るるたん「風俗始めたい子には『絶対やるな』」SNS総フォロワー110万人が語る、次の目標が“女の子の雇用を生み出す”であるワケ
るるたん「風俗始めたい子には『絶対やるな』」SNS総フォロワー110万人が語る、次の目標が“女の子の雇用を生み出す”であるワケ

SNSの総フォロワー数110万人を誇るアダルトインフルエンサー・るるたん。2025年は自主制作した同人AVは売上推定5億円を記録するなど大躍進の年となった。

後編では「るるたんに憧れて風俗を始める女の子」への違和感と助言、次の目標として掲げる「女の子の雇用」、そして過渡期にある風俗業界をどう見ているのかについて聞いた。〈前後編の後編〉

「るるたんになりたい」は無理

──有名になったことで「るるたんみたいになりたい」、もっといえば「るるたんに憧れて風俗を始めました」という子が出てくると思います。そこはどう考えていますか。

るるたん(以下同) “稼げる”と発言したことでの責任はあると思っています。なので私はまだ風俗をやっていない子に対しては「絶対やるな」というポジションをとっています。風俗をやっている子で顔出しを迷っている子に対しても同じく「絶対やるな」と言います。

例えば顔出しを考えている子が今より月収100万円を上げたくて迷っているなら「やるべきは顔出しじゃなく、接客を変えることじゃない? 月200万円だったら、顔出ししないでいける」とアドバイスします。

「るるたんになりたい」は時代が違うので無理です。それこそ私の後に目立った風俗インフルエンサーはほぼ出てきていない気がして。今はXもすぐBANされるし、TikTokも風俗嬢やキャバ嬢のアカウントが乱立して目立つのも難しいです。

──経済的には大きな成功を手に入れました。次の目標はすでに設定されているんですか。

次の目標は女の子の雇用を生むことです。

私がカラコンや化粧品をプロデュースしても今は売れない自信があるんですが、下着であれば売ってみたいなと思っているんです。私自身もスタイルに悩んできたので、今ODMで試作品を作っていて。うまくいきそうであれば大きく投資しようかなと思っています。

下着の発送業務も内製でやれば、小さいですが雇用を生み出せる。納税以外でできるせめてもの社会的貢献だなと思っています。

私自身は「アダルトに権利を!」とは思っていないし、風俗を一生懸命やっているので誇りもあるんですけれど、あまり人には勧めたくない。「60分20万円」と風俗で最高レベルの額までいった自分が、次にできることは雇用を生むことかと思い、すでにそこへ向かって今年は動きました。

プロデュースではなくコミュニティづくり

──2026年の展望は?

もう一度足元を固める年かなと思っています。今年ガッと知名度を上げたことで、足元ではグラついている部分が出てきていると思うんです。そこを補強しつつ、できる仕事はやっていきます。ただ今年のようにプロモーションだからといって無料での稼働はしないと思います。

今年、プロモーションに使っていた時間を今度は風俗の女の子ためのコミュニティ作りであったり、雇用を生む環境作りに充てたい。そのための未来の投資だったら無料でも動きます。

ただグラビアであったり、自分のプロモーションは弱まるかもしれないです。

──すでに大金を稼いでいますが、風俗は来年も続けるのですか。

私は自分が脱ぐ仕事をしなくなったら、女の子に対して発言しないと決めているんです。自分が現役の女の子に対して完全にプロデュースに回るのって、35歳くらいになるまでは失礼な気がしていて。

私が風俗を上がって「じゃあ女の子で稼ごう」と思ったら、もうちょっとゲスい感じがしちゃうんですよ。だったら自分も脱ぐ仕事をして、相手と目線をそろえることで見えることもあるし、女の子が嫌な気持ちになりづらいかなと思って。だから風俗の仕事はまだやめるつもりはないです。

同時に「60分20万円」といっても、それ以上の売上は見込めません。風俗はすごくいい仕事だし、好きではあるんですけど、60歳までやれるわけじゃない。他の仕事で億単位のお金を稼げている今、風俗にリソースを割く優先順位は低いとも考えています。

なので新宿の「SODランド」でイベントをしたときにシャンパンを開けてくれた方や、写真集の10冊券のイベントに来てくれた方は優先的に予約を取れたり。あくまで、るるたんのいろいろな活動を応援している人だけが会えるようにしています。

なので、風俗だけが目的の人には会いづらい感じになっています。

過渡期の業界をサバイブするには

──風俗業界については現在、どう捉えていますか。

風俗は今、過渡期だと思っています。女の子の脱ぐハードルが下がっている中でいろいろ価値観が変わっている気がします。

先ほど話したようにTikTokではキャバクラや風俗の子のアカウントが乱立しています。私は1年前にインスタグラムやTikTokに運用代行を入れたんですが、アダルトではまだ誰もやっていない時代だったんです。周りには勧めたんですが、誰もやらなかった。でも今はめちゃくちゃ使っている人が多い。みんな月40万~50万円を払っているけれど、先行者利益が大きいので、効果は年々薄くなってしまうように感じますね。

今やるなら、YouTubeだと思っています。まだまだ参入障壁が高い分、ライバルが少ないんですよ。逆に1周回ってインスタの100万再生を出すより、YouTubeの1万再生の方がコンバージョンがいい。

YouTubeで100万再生は取らなくていいから、1000人でもファンを作る方がいいと考えています。

いま力を入れている動画は、るるたんが風俗の女の子たちと飲みにいくというシリーズです。それも先ほど言った女の子を知ってもらいたいという思いから、そのために箱を強くすればいいと思ったんです。

私はずっと中単価商売をやってきたので太客はいないですけど、ファンはDD(誰でも大好き)だし、ちょっとはお金を払いますという人が超多いんです。なので私が紹介した子にめちゃくちゃ数字が流れる。だから一人をプロデュースするのではなく、箱を強くしたい。

それにこれをやっていいのは、嫉妬がなくなった人だけだと思っています。私はもうやりたいことがほぼないので、快くいろんな仕事を女の子に振ってあげられるんですよ。

──過去のインタビューでは「ずっと死にたいと思っている」と語っています。今もその思いは変わりませんか。

私の目標は働き出したときも今も「死ぬときに私の人生は悪くなかったな」と思うことなんです。みんな不正解を重ねる中で、自分の正解を見つけて死ぬ。

それが人生だと解釈していて。

私自身、自分の正解を見つけたいし、私に関わる人にも正解を見つけてもらいたい。エゴもあります。こんな自分でも人生で一人でも幸せにできたら、その人にとって私は価値があるんじゃないかなって。

今もめっちゃ生きたいとは思っていません。別に明日死んでも後悔はない。ただ「明日死にたい」から「明日死ねる」に変わりましたね。いつでも死ねるんだから、もう少し頑張ってみようって。死をそれほど重くは、今は捉えていないかもしれません。

生きる目的もいっぱい探しています。家族のため、仕事のため、明日ラーメンを食べたいため、かもしれない。目的はいっぱいあって困ることはないですし、それは増やしたい。
そのために風俗の女の子のために何かしたいというのはあります。

男性向けは2025年に天井を見たと思っているし、やりきりました。なので、2026年は女の子のために動きたいです。それも自己満足ですけどね。

#1はこちらから

取材・文/徳重龍徳 撮影/杉山慶伍

編集部おすすめ