「まだ8月なのに?」真夏の100均にハロウィーングッズ出現…早すぎる季節先取りの理由を運営会社に聞いてみた
「まだ8月なのに?」真夏の100均にハロウィーングッズ出現…早すぎる季節先取りの理由を運営会社に聞いてみた

まだ猛暑が続く8月、100円ショップの店頭には早くもハロウィーングッズが並び始めている。SNSでは「さすがに早すぎるのでは?」と驚きの声が広がるが、なぜここまで前倒しでハロウィーン商戦を始めるのか。

大手100円ショップ「DAISO」などを運営する大創産業に理由を聞いた。 

猛暑の中で始まった「早すぎるハロウィーン商戦」

8月上旬、SNSに投稿された100円ショップの店頭写真が話題を呼んだ。陳列棚にはオレンジや黒、紫色など色とりどりのハロウィーングッズが並べられ、「まだ8月なのに」「いくらなんでも早いのでは?」といったコメントが相次いだ。

8月某日、編集部が都内の100円ショップを訪れると、店頭の一番目立つ場所にハロウィーン関連商品がずらりと並んでおり、その裏側の棚には「虫取り網」などの夏休み関連商品が置かれていた。「早すぎる秋」と「長引く夏」が同居する不思議な光景が広がっていた。

ショップの店員に話を聞くと、次のように話した。

「ハロウィーン関連商品は8月中旬から店頭に並べています。9月に入ると徐々に売れていき、10月になる頃には在庫がなくなっているものが多いですね」

さらに別の100円ショップ店員に話を聞くと、季節商品の意外な特徴を教えてくれた。

「ハロウィーン関連商品は8月中旬から販売開始となりますが、8月中でも結構売れてますね。季節ものは在庫限りなので、“早い者勝ち”なんです」

「近年は早めに準備されるお客様が増えています」 

いったいなぜ、これほどまでに早い時期からハロウィーン商戦を始めるのだろうか? 100円ショップ「DAISO」などを運営する大創産業の担当者に話を聞いた。

「DAISOでは、ハロウィーングッズの店頭展開は8月中旬ごろから順次開始しております。

各店舗のオペレーションに関しては、本社からの指示に基づき、時期や展開方法の目安を設けております。

まだ暑い時期ですが、近年は早めに準備されるお客様が増えていることや、学校・地域・商業施設などでのイベント企画が前倒しで動き出す傾向があるため、秋の装飾や仮装アイテムをいち早くお選びいただけるようにしています。

そうすることで、法人様の店舗装飾需要等にいち早くお応えしつつ、日本国内での『ハロウィーン』というイベントの認知を少しでも高めることができればと思っております」

また、夏の暑さが長引く傾向にあることの影響について聞くと、担当者は次のように答えた。

「確かに、夏が長引く傾向にあることは認識しております。そのため、お客様の購買動向や天候の状況などを注視しながら、一部の夏物商品については販売期間を柔軟に調整するケースもございます。

しかしながら、季節商品の入れ替えは年間計画に基づいて進めており、ハロウィーンやクリスマスといった大型イベントの準備を早めに行なうことで、お客様に一足早く季節の訪れを感じていただくことも重視しております」

大手スーパーでは「おせち」の予約も

ハロウィーングッズの売れ行きについて聞くと、「データの公表を控えている」とした上で、「毎年ご好評をいただいている」という。

「ハロウィーングッズはディスプレイやパーティーグッズ、ちょっとした仮装に使えるアイテムなどが人気を集めております。お客様の関心の高さを実感しており、今年も多くの方にハロウィーンを楽しんでいただけるよう、様々な商品を準備しております」

最後に、クリスマス関連商品の販売開始時期について問うと、「10月中旬を予定しています」と担当者は話した。

“季節先取り商戦”が見られるのは100円ショップだけではない。ネットやSNSを見ると、すでに多くの企業でハロウィーン関連の新商品やキャンペーンの告知が始まっている。

さらには、大手スーパーなどでは来年の「おせち」の予約も始まっている。まだ猛暑が続いており、9月以降も暑さが続くと予想されているが、こうした「季節を先取りする商戦」は広く浸透しつつあるように見える。

そもそも、「春と秋がなくなりつつある」と一部の専門家が指摘するように、「秋」を実感できる期間は確実に短くなっている。環境変化の中で、100円ショップなどに見られる“季節先取り商戦”は、消費者に新たな季節の訪れを知らせてくれる、貴重なメッセージなのかもしれない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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