〈群馬・父親殺害容疑〉「お父さんが嫌い」「家に帰りたくない」精神科医の父を殺害した容疑の明るい15歳サッカー少年は遺体を放置し友人と外出…1カ月前には父と殴り合いのケンカ【2025年8月ベスト記事1位】
〈群馬・父親殺害容疑〉「お父さんが嫌い」「家に帰りたくない」精神科医の父を殺害した容疑の明るい15歳サッカー少年は遺体を放置し友人と外出…1カ月前には父と殴り合いのケンカ【2025年8月ベスト記事1位】

2025年8月、集英社オンラインで読まれた人気記事ベスト5をお送りする。第1位は精神科医の父親を殺害した容疑で15歳の少年が逮捕された事件だ。

2025年8月に、集英社オンラインで反響が大きかった人気記事ベスト5をお送りする。

第1位は、群馬で起きた精神科医が殺害された事件だ。逮捕された15歳の息子は、事件の1ヶ月前にも父親と殴り合いをするトラブルを起こしていたという。

第2位はコミケの激臭問題に挑んだ「消臭防衛隊」の記事。第3位はエレベーター内で女性が刺殺された神戸の事件の記事。第4位はお祭りの「牛タン」を売っている屋台で「豚タン」が売られていたという騒動を取り上げた記事、第5位は男子中学生がなりたい職業ランキングの1位からYouTuberが陥落したという記事だ。

第1~5位のランキングは以下の通り。

1位
〈群馬・父親殺害容疑〉「お父さんが嫌い」「家に帰りたくない」精神科医の父を殺害した容疑の明るい15歳サッカー少年は遺体を放置し友人と外出…1カ月前には父と殴り合いのケンカ

2位
臭いで倒れた参加者も…運営も頭を悩ますコミケの激臭問題にアプローチ、消臭スプレーを噴きかけまくる「消臭防衛隊」に密着

3位
〈神戸・24歳女性刺殺〉「詐欺よりもっと悪いことやってます」3年前にも女性をストーカー・殺人未遂容疑で逮捕された“谷やん”はクマが出る道で菓子を食べているところを逮捕「なぜ奥多摩に?」

4位
「仙台牛タン800円」の屋台で出されたのは“豚タン”だった… 店員に聞くと「豚です」と即答、SNSで大炎上した夏祭りの表示トラブル

5位
中学生がなりたい職業「YouTuber」が1位から転落…Z世代が語る人気凋落の理由「好きなことで、生きていく」はもう古い?

↓以下記事本編

群馬県桐生市で14日夜、医師の父親を刺殺した疑いで逮捕された同市内の市立中学校に通う中3の男子生徒A(15)が16日、前橋地検へ送検された。男子生徒は同級生に「お父さんが嫌い」「家に極力帰りたくない」と漏らし、夏休み期間中も友人宅を泊まり歩いていたという。

友人宅を転々と...「お父さんが嫌い」「帰りたくない」

男性生徒Aは事件発覚前日の13日、自宅で同居する医師の父の基文さんの首や腹などを包丁で数十回刺して殺害した疑い。

14日午後10時過ぎに、1人でJR桐生駅近くの交番を訪れて「父親を刺した」と出頭するまでの間、「14日午後に市外で開かれたイベントに友人と行った」と供述しているという。

少年は4人暮らしで、母親と妹は県外に帰省中で、事件時は父親と2人きりだった。警察官が男子生徒の自宅に駆けつけると、父親がすでに死亡していた。

死因は出血性ショックだった。

近隣住民によると、1カ月前に家庭内のトラブルでパトカーが男子生徒の自宅に駆けつけていたという。男子生徒と同級生の息子を持つ40代男性の家庭内トラブルの詳細を明かす。

「息子がAと同じ中学校に通っており、何度もうちに遊びにきていました。明るくてどこにでもいるような少年です。『こんにちは』『お邪魔しています』などあいさつがちゃんとできる子で、こちらからあいさつをすると必ずお辞儀して返すいい子という印象。

根暗だとか、問題を起こす不良という印象はない。息子とはゲームをしたり、自転車で近隣に出かけたりしていた。

ただ、同級生の間で、Aは父と仲が悪いことで有名でした。1カ月前に家にパトカーが来たとして、近所で話題になったのです。心配した息子がAに聞くと『父とけんかをしてしまった』と話したそう。もみ合いになり、殴り合いにもなったとか。

とはいえAの顔など目立つところにアザなどはできていなかった。日常的に暴力を受けていたなどの話は聞いたこともないし、アザなども見たことがないと息子は話しています」

思春期特有の反抗期だった可能性もあるが、男子生徒と父親の間には“距離”があったようだ。男性が続ける。

「周囲には『家に極力帰りたくない』と話していた。理由を息子が聞くと、詳しい内容は話さなかったものの、『お父さんが嫌い』『性格が合わない』って、去年の夏ごろにも息子からそんな話を聞いている。泊まり歩くのは長期休みのときだけではなく、土日なども外泊したがっていたようだ。

ウチも2~3カ月前に息子から『Aくんが泊まりたいと言っているけどいい?』と相談を受けたことがある。別に悪い子ではないし、いいよと返事をしたものの、結局Aの都合でなくなった。この夏休みも複数の友人宅に泊まり歩いていたようだ」

成績は中くらい、運動神経は良かった

男子生徒は桐生市内にある市立中学校に通っており、サッカー部に所属していた。運動神経が良く部内でも活躍しており、蛍光色の派手なスパイクを使用していたという。

いっぽう、父親は同市内出身で、進学校である県立高校を1995年3月に卒業後、2003年3月に福島県立医科大学を卒業と同時に医師免許を取得した。

前出の男性は「Aは特段頭が良いわけではない。

成績も中くらいだった」と話す。また、男子生徒が通っていた中学校PTAの関係者はAの両親についてこう語る。

「授業参観などの学校イベントに出席するのは毎回お母様で、亡くなられたお父様の姿を保護者の間ではあまり見たことがないと聞いています。お母様は気さくで明るく、保護者間の雑談に参加されるなど、ほかの保護者との交流もあったそうです。

Aくんが家庭内でどんなトラブルを抱えていたかはわかりませんが、亡くなられたお父様はお気の毒に...どんな理由があろうと、殺人は許されるものではありません」

男子生徒が通っていた市立中学校は、お盆シーズンのせいか、9日から17日まで学校が閉校となっており、校舎は開いておらず教職員は不在。

前出のPTAの関係者は「学校から保護者宛てにまだ何も連絡がない。少年と近かった同級生はショックも大きく、心のケアが必要。週明けの18日になにかしらの動きがあるといいのですが…」と不安を漏らした。

男子生徒は県警の調べに対し「間違いない」と容疑を認めているが、“礼儀正しいサッカー少年”がなぜ。動機の解明が急がれる。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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