〈変態教員グループ“主犯”初公判〉女児のリコーダーに体液をかけた学校No.3はスーツ姿で猛省も“波紋”は続く…古参“コセムー”の学校ではリコーダーを全部買い替え、セクハラ被害も続出
〈変態教員グループ“主犯”初公判〉女児のリコーダーに体液をかけた学校No.3はスーツ姿で猛省も“波紋”は続く…古参“コセムー”の学校ではリコーダーを全部買い替え、セクハラ被害も続出

全国の小中学校教員が教え子らの盗撮画像などをSNSのチャットで共有していた“変態教員グループ”事件で、グループの“主犯”で器物破損などの罪に問われた名古屋市立の森山勇二被告(42)の初公判が10月28日、名古屋地裁であった。

 

森山被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。

森山被告はすでに保釈されており、初公判を終えたあとも取材には一切応じずタクシーに乗車して去っていったという。

森山被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた

森山被告は現在、器物損壊、性的姿態等撮影などの4つの罪 に問われている。

起訴状によれば、森山被告は去年10月13日から26日にかけて、自宅で女子児童3人のリコーダーに自身の体液を付着させ、リコーダーを汚損し損壊した。さらに今年6月23日には女子児童の性的な部位が露出されている画像が記録されたSDカードを所有 していたなどとされている。

起訴内容を読み上げられるとスーツ姿の森山被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

検察官は、森山被告が数年前から、授業の様子を撮影するためのカメラに女子児童の着替えの様子が写っていることに気づき、盗撮行為を始めたと指摘した。当時から森山被告は、仕事のノウハウを投稿するSNSのアカウントを保持しており、次第に卑猥な投稿を繰り返すようになったという。

ある日、第三者から秘匿性の高いチャットアプリを紹介されたことで、森山被告は変態教員グループを開設。そこで信頼できる教師を名乗るアカウントとして、すでに起訴されている横浜市立小学校元教諭・小瀬村史也被告(37)や名古屋市立小学校元教諭・水藤翔太被告(34)を誘い入れたと指摘した。

 「森山被告はグループのなかでも創始者でリーダー格として、秘匿性の高いメッセージアプリを運営。メンバーは約10人で、共有された女子児童の盗撮画像などに、『いいですね~』『羨ましい』などを送りあっていたとされています。

逮捕のキッカケはメンバーだった水藤被告が今年3月に逮捕されたことで、グループの存在が発覚。動画の位置情報などから森山被告や小瀬村被告の場所を特定したといいます。

また、起訴状によるとリコーダーに体液を付着させるほか、女子児童のショーツを盗撮し、その画像をチャットで共有するなど悪質な犯行とも言えます」(愛知県警担当記者)

「ズボンが下がりすぎ」と優しく注意されオシリを…、

森山被告が作成した最新版のグループチャットをめぐってはこれまで、東京や愛知、神奈川、北海道の4都道府県で計6人の教員が逮捕・起訴されており3人の裁判がはじまっている。

集英社オンラインはこれまで、各教員の悪質な犯行の手口や勤務時の不審な行動について詳報してきた。取材を続けると児童から“コセムー”と呼ばれていた横浜市立小学校の元教諭・小瀬村被告をめぐって、勤務先の学校内でいくつかの問題行動をしていたことが新たに浮かび上がってきた。

小瀬村被告は森山被告から信頼を得ていたグループの古参メンバーだ。

小瀬村被告が勤めていた小学校に通う高学年の娘を持つ父親は「男子児童には威圧的でした」と明かす。

別の学校関係者も、重い口を開いた。

「小瀬村先生のクラスで、授業中に塾の宿題をやっていた子がいたらしくて。普通なら『今は塾の宿題やる時間じゃないよ』とかって注意すると思うんですけど、何も言わずにいきなり椅子を蹴り上げて、その子が転んだことがあったそうです。

他にも、児童を注意するときに壁に押しつけて、怒鳴りつけたりとか。なんか昭和の体罰教師みたいな感じだったと児童から聞いています」

一方で、前出の保護者は「女子児童には、甘いというかセクハラまがいなことをしていた」と語る。

「うちの娘も、小瀬村被告は男女によって対応の差が激しいと聞いていました。女子児童には甘いけど、セクハラもするので印象は最悪だったと。

女子児童が体育の授業前後で廊下を歩いていると、小瀬村から『ズボンが下がりすぎ』と優しく注意され、ズボンを上げようとしてきて、そのついでに成り行きで仕方なく見せかけてお尻をよく触っていたと聞いています。

このことは保護者から学校にクレームはまだ言っていないと聞いています」

「リコーダーを学校側が買い替えることになった」 

前出の学校関係者も保護者の話と似た内容を証言する。

「昨年か一昨年くらいのことです。小瀬村先生が女子児童を指導する際に、なぜか膝の上に女子児童を乗せて話をするなどがあったって聞いています。3 ~6年生の子たちはみんな『気持ち悪い』『キモい』って言ってますね」

小瀬村被告は現在、リコーダーに体液を付着させるほか、被害者のショーツのなかに手を入れ、スマホで撮影したり、別の被害女児にも陰茎を押し付けるなどのわいせつ行為を行なうなど、計6つの罪に問われている。

小瀬村被告が勤めていた小学校では今月、リコーダーを学校側が買い替えることになったという。

「リコーダーの授業が始まるのは高学年になってから。小瀬村被告は2023年4月に赴任してきて、低学年の担任でした。なので、わざわざ高学年の教室に行って児童のリコーダーを取り出し、体液を付着させていたのではないかと保護者の中で話が広がっています」(同前・保護者)

前出の学校関係者からは児童の悲痛な叫びが聞こえてきた。

「子どもたちは『なんで新しくするの?』ってなっていて、学校側も具体的な回答はできない現状です。そもそも、子どもたちは“体液”って言われても意味がわからないですし。

一部の生徒はすでに不信感を抱えており、『本当は学校に行きたくないけど、行かなきゃいけないから行ってる』と話しています。特に3~5年生あたりにそういう子が多いです」(同前・学校関係者)

事件発覚後、小瀬村被告が受け持っていたクラスの児童を中心に、「先生なのに悪いことをして裏切られた」とショックを受けている子どもも少なくないという。

生徒や保護者の期待を裏切り、性欲のままに動いた“変態教員グループ事件”の余波は大きい。

※「集英社オンライン」では、今回の事件についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかXまで情報をお寄せください。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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