「1回目は顔、2回目は復讐、3回目はお金、4回目は性格で選んだ」39歳バツ4女性の波乱の結婚事情「結婚はスタンプラリーみたいなもん」
「1回目は顔、2回目は復讐、3回目はお金、4回目は性格で選んだ」39歳バツ4女性の波乱の結婚事情「結婚はスタンプラリーみたいなもん」

19歳のときに1回目の結婚を経て、20年間で4度の結婚と離婚を繰り返した神奈川県在住の及川さん(仮名、女性)。「結婚はスタンプラリーみたいなもの」と語るその結婚観とバツ4の軌跡をたどった。

(前後編の前編) 

「復讐のために」…波乱の結婚事情 

「結婚なんてスタンプラリーみたいなもんですよ。5回も結婚したら国から賞品とかもらえそうじゃないですか?」

そんな自身の結婚観について軽快な口調で語るのは、会社経営者として働く神奈川県在住の及川さん(39歳)。これまでの20年間で4度の結婚と離婚を経験してきた。

初めての結婚は19歳のとき。お相手は、地元・福岡のいわゆる“マイルドヤンキー”。息子を授かるものの、わずか2年で離婚した。

「顔がめっちゃイケメンで、アイドルグループtimeleszの佐藤勝利に似てたんです。でもいざ結婚してみると、話がかみ合わないことが多かったですね」(及川さん、以下同)

離婚後、心機一転、息子とともに上京した及川さん。会社員をしながら日常の何気ない出来事をブログに綴っていたところ、その文章に目を付けられたことから、フリーのライター・編集者に転身した。

そして、上京してしばらくした27歳のとき、2回目の結婚を果たす。お相手はなんと俳優だったというが、どこで出会ったのか。

「もともと大好きな俳優で、X(当時のツイッター)のアイコンを自分の顔写真にして、何回か面白いリプライを送り続けてたら、釣れたんですよ」

晴れて交際に発展したというが、彼の度重なる浮気やDVに悩まされる日々を送ったという。なぜそんなひどい仕打ちを受けながらも結婚に至ったのか。

「交際中の浮気やDVを週刊誌に告発しても、当時は時代的に彼女レベルだったら話が大きくならない。だから“告発”と“復讐”のためだけに入籍しました」

入籍後、2カ月も経たないうちに別居。及川さんは慰謝料を得たうえで離婚を果たした。

3回目の結婚は、ゲッターズ飯田に念押しされるも… 

そして3回目の結婚は28歳のとき。3番目の夫に選んだのは、クルージングパーティーで出会った10歳年上の会社経営者の男性だった。

「私めちゃくちゃ面食いで、これまでは顔で選んできたから、次は財力で選ぶことにしたんです。3番目の夫は、全然かっこよくなかったんですけど、私のボケにツッコんでくれるし、この人いいかなと思って」

占い師のゲッターズ飯田さんにも相性占いしてもらい、「この人いいです! 今度こそ大丈夫ですよ」と念押しされたうえでの結婚だったが、わずか3カ月で家庭内別居状態に。二人の間に娘を授かったものの、1年半で結婚生活に終止符を打った。

「いざ結婚してみたら、面白くなかったんですよ。それに交際前と言ってることが違うし、信頼関係が崩れてしまったのも大きかったですね…」

そして、ついに32歳のときに4回目の結婚を果たした。相手は一つ年上の会社員の男性。4番目の夫の決め手は何だったのか。

「取引先との飲み会の席で『どうもバツ3です。

4番目の夫を探して飲み歩いています』って自己紹介したら、そこに乗っかってきたのが4番目の夫でした。

正直、私めちゃくちゃモテるんですよ。3回目の離婚当初、9人の男性と同時並行でLINEしてたんですけど、友達に相談すると満場一致で4番目の夫を薦めてきたんです。これまで自分の判断で選んで失敗してきたんで、今度は人の意見を素直に聞いてみることにしました」

4回目でようやく手に入れた穏やかな結婚生活 

4番目の夫とは2年の交際期間を経て結婚。とても温厚な人柄で、及川さんにも連れ子たちにも深い愛情を注いでくれる人だった。

「かつてないほど穏やかな結婚生活で、喧嘩もほとんどしない。何度も結婚してますけど、4回目にして初めて『心から人を好きになるってこういうことなんだな』って感じました」

及川さんの人生で「一番長く付き合えた人だった」というが、そんな4番目の夫とも昨年8月、5年間の結婚生活に終止符を打った。いったい何が原因だったのか。

「結婚して1週間で、夫からEDになったと言われたんです。たしかに交際当時から怪しいなと感じてはいたんですが…、私は彼の性格が好きだったので、そこは目を瞑って結婚生活を続けようと思いました。

でも次第に『なんで私、誰からも抱かれないで生きていかなきゃいけないわけ』って腹がたってきて…。自分なりに努力しようと思って女性用風俗バーとかにも行ってみたんですが、私のタイプとは合わず、全然ダメでしたね」

こうして及川さんは、20年間で4度の結婚と離婚を経験した。

しかし、物語は禁断の“第5章”へと続いていく―。

#2へつづく

取材・文/集英社オンライン編集部特集班

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