〈チャッピーVS占い師〉「信じたら人生狂いますよ?」AI占い大流行に現役占い師が苦言「ChatGPTは精度がクソ低い」
〈チャッピーVS占い師〉「信じたら人生狂いますよ?」AI占い大流行に現役占い師が苦言「ChatGPTは精度がクソ低い」

年末年始、X(旧Twitter)を中心に広がったChatGPTによる占いブーム。ホロスコープを丸ごと読み込ませたり、有名占い師の名を指定して占ってもらったり、気づけば“ChatGPT占い用コピペ文”が出回るほどの盛り上がりを見せた。

 

そんなAI占いフィーバーに対し、「ChatGPTの占いは精度がクソ低い。下手したら人生狂う」とSNS上でバッサリ斬り捨てたのが、現役の占い師・穂乃花さんだ。AI出現による占い業界への影響はどれほどなのか――。発言の真意を含め、AI時代の占い事情を本人に聞いた。

ChatGPTの占い、人生狂うよ?

ホロスコープをChatGPTに読み込ませたり、「●●(有名占い師の名前)風に占って」と頼んでみたり――。

年末年始を機に、SNS上でChatGPTによる占いが話題となった。なかには生年月日や星占いにとどまらず、手相や霊視までこなすチャッピーが現れるなど、ちょっとしたフィーバー状態となっていた。

そんなAI占いブームに対し、異議を唱えたのが、数秘術やタロットなどを中心に、2023年から都内で占いサロンを営む現役占い師の穂乃花さんだ。

ぶっちゃけ、ChatGPTの占いは精度が低いです。ガチで。 とくに生年月日を入力するタイプは、かなりズレやすい。下手したら人生狂いますよ?」

昨年12月上旬、穂乃花さんはTikTok上にこうした警告動画を投稿。24万人が閲覧し、《信じていたのに残念》《過去に書いた内容から学習されてただけ…》など賛同のコメントが多数寄せられた。

そんな穂乃花さんに投稿した意図と発言の真意を聞いてみた。

「実際に昨年ごろから業界内でもAI占いは話題になってたんです。『占い師の仕事が取られるかも…』って危機感もあり、実際にChatGPTの占いを試してみたんですが、占星術で見てもらった際に、該当する星座が普通に間違っていて、これはアカンなと」(穂乃花さん、以下同)

さらにホロスコープ専門の占い師にも確認したところ、運気の時期が若干ズレていたり、性質の読み取りが違っていたりするケースもあり、「元々、知識がある人だったら間違いに気付くけど、知らない人はそのまま信じちゃうから危ない」と感じ、警告動画を投稿するに至った。

「Xでバズってたホロスコープ系は比較的精度が高いものもあります。指示文のつくり方次第では精度を上げることもできるんでしょうが、生年月日を入れて直接占ってもらう占いの精度は……正直、“はちゃめちゃ”ですね」

AI占いが進んだ未来「いつか占いも自動化される」

さらに穂乃花さんがもう一つ指摘するのが、ChatGPTの“性格”だ。

「ChatGPTって、どうしてもユーザーに寄り添いすぎちゃう性質があるので、基本的にその人にとって良い結果を出しがちなんですよね。だから私のお客様のなかにもすでにChatGPTに依存している方が何人かいて、『ChatGPTにはこう書いてあったんですが…』ってここに答え合わせに来られる方もいます」

ChatGPTには“当たる占い”を期待するのではなく、あくまで相談ベースに使うのがちょうどよいとのこと。とはいえ、無料で気軽にできるAI占いが普及したことは、占い業界にどのような影響を及ぼしているのか。率直に質問をぶつけてみると、

「お客様はむしろ増えましたね。ChatGPTのおかげで、占いがより身近になって、興味をもってくれた人が増えたという印象です。チャッピー盛り上げてくれてありがとう」

と余裕の笑みを浮かべた。とはいえ、占い業界では以前から「いずれ占いも自動化される」とささやかれてきたという。AIの進化がこのまま進んだ先に、占い業界ではどんな未来が待ち受けているのだろうか。

「そもそも今、占い業界がとてもカオスになってきています。素人でもSNSで有料で占いをしたり、それを鵜呑みにした利用者がいろんな占いアカウントを渡り歩いて課金していたり。逆にチャッピーの精度が上がれば、玄人と素人が精査されていくし、自動化の機能や技術が高まれば、自分で入力して各自で占って自力で解決する時代がくるのではないでしょうか」

“占い師量産時代”だからこそ大切な占い師選びのコツ

穂乃花さんいわく、今は「占い師です」と言えば誰でも名乗れる“占い師量産”時代。だからこそ「占い師選びが本当に大事です」と強調する。

「占いには、生年月日を使う『命術』(ホロスコープ、数秘術、九星気学、四柱推命など)、偶然性を使うタロットなどの『卜術』、手相などの『相術』など、さまざまな種類があります。ChatGPTは理論上、全部できます。ただ実際に占ってもらうなら、自分の目的に応じてどんな占術を使っているのかをちゃんと見てほしい。おすすめは、いろんな占術を扱える占い師を選ぶことです。そちらの方がいろんな占術と重ね合わせた上での鑑定なので、読みの精度が高い傾向にあります」

最後に、占いの魅力について穂乃花さんはこう語る。

「結局、人生って自分が決めていくもので、占いは人生を導くためのツールだと思っています。だから運勢ってどう動くかで変わってくるもの。当たる当たらないといったエンタメ要素もそうですが、ぜひ人生をより良くするためのツールとして活用してほしいです」

AI占いかプロの占い師か――。

その選択以上に問われているのは、「占いとどう付き合うのか」なのかもしれない。

取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部

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