〈池袋・ガールズバー400人売春強要事件〉「ブス」と罵られ「ごめんなさい」、ビンで殴られてGPSで監視され…被害女性の同僚が語った壮絶イジメ
〈池袋・ガールズバー400人売春強要事件〉「ブス」と罵られ「ごめんなさい」、ビンで殴られてGPSで監視され…被害女性の同僚が語った壮絶イジメ

店の女性従業員に日常的に暴力をふるい大久保公園の路上で売春行為をさせていたとして逮捕されたガールズバー「イーウェーブモーニング」で店長を務める鈴木麻央耶容疑者(39)と従業員の田野和彩容疑者(21)。被害女性は自宅を解約させられ、店に寝泊まりをしながら、400人の男性を相手に売春させられたという。

悪質性が高いと非難される一方、田野容疑者に限ってはSNS上で「美人すぎる」などの声も上がっている。田野容疑者の横顔に迫った。 

キャバクラやラウンジは触られるから嫌だ」

池袋のガールズバー「イーウェーブモーニング」で店長を務める鈴木麻央耶容疑者(39)と従業員の田野和彩容疑者(21)が、女性従業員に大久保公園の路上で売春させたとして、売春防止法違反(管理売春)の疑いで警視庁に逮捕された。

20代の女性従業員を店内に寝泊まりさせたうえで、GPS装置で位置情報を監視し、さらにはシャンパン瓶で頭部を殴るなどの暴行もふるった疑いがもたれている。 

 一方で、思わぬ反応も出ているという。

「SNS上では田野容疑者の容姿が“美人すぎる”と、その顔が拡散されています。あるXの投稿は1500万回以上の表示再生回数を記録するなど、思わぬ余波が見られています」(社会部記者)

実際にSNSでは、<芸能人抜かした歴代美人犯罪者ランキングベスト3に入っちゃうんじゃない??相当美人だぞ><田野和彩容疑者美女すぎて草。アイドルでもなればよかったのに >などの投稿が確認できる。

「イーウェーブモーニング」の元従業員Aさんによると、美人すぎると話題の田野容疑者も店のマネージャーとして女性従業員の教育係を務める傍ら、「マイカ」という源氏名を名乗ってカウンターに立ち、接客を行なっていたという。

「マイカさん(=田野容疑者)はずっと売り上げがダントツ1位で、月に数百万円は売上を立てており、1000万円を超えた月もあると聞きます。他の子がマイカさんの成績を抜いたことは一度もありません」(Aさん)

田野容疑者の売上を支えていたのは、飲食店経営者などの複数人の常連男性たちだった。毎日のように数万円するシャンパンの開封音が、田野容疑者の手から店内に響き渡っていたという。

「マイカさんの接客スタイルは、色恋要素が強めでした。

会いたいとLINEでお客さんに連絡するほか、思わせぶりな言動も取っていたのではとも言われています。

同伴やアフターに行ったときは、ブログで『いつもお世話になっているお客さまとお寿司を食べた』と書き、特別感を演出していました。

カラオケではアイドルが好きだと言っており、乃木坂46や欅坂46などの曲をよく歌っていました。お酒は普通のチューハイよりも、シャンパンをよく飲んでいた印象です。シャンパンが好きというか、売上のために飲んでいたという感じですね」(元従業員)

ある日、Aさんが「そこまで可愛くて売上を出せるなら、高級キャバクラやラウンジでなぜ働かないのか」と尋ねると、田野容疑者は「キャバクラやラウンジは触られるから嫌だ」と明かしたという。

“自称・元ソフト部のエース” 「ブス」と暴言

マイカこと田野容疑者はAさんや周囲に「四国出身で高校卒業と同時に上京して、それから夜一本でやってきた」と話していた。また、「部活はソフトボール部で、小学校の時に全国大会にも出場した」と語っていた。

実際に田野容疑者の地元の新聞には同姓同名の人物が投手として、全日本小学生女子ソフトボール大会にエースとして出場した記事もある。

そんな“自称・元ソフト部のエース”の自宅は世田谷区にある月10万円の7階建てのアパートで、そこに一人暮らしをしながら、チワワのような小型犬を1匹飼育していた。近隣住民との交流はなく、ひっそりと暮らしていたようだ。

 小型犬は池袋の店舗へ連れてきていたこともあったという。

「あの人は自分が可愛いとわかっているし、自分が成績1位だということもあり、周囲への当たりが強いんです。

愛犬を連れてきたときも、『犬がいるからタバコやめて』と強く言われました。

こっちとしては『飲食店に動物を連れてくるなよ』という感じでしたけど、言えないですよね。成績もいいし、今回の被害者みたくこっちもいじめられる」

Aさんは被害女性とも面識があったが「店長やマイカさんが怖く、関わりたくなかった」と肩を落とす。

「事件の被害者はBちゃんっていう20代後半の女性で、社会人経験がなく、ガールズバーを渡り歩いてきたと聞いています。最初は家もあったようですが、携帯も止まりがちでネットカフェに住んでいたそうです。

その後、手持ちのお金もなくなり店のバックヤードに店泊(※店に住むこと)していた。店泊させていたのがマイカさんや店長の指示だったのは知りませんでした。Bちゃんは指名もとれず売上がないから給料も少ない、それでお金がなくなったんだと思います。

マイカさんはBちゃんに対して、何かあったらすぐ『ブス』などとよく怒鳴り、Bちゃんは泣きながら『ごめんなさい』と謝っていました。店長もマイカさんもお客の前でもBちゃんを怒鳴っていました。

しかもBちゃんはオープンラスト(開店から閉店までずっと)で働かされていて、客引きで外にも立たされていました。完全に主従関係があるように見えました。

私が辞めてからイジメはさらにひどくなっていったようです」(Aさん)

田野容疑者は「ブス」「売上もないくせに」といった暴言を、ほかの従業員にも放っていた。Aさんは「田野容疑者は従業員を常に自分より下に見ていた」と明かす。

一方で、マネージャーとして店を守るために体を張っていた面もあったという。

「実は池袋のガルバって、縄張りが決まっているんです。どこからどこまでが路上でお客さんに声をかけていいかが決まっていて。そのルールを守らない近隣店舗には、マイカさんが何度も高圧的に注意し、店まで乗り込んでいたと聞いています」(Aさん)

田野容疑者は現在、調べに対して「売春のためにちゃんと立っているか店長と一緒に確認しに行ったこともある」と容疑を認めている。

容姿淡麗なナンバーワンは、逮捕されたいま何を思うのか…。

※「集英社オンライン」では、今回の事件についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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