〈風俗店の冷凍庫から乳児の遺体〉「自分の産んだ子をそばに置きたかった」カッターでバラバラにし胴体を「捨てた」22歳の母…店で孤独出産、事件発覚後も出勤
〈風俗店の冷凍庫から乳児の遺体〉「自分の産んだ子をそばに置きたかった」カッターでバラバラにし胴体を「捨てた」22歳の母…店で孤独出産、事件発覚後も出勤

東京・錦糸町の派遣型風俗店で冷蔵庫からバラバラにされた乳児の遺体が見つかった事件で、警視庁捜査1課は18日、店の従業員の小原麗容疑者(22)=住所不定=を死体遺棄と死体損壊の疑いで逮捕した。小原容疑者は取り調べに対して、「赤ちゃんを隠さなきゃいけないと思い、バラバラにしないといけないと思った」と供述しているという。

コンビニで買ったカッターナイフを使用し遺体を切断

バラバラとなった乳児の頭部と手足が冷蔵庫から見つかったのは、JR錦糸町駅南口にある飲食店街の雑居ビル2階。痴漢をテーマにした過激な店名のデリバリーヘルス店が、そこを派遣女性の待機所として使用していた。

今月6日午後9時ごろ、同店の男性従業員から「冷蔵庫を清掃していたら子どもの頭のようなものを見つけた」と110番通報があったことで事件が発覚した。

女性は去年11月ごろからこの店舗で働いていたとされており、事件が発覚した12月6日以降も出勤していたという。

「事件発覚後、任意で従業員らからDNAと指紋採取を行うよう警視庁が協力を要請していました。逮捕された小原容疑者は1週間後に応じ、乳児と小原容疑者のDNA型が一致したことで親子関係があると判明しました」(社会部記者)

乳児の頭部は白いビニール袋で包まれており、食品保存用のタッパーの中からは切断された両手足が発見された。待機部屋は漫画喫茶のように間仕切りされた簡易的な個室で、バラバラの遺体が見つかった冷蔵庫は共有部の冷蔵庫として、従業員の飲み物やフルーツなどの食べ物が入っていたという。

見つかっていない胴体部分はどこへ消えたのか。

「小原容疑者は今年3月上旬に犯行に及んだとされており、遺体が発見された待機所で女の子の乳児を出産したとのこと。警察は乳児の遺体が発見された際に『生後数か月から~1年未満』と説明していましたが、小原容疑者に産婦人科などの通院歴はなく、出産後に気を失い、目覚めたときには乳児は変色して死んでいたと供述しています。

出産から数日後、都内のホテルに乳児の遺体を持っていき、コンビニで買ったカッターナイフを使用して遺体を切断。胴体部分はカッターナイフとともにビニール袋に入れて待機所のゴミ箱に捨てたとも話している。なお乳児の父親は誰か小原容疑者もわかっていないようだ」(前同)

なぜ頭部と両手足だけ残したのか。

小原容疑者は調べに対して、こう供述している。

「自分の産んだ子をそばに置いておきたかった。すべては収まらないので、胴体は捨てざるをえなかった。放置しておくと腐ってしまうと考えたため、捨てた」

「こんな残忍な事件が起こるとは誰ひとり思わなかった」

小原容疑者が勤務していた派遣型風俗店は、都内に数店舗を構える系列店の一つ。事件の舞台となった錦糸町店は在籍人数が70人を超える大型店で、東京23区から千葉県の一部まで出張する店舗だった。

「店は24時間営業しており『全裸コース』と『痴漢コース』の2種類に分けられていて、価格帯が2万円前後といった良心的でインパクトがある店舗でした。客の入りも多かったと思います。キャストはほとんどが20代で、昼間働いている子も多かった」(風俗ライター)

近隣住民によれば、この派遣型風俗店は数年前にオープンしたもので、それまでは別の店舗型の風俗店が営業されていたという。

「いかがわしい場所だとは認識していたけれど、赤ん坊がバラバラにされて冷蔵庫の中から見つかるなんていう残忍な事件が起きるとは誰ひとり思わなかったです。孤立してしまった母親も相当苦しかったと思うけど、産まれてバラバラにされた乳児が一番かわいそうだよ、誰が置いたかわからないけど1週間くらい前から花やお菓子が現場にお供えされるようになった」(近隣住民)

今回のような孤立出産による死体遺棄事件は、小原容疑者だけに限った話ではない。

2025年4月、北海道石狩市でアルバイト従業員の当時17歳の少女が、住宅の敷地内にへその緒や胎盤などが付いていた男児の遺体をボストンバッグに入れ遺棄したとして、北海道警に逮捕されている。

少女は調べに「自宅で出産した」と供述しており、「妊娠や出産を親に言えずどうしたら良いかわからなかった」と話していた。

また、母子手帳は交付されていなかったという。

2023年には大阪で当時33歳の女性が、赤ちゃんの遺体をトートバッグにいれ、コインロッカーに遺棄した事件も起きている。

子ども家庭庁が設置する専門委員会によると、2003年から2023年の間で、生まれてすぐに殺害・遺棄されるなどした赤ちゃんは185人だった。

小原容疑者は数年前まで八王子市内の賃貸マンションで母親と思われる女性と二人で同居していた。「ほとんど付き合いのないお宅だった」と近隣住民は話す。

なぜ小原容疑者は孤立出産をし、そしてこんな悲劇が起きてしまったのか。事件の全容解明が待たれる。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

 

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