江戸時代以前から存在するといわれている「ふんどし」。それを平成の時代に自身の理想のカタチに商品化し、ヒットさせたのが愛知県名古屋市在住の渡辺カリンさん(63)だ。
販売当初のキャッチコピーは「脱パン(パンツ)するぜよ!」
25歳で渡辺貸衣装店に嫁ぎ、結婚式などで使われる絹製の衣装を扱う中で、その肌触りの良さを感じていた渡辺カリンさん。
それが後に女性用ふんどし開発にも活きることになるが、ことの始まりは90代の義祖母を自宅で看取った40代のころだという。
「亡くなる前の祖母は、歩けなくなったことで行動範囲が狭まってしまい、それがとても残念そうでした。なので、私は生涯健康に生きるには40代からの健康意識を高め、実行するのが大事だと思い、自力整体というボディワークに通うようになりました。それをきっかけに知り合った方から『ふんどしパンツ』の存在を知って、私も身につけるようになったのです」
自身は「ふんどしパンツ」を身につけ、その開放感や鼠径部の締めつけのなさによる血流の改善などを感じた。だがそれと同時に「絹製で作ったら、もっと肌触りがいいのでは」と思いつく。
「私が出会った『ふんどしパンツ』は綿製でゴワつきがあったんですね。貸衣装時代から絹の気持ちのいい触り心地を知っていたからこそ『絹製のふんどしを作ってみたい』と思いました。
そうして2010年に初めて絹製ふんどしを開発。当時、大河ドラマ『龍馬伝』が放送していたことにあやかって『脱パン(パンツ)するぜよ!』というキャッチコピーのもと、3500円くらいで売り始めたのです」
絹製のふんどしパンツで3500円は、原価率無視どころか赤字である。しかもその時に作った商品はファッション性には欠けていたようで、試行錯誤した後に2013年に現在の『咲楽姫』という商品を開発。
「それまで『もっこ型』といって、ちょっとトイレ時に不便なデザインだったのですが、『咲楽姫』では鼠径部をもう少しシャープにして、ゴムを内臓したひもで両サイドを結ぶタイプと結び目のないループタイプの2種類を作りました。
売り始めたころは、注文は月に1つ入ればいいほうで、それでもいつか注目されるはずだと信じていました。初期はほぼ受注生産のような感じだったのと、店舗ではなくオンラインショップでの販売でしたので、資金繰りに困るといったこともありませんでした」
その後、2016年に大きな波が来たのだという。
インフルエンサーに見つかり、月間100枚の注文が舞い込む
「医学的な概念ではなく、女性器である子宮を重視し、さらに神聖視する『子宮系女子』と呼ばれるスピリチュアルな女性たちが2010年代頃からじわじわと増え出したのですが、その中でも爆発的に発信力のあったインフルエンサーの女性がいらしたんですね。
その方に『咲楽姫』をプレゼントしたところ、気に入ってくださったのか大人買いしてくださり、その2ヶ月後にブログ上で『とても穿き心地が良かった』と書いてくれたんです。そのブログ投稿直後からメールボックスに注文メールが押し寄せました。一気に月間で100枚くらいの注文がドーンと入り、生産が間に合わず、注文を受けて7か月後にお届けするという状態が続きました」
女性インフルエンサーの発信力の影響は絶大で、月間100枚ペースの受注生産はしばらく続き、2024年に至るまであっという間に5000枚ほど売り上げた。もともとスピ系が好きだった渡辺さんは自宅をパワースポット化しようと、2020年に巨大な女性器型のオブジェを作成。それが『おんちつ(膣)様』だ。
「幸せな性を日本人が取り戻すには、まず、女性が自身の性器を敬い、誇りを抱けるようにと願い、女性器オブジェを創りました。毎日たくさんの方が訪れます。
手芸が得意でファッション誌主催の創作大賞の人形部門で入賞し人形作家として活動していたこともあるほどでしたので、絹100%のオブジェを1000万円ほどかけて作成しました。
自宅の老朽化もあったのでいずれは建て直しと考えていましたが、まさにふんどしパンティ御殿ですね」
若干、話が怪しい方向性に向かってしまった気がするが、渡辺さんはさらに熱を帯びてこう話す。
「『おんちつ様』は2025年9月1日に『御膣大神』をお祀りした『姫の宮』という独自の神社を創建し直し、ファンの参拝者が訪れます。参拝は有料で希望者に5000円いただいています」
ふんどしパンティを通して世に訴えたい独自の性愛観
渡辺さんがふんどしパンティを通して世に訴えたいことは『脱パンするぜよ!』だけでなく、こんな独自の性愛観を拡散させたいという気持ちからだという。
「ふんどしパンティは鼠径部を締めつけないため、血流改善にも繋がります。そうすることで冷え性も改善されますし、私自身は性欲が復活しました。おかげで63歳の今も65歳の夫との夫婦生活はあります。
ポイントはピストンしない独自の方法です。夫婦の営みを私は『まぐわい』と言っていますが、60代からの『まぐわい』は着衣状態で性器と性器をくっつけるだけでもよいのです」
鼠径部を締めつけないことが血流や冷え性改善、性欲改善に繋がる科学的根拠はない。しかし渡辺さん夫婦は60代を過ぎても年に数回ほどの『まぐわい』は欠かさず実践できているという。
「2025年9月には知多半島の海辺のホテルに『まぐわい旅行』に出かけ、まぐわった翌朝に記念撮影をしました」
人生100年時代と叫ばれる昨今、健康寿命を延ばすことが重要視されている。60代になってもまぐわえるとは幸せなことかもしれない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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