〈水戸・ネイリスト妊婦殺害〉「オンナってものはさ~」キャバクラで出会った初めての彼女に浮かれていた逮捕されたストーカー男はバイカー、事件当日は「ツーリングに行った」
〈水戸・ネイリスト妊婦殺害〉「オンナってものはさ~」キャバクラで出会った初めての彼女に浮かれていた逮捕されたストーカー男はバイカー、事件当日は「ツーリングに行った」

昨年大みそかに茨城県水戸市の自宅アパートで殺害されたネイリストの小松本遥さん(31)が、殺人容疑で逮捕された同県城里町の会社員・大内拓実容疑者(28)につきまとわれて県警に相談を求める電話をしていたことがわかった。大内容疑者は2年ほど前に飲食店で知り合った小松本さんと交際を開始、連れ立って馴染みの店に出入りしては『初めての彼女』などとのろけていたことも取材で明らかになった。

小松本さんの居場所を執拗に聞き回っていた大内容疑者

小松本さん殺害について「事実無根。何も知らない」と犯行を否認していた大内容疑者だが、県警は1月22日、殺人容疑で水戸地検に身柄を送致した。捜査幹部は集英社オンラインの取材に、次のように事件の背景と要点を説明した。

「大内容疑者と被害者は一昨年に交際していて、破局後の昨年5月から6月頃には電話やSNSで執拗な接触があった。さらに、事件直前の昨年12月下旬には被害者から警察署に匿名電話で『ストーカーの相談はどこに行けばいいんですか』と問い合わせがあったことも判明した。

この際の対応として、被害者に生活安全課が窓口であることを伝え、氏名を確認して来署してもらうよう説明したものの、『今はちょっと』ということで面談が叶いませんでした。これの背景として、同10月ごろに大内容疑者が共通の知人らに小松本さんの居場所を執拗に聞き回っていたことも捜査で浮上しています」

2人の出会いや動機についての取り調べはこれからだが、大内容疑者と交流のあった茨城県内の飲食店店員は取材にこう証言した。

「大内くんならちょこちょこ来ていましたよ。彼は同級生とよく飲みに来ていて、『オオウチ』と苗字で呼ばれていました。明るくてよくしゃべる子ですよ。仕事については運送をやっていたのは知っていますが、何度か変えていたみたいで、そのあたりは具体的には知りません。

ガタイもよくて顔もイケメンな方だと思うんですけどね、女の子にモテる方かと聞かれると『どうだろう』ってなります。ちょっと自慢っぽい話をする子ではあったので。

お酒はよく飲むタイプで、最後にウチに来たのはどれくらいだったかな。でも、1年は経ってないです」

キャバクラで出会った初めての彼女、犯行日はツーリング?

昨年末も大内容疑者は常連の友人から『オオウチも来いよ』と(飲み会の)誘いを受けながら、『忙しい』と顔を見せなかったという。そんな大内容疑者は同店に小松本さんと思われる女性を伴って現れたことがあったという。

「2、3年前に小松本さんと思われる女性と一緒にウチに来た事もあります。当時は派手でギャルギャルしくて、キャバクラで人気がある子だと聞いていました。2人の出会いもキャバクラだったと聞いていますよ。

大内くんは『初めての彼女』とか『年上で姉さん女房なんだ』とかデレデレして、女性の方も楽しそうにしていました、あとから大内くんの友達から『連れてきた彼女はネイリスト』と聞いたので小松本さんだと思います。

席は対面で座っていて、普通のカップルって感じに見えましたよ。支払いはたぶん大内くんがしたんだと思う。1年くらい前にも、大内くんが女性連れで店に来たのですが、その時は店が満員で入れなかったんです。女性の方は見えなかったんで前連れてきた女性と一緒かはわかりませんでしたが、大内くんがこれまで店に連れてきた女性は初めて付き合ったという彼女しかいなかったので、まだ交際関係にあったのかなとは思っていました。ただ、その後はその女性とは別れたらしいという話は大内くんの友達から聞いていました」

飲食店店員には、大内容疑者は若者にありがちな、自分を大きく見せたいタイプに見えたという。

「大内くんは自分から彼女と別れたという雰囲気を装っていましたね。

直接そう言っていたわけじゃないけど、彼はなんとなく自分を強くとか大きく見せたいタイプではあったんでそんな風に思いました。具体的にその彼女とトラブルがあったとかは聞いていません。

彼女と付き合っていた頃も、友達に『女ってのはさ』と“語り”出すこともあったし。だからプライドは高いのかなって……。といっても女性慣れはしてる方ではなかったとは思います。大内くんは酔って暴れるとかケンカもしないし、これまで警察にお世話になったこともないと思います。ヤンキーではなく、少し目立ちたいタイプですね。

ただ、友達には好かれていましたよ。事件の後に店に来た友達は『ネイリスト(殺人)って犯人あいつじゃねえべや』とか言ってて、実際に捕まってからはみんな『俺は大内がそんなことやるなんて思わねえから』と言っています。なんでも、犯行日には友人とツーリングに行っていたって話があるみたいですよ」

「ヤンチャではない」バイク愛好家

アリバイ云々は今後の捜査本部の調べに任せるとして、中学時代の同級生はこう肩を落とした。

「最近のことはほとんど知りませんが、中学時代は優しいやつって印象しかありません。真面目というよりはヤンチャではありましたが、不良とかではなく活発な男子って感じです。

部活は剣道部でしたね。中学卒業してからはバイクとかも好きでよく乗っていましたが、暴走族とかそんなんではないですよ」

別の同級生はこう証言した。

「明るくてよくしゃべる感じでしたね。剣道部に入っていたのは覚えていますが強い印象があるわけでもないんですよね。彼が行った高校は、偏差値が今ひとつというか、ヤンチャだったり悪い生徒が多かったけど、彼自身が悪かったというわけではありませんね。

ただその頃から周りの影響からバイクも好きになったんだと思いますよ。最後に会ったのは7、8年前で、水戸市内の飲み屋街でバッタリ顔を合わせて、お互い『おお~久しぶり』みたいな。彼は友達と一緒にいて『キャバクラで飲んでたんだ』と言っていました」

水戸市内の繁華街では大内容疑者と友人たちは、それなりに知られた存在だったようだ。客引きの男性はこう証言した。

「3年前ぐらいかな 。4人組でここら辺で飲んでいた印象です。当時、彼らが客として出入りしていたキャバクラが2年前に風営法違反で摘発されて、その店のキャストが多数『A』という店に移籍したんです。

『A』では被害者が働いていたので、2人はそこで知り合ったんでしょうね。『A』のオーナーは事件について『なんでこんなことになっちゃったのか』と嘆いていましたよ。(大内容疑者は)性格はパッとしないけど、愛嬌はまあまあで、挨拶もするしさ。周囲の人間もオラオラ系とか不良とかではなく、同じようなバイカーみたいな服装をしていたから、バイク仲間と認識していたよ」

剣道少年から社会人になり、バイク愛好家としても知られていた大内容疑者。ナルシスティックな若者は、初めてできた彼女に執着するあまり、我を見失ったのか。捜査の進展が待たれる。

※「集英社オンライン」では、今回の事件についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

 

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