〈赤坂ライブハウス バツ印襲撃〉「9年前にSNSで被害女性と知り合い、家族がいると伏せていたけど…6月に円満に別れた」“ゲス不倫・自衛官”は茨城の“公務員一家”のおぼっちゃま
〈赤坂ライブハウス バツ印襲撃〉「9年前にSNSで被害女性と知り合い、家族がいると伏せていたけど…6月に円満に別れた」“ゲス不倫・自衛官”は茨城の“公務員一家”のおぼっちゃま

東京・赤坂のライブハウスで16日、出演予定だった女性が左腹部などを刺された事件。殺人未遂の容疑で逮捕された現役の陸上自衛官の大津陽一郎容疑者(43)が、逮捕前の任意聴取で「9年前に被害女性とSNSで知り合い、交際に至った」「自分に家族がいると伏せて付き合っていた」と明かしている。

そんな大津容疑者は茨城県の常陸大宮市の、厳しい家庭で育てられたという。

実家は名士「教育熱心で有名なの」

警視庁捜査1課は23日、殺人未遂の容疑で、現役の陸上自衛官の大津陽一郎容疑者(43)=東京都練馬区=を東京地検へ送検した。大津容疑者は今月16日、東京・赤坂のライブハウスで出演予定だった女性の左腹部などを刺した疑いがある。

大津容疑者は1981年12月、茨城県の北部にある常陸大宮市で生まれた。実家があるのは、常陸大宮市の山間部にある。近隣住民が“大津家”について語る。

「大津さん宅はこの辺で有名な地主です。大津さん宅には大津家の代々の墓が8基あるほどの地元の名士です。陽一郎くん(=容疑者)の父親は県庁で働き、母親も教員をしていました。近隣にも親族が多く住んでおり、元役場のお偉いさんだったり、元警察などといった職業の人が多いです」

9年間の不倫の末に女性の左腹部を刺した疑いが持たれている大津容疑者は、3きょうだいの長男だった。

「真面目で大人しい性格だった。女性にモテていたとか、そういう話は聞いたことがない。ただ(育った家は)教育熱心で有名なの。

ゲームも買ってもらえなかったそうで、次男なんてよくウチにゲームしに来ていた。聞いたらお兄ちゃんの陽一郎君も同じ状況だって。地域のお祭りのときは、お父さんが『お前ら勉強しないから、帰れ』と突然怒りだして、次男と一緒に陽一郎くんが悲しそうに家に帰っていくところを目撃した。

でも勉強はできなかったみたい。成績が思いのほか下の方で、地元の私立中学校を卒業後、進学校ではない県立高校に進んだ。卒業後はすぐ陸上自衛隊に入隊したと話が回ってきた。彼が自衛官になったことは、昔から住んでいる人たちはみんな知っているよ」(前同)

陸自によると、大津容疑者は2000年3月に陸上自衛隊へ入隊したことが明らかになっている。

大津容疑者の父親は記者の取材に…

大津容疑者と同級生だった息子を持つ60代の母親は、今回の事件に驚きを隠せないようだ。

「だって有名な地主の息子ですよ? 最初はたまたま名字が一緒だと思っていたけど、嫌な予感が的中してしまった。ニュースで顔を見たけど、風貌(ふうぼう)が変わっていて本当に陽一郎ちゃんなの?と疑ってしまった。

息子とは正直関わりがなかったけれど、狭い世界だから、少しは知っている。本当にパッとしない印象でおとなしい感じです。

女性関係の話も全く聞いたことがありません。授業参観では積極的に手を挙げる子どもではなく、本当に印象が薄くて……。ただの“おとなしいおぼっちゃま”という感じです」

大津容疑者の親族は、「事件のことはニュースで見て、もしかしたら陽一郎かなと思った。職業が陸上自衛隊と聞いているし、何より名前が大津だった」と肩を落とす。

「陽一郎が家庭を持って、子どもがまだ小さかったとき、よく年末年始に実家のほうに連れてきていた記憶がある。奥さんとも仲が良い感じで、円満な家庭なんだと思った」

9年間不倫関係にあったことについて何か知っているかと記者が尋ねると、こう答えた。

「いま聞かれて不倫のことを知った。当時から不倫しているのかどうかわからないが、女関係が悪いとかそういった話は聞いたことがない。できねえんじゃないかな」

大津容疑者は、9年間交際した被害女性について、「今年6月ごろ、女性側が別れを切り出し、円満に別れた」と供述しているという。

警視庁捜査1課は、「6月以降に女性と大津容疑者が会っていたかについては不明だが、なんらかのトラブルがあったとみている」としている。大津容疑者は「赤坂には行ってない」「やっていません」と容疑を否認しているという。

大津容疑者の実家には22日の日中から夕方まで、捜査員のものと見られる東京ナンバーの車が一台停まっていた。

日中にインターホンを押すと、父と思われる男性が「大事な人が来ているから後で対応します」と話した。捜査員が立ち去ったあと、インターホンの電源は切られており、父が玄関の扉を開けることはなかった。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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