妻帯者である部下とラブホテルに通っていた前橋市の小川晶市長(42)が辞職しない腹を決めているとの見方が強まっている。コアな支持者は今回のスキャンダルを「陰謀だ」と言い始め、本人も辞職を考えている様子はないと立憲民主党関係者は頭を抱える。
リベラル陣営の“ドン”から寵愛を受けていた小川市長
“泣いて相談する姿”を見られないようにラブホテルに通ったと弁解する小川市長は、問題発覚後の市議らへの説明の場などでも涙を浮かべている。
だが、口論になると泣いて論点をうやむやにしたり、出席した会合で面識のない人が亡くなった話を聞いて泣き出したりしたと群馬県議が証言するなど、小川市長の涙の意味は他の人とは違う気配がある。(♯8)
これほどよく泣くのは「周囲が甘やかしてきたからですよ」と話すのは、小川氏を3期続けての群馬県議と前橋市長に送り出した立憲民主党のAさんだ。
「群馬県には参院副議長を務めた角田義一さん(昨年2月に死去)がリベラル陣営の重鎮として長年君臨してきました。小川さんは県議の時、弁護士だった角田さんの事務所へしょっちゅう行っては説教されて泣くことで有名で、『また泣いてたよ』という話をよく聞いたものです。
その角田さんは、小川さんが県議として苦しい時はいつも助けに入っていて、言ってみればだいぶ甘やかされていたわけです」(Aさん)
別の立民関係者のBさんによると、そうした“ドン”の寵愛を受け、20代後半から30代を県議として過ごした小川氏に立民や支持母体の連合の幹部は“メロメロ”だったという。
「県議時代の小川さんは、連合のエラい人たちの呼びかけで“お誕生日会”の飲み会まで開かれていたんですよ。もちろん、立民の他の県議や市議でお誕生日会なんかやってもらった人はいません」(Bさん)
こうしてもてはやされながら小川氏は政治家としての“ランクアップ”を望むことを隠さなかったという。そして昨年2月の前橋市長選に狙いを絞ったというわけだ。
その市長選を知る立民関係者Cさんは「周囲の人は小川さんの出馬にほぼほぼ反対しました。小川さんは若い、というより経験が追い付いていない、というのが理由でした」と話す。
ここで小川氏がまた頼ったのが角田氏だった。
「選挙前の候補者を検討する会議の冒頭で、小川さんが例によって涙を流して“私が出たいんです”と言い始め、それを受けて角田さんが『やるしかないな』みたいなことを言ったので、小川さんが候補者になったのです」(Bさん)
結局、保守王国群馬県の県庁所在地で小川氏は市長選を勝ち抜く。だがこの時、立民に好条件が重なっただけでなく、小川市長自身も追い風をつくったことは事実のようだ。
「当時3期務めた自民系市長が4期目を狙って出馬し、小川さんとの一騎打ちになりました。このとき、自民党市議団の中では、前市長派で故福田赳夫元首相の流れをくむグループと、故中曽根康弘元首相の流れをくむ派閥の争いが激化し、中曽根系の一部市議が小川さんについたんです」(自民党市議)
「2、3時間くらいプイといなくなるんですね」
小川氏側で選挙を見ていたCさんは当時のことをこう話す。
「小川さんはたしかに県議時代から自民党の特定の議員とも仲がよく、市長選ではその人脈が活きたとは言えます。でもいくら身内の争いが過熱したといっても、この保守王国で現職の自民党議員が後援会もろとも公然と立民候補を応援したのは信じられない思いでした」
そして選挙戦ではほかにも異例の光景があったとCさんは続ける。
「小川さんはチャレンジャーなのに時々姿を消したんです。2、3時間くらいプイといなくなるんですね。誰も行き先を知らないし、連合やら党のエライ人が黙認しているのか聞こうともしない。事務所では誰もそのことには触れない雰囲気でした。
対抗馬である4選を狙う現職がドブ板を展開しているのにこんなことでいいのかという空気もあったんですが、事務所幹部が『いいんだよ。こっちには自民党もついているから勝てるよ』と言い放ったなんて話も聞こえてきました。
自民党の造反票を上積みする形で小川氏は勝利したが、当選から1年7か月で“自爆”し、今や市長の地位は危うくなっている。
だが、進退を決めるため“時間が欲しい”の一手で逃げ回っている小川市長は、実は辞職する気はなく時間を稼いでいるだけという批判が身内からも強まっている。
「今回のスキャンダルについて、市長選で煮え湯を飲まされたり、県議時代に小川さんとの関係がこじれたりした人が情報を出している、との話が飛んでいます。いっぽうで小川さんのコアな支持者はそうしたことを言い立てて『これは市長を追い落とす陰謀だ』とも言い始めており、本人からも支持者からも、辞めるという話は全然出ていません。
しかし陰謀も何も、ラブホテルに10回以上行っていたことは本人が認めている事実で、道義的にもたないと思います。期待してくれた有権者も多く離れたでしょうし、選挙で信を問えば今は勝てないでしょう。小川さんは自分がやったことを見つめ直し、傷が深くなる前に決断すべきだと思います」(Aさん)
小川市長は9日、個人事務所に「コールセンター」を構えると発表。前橋市に殺到する抗議電話を引き受けるとアピールした形だが、9月24日の問題発覚から同日夕までに、市には一日平均500本を超える電話がかかってきている。これを個人の事務所でどうやって捌くことができるのか。
さらに10日には、一緒にホテルへ行った市職員X氏が代理人弁護士を通じ、市議会議長に「事情説明書」と題した弁明を提出した。
ラブホテル利用は自分が思いついたとし「インターネットで調べると女子会利用などもあると出てきたので、使ってもかまわないだろうと安易に考えてしまい提案した」と主張、小川市長の言い分と同じく男女関係は一切ないと強調している。
続けざまに繰り出される動きは市長続投への“布石”なのか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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