
全国の小中学校教員がSNSのグループチャットで女児の盗撮画像を共有していた事件。捜査している愛知県警熱田署捜査本部は9月18日、新たに北海道千歳市立北斗中の教員・柘野啓輔容疑者(41)を性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕した。
埼玉県内や栃木県内で教員を務めており…
“変態教員グループ”はついに本州から北海道にまで“勢力”を拡大した。柘野容疑者は昨年、北海道内の施設で盗撮した女児の動画を、すでに起訴されている森山勇二被告(42)=名古屋市=が開設したSNSグループチャットに投稿した疑いが持たれている。
同日開かれた北海道議会では道教育委員会の中島俊明教育長が、「事実であれば子どもたちの心身に重大な影響を与えるだけでなく公教育全体の信用を損ねる。今後、こうした事案が二度と起こらないよう盗撮事案の根絶に向けて取り組んでいく」と述べた。
柘野容疑者は以前は埼玉県内や栃木県内で教員を務めており、北海道でも転々と地域を変えて教員をしていた。道教委の担当者は集英社オンラインの取材にこう答えた。
「柘野容疑者は2009年4月から2013年3月まで埼玉県内の中学校に勤務し、同年4月から2016年3月まで北海道の十勝管内音更町立中に勤務、同4月から2018年3月までの間は栃木県で教員を務めていました。
同4月に再び道教委で採用し、2021年3月まで釧路管内浜中町立中、同4月から現在の千歳市立北斗中で勤務していました。教員免許は『技術』であり、DB(特定免許状失効者等に関するデータベース)に該当する教員ではありません」
勤務していた北斗中の教頭は、こう重い口を開いた。
「ウチで働いていたことは事実として間違いありません。技術の先生でした。
「女好きの先生とウラで言われていて、嫌いな生徒もいた」
柘野容疑者は北斗中では技術や美術などを教え、2年生のクラス担任を受け持つだけでなく、バドミントン部の顧問も務めていたという。千歳市教委の担当者はこううなだれた。
「17日の午後5時ごろに愛知県警から逮捕されたとの連絡があり、本人の自宅などを家宅捜索して何点か押収したと聞きました。一連の事件を受けて7月には市内の学校で盗撮などが行われる危険性がないか点検を行なっていたところですが、柘野容疑者逮捕を受けて再度、隠しカメラなどがないかどうか点検を進めるつもりです」
保護者や近隣住民のあいだでも動揺が広がっている。
「知り合いのお子さんが生徒さんだった。逮捕された先生は2年生の先生をしていて、直接のかかわりがなかったけど、声が大きいというかあいさつもうるさいイメージ。
だから体育会系の先生と認識されていて、1年生男子の中で『あいつが逮捕された』と話題になっている。子どもの友達が言うには水曜日には学校に来てなくて代わりの先生が授業をしたらしい」(40代女性)
中学校の近隣に住む70代女性もこう話した。
「孫が中学校に通っていた。事件の話を聞いたら、孫は深くかかわりはないけど孫のバドミントン部(男女混合)の友達は、部活動に厳しい先生で、女子によく話しかけたりする女好きの先生とウラで言われていて、嫌いな生徒もいた。
多分男子部員ほとんどが嫌だったそう。
新たな変態発覚の余波は、当分収まりそうもない。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班