心に20カ所以上も刺され、皮膚科にも行きました。薬も処方してもらいましたが、まだ痕も残っています。

あれはもう二度と繰り返したくない。だから、今は本当に“浴びる”くらいスプレーしています(笑)。

――服装はどうしていますか?「暑いのに黒タイツ?」との声もよくあるそうですが……。

半ズボン+黒タイツが基本です。上はTシャツなどを着ています。日焼けよりまずは安全と機動性を優先していますね。日焼け止めは高SPFのものを塗りますが、虫よけと熱中症対策のほうが優先順位は高いです。

夏キャンプは、お財布にも体力にも過酷

――川遊びなどはしますか?

一人でキャンプに行っていますので、安全面から足首が浸かる程度の川遊びにしています。

――夜はどうやって寝ていますか?

シャワーのあるキャンプ場を選び、汗で濡れた服は必ず着替えてから寝るようにしているのですが、着替えを忘れた日は地獄でした(笑)。シャワーを浴びたあと、仕方なくまた汗でビショビショに濡れた服をまた着て……。

熱帯夜で眠れない日や暑すぎて夜中目が覚めてしまうこともあるので、熱中症対策の水は手放せません。

――夏キャンプと冬キャンプ、どちらが危険だと思いますか?

どっちも危険です。冬は「眠ったら凍えるかも」という怖さ、夏は「避けようのない暑さ」があります。今年の夏は例年に比べてかなり暑いので、「知らず知らずのうちに熱中症になってしまうんじゃないか」と思うこともあります。

――暑すぎてキャンプに行くことを断念することはありますか?

実際、この夏は何度かありましたよ。気温や台風情報などを直前までにらめっこして、無理だと思ったら迷わず断念します。

やっぱり、安全が第一なので。

――そんななかでも、週に1回は欠かさずキャンプに行っているとか?

はい。ただ、お盆のハイシーズンや土日は混雑と料金高騰を避けて行かないことが多いです。最近は“平日キャンパー”化しています。

――費用はどのくらいかかりますか?

夏は高いです。サイト(キャンプを行う場所)の料金はハイシーズンなので5000円からが当たり前。標高が高く、涼しいサイトに行くことが多いので、交通費だけで片道4、5000円かかることも。冬はオフシーズンで安いですが、夏はお財布にも体力にも過酷ですね。

――親御さんは心配しませんか?

ありがたいことに、理解してくれて最大限応援してくれています。でも、ママはやはり同じ女性なので、心配をかけちゃっています。

猛暑でも夏キャンプに行く理由「ご褒美がたまらないんです」

――それでも「夏でもキャンプに行く理由」は?

長旅の末にキャンプ場へ着いて、汗を拭いて、1杯冷たいお酒を飲む瞬間。夕方、日が落ちきる前の風。

早朝の静けさ。セミの声や星空に包まれて、「ここに来てよかった」と思える時間があります。

大変だけど、そのご褒美がたまらないんです。これからもYouTubeを通して、「夏キャンプの楽しさ」を伝えていきたいです。

――キャンプ地の選び方の基準は?

標高・日陰・水の入手しやすさ。この3点です。できるだけ日陰があり、風通しがよく涼しくすごせるサイトなどを選ぶようにしています。天気が読みにくい時期なので、直前に決めることが多いです。

――“夏の心得”を3つだけ挙げるなら?

「お酒は控えめ・水は多め」「虫よけはこまめに塗り直す」「帽子と着替えを忘れない」。この3つは、読者の方にも強く勧めたいですし、自分も忘れないように肝に銘じておきたいです。

――最後に、これから夏キャンプに挑戦する人へ。

夏といえば「キャンプシーズン」というイメージですが、夏ならではの準備が必要です。

天候の変わりやすさや熱中症のリスクなど、さまざまな危険もあります。しっかりと準備と下調べをして、最高のキャンプライフを楽しんでほしいです。

夏の過酷さを知り尽くした彼女は、それでも「着いてから1杯」の幸福のために、今日も地図と天気予報とにらめっこしながら次の目的地を探している。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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