〈水戸・ネイリスト妊婦殺害〉「初めての彼女だったと聞いた」峠では走り屋、職場ではマウント、“ぬいぐるみストーカー男”の横顔と事件後の異変
〈水戸・ネイリスト妊婦殺害〉「初めての彼女だったと聞いた」峠では走り屋、職場ではマウント、“ぬいぐるみストーカー男”の横顔と事件後の異変

茨城県水戸市のネイリスト、小松本遥さん(31)が自宅アパートで殺害された事件で殺人容疑で逮捕・送検された会社員、大内拓実容疑者(28)。復縁を拒絶した元交際相手を殺害するために追跡装置を仕込んだぬいぐるみで転居先を特定したとみられている。

この“ストーカー男”は、職場では先輩や同僚に好かれる真面目な好青年だった。

職場では好かれていたが…

職場の同僚が、集英社オンラインの取材に証言した。大内容疑者は電気自動車のバッテリー製造会社で製品の出荷業務に携わっていたという。

「大内と一緒の工場で働き出してからもう2年くらい経ちます。一部の報道にも出ていましたが、大内は以前働いていた危険物取り扱いの運送会社を辞めてウチに転職してきました。

大内が担当していたのは製造したバッテリーを出荷する業務で、フォークリフトの運転や操作は実は難しいのですが、大内の運転技術は見事でした。大内はバイクや車が好きで、峠で『走り屋』みたいなことをしていると聞いたことがあるので、運転が得意だったのかもしれません」

大内容疑者は、所属していた部署では最も若手だったという。

「大内にヤンキー的な気質は感じませんでしたが、若さゆえに自分を大きく見せたいという部分はあったと思います。大内はフォークリフトの運転に自信があったのか、自分よりもベテランの担当者に対してもマウントをとるような、見下すような話し方をすることがありました。

もちろん年上の人に対してきちんと敬語を使いますし、決して嫌なヤツではないのですが、ときおりそういう場面を見ました。

工場は朝から夕方と夜から朝までの2交代制で、大内は無断欠勤をしたこともありませんし、仕事も真面目にこなすので職場では好かれている若者でした。だからこそ今回の事件の容疑者と知った時は青天のへきれきでした」

「大みそかや年越しをどう過ごしたか話題に…」

同僚は、小松本さんとの関係についても大内容疑者から聞いた記憶があった。

「2年ほど前に会社の飲み会で大内が『彼女がいます。年上でネイリストなんです』と打ち明けたのを覚えています。

それ以降も大内は『この間の休みの時に彼女と買い物に行ったんですよ』とか『彼女可愛いんですよね』とか『好きなんですよね』と頻繁にのろけるようになりました。

ところが1年ちょっと前に『フラれちゃったんですよね』と落ち込んで悲しげにしていたことがありました。ただ、それほど未練や執着があるようには感じなかったし、その後は彼女の話題にも触れず普段通りだったので、私も事件が起きるまでそのことを忘れていたくらいでした。

そういえば大内は、他の女性の話をしていたこともありませんでした。風俗やキャバクラ好きな同僚の話に合わせて『(仕事明けに)風俗行きますか』と軽口を叩くことはあっても、実際にその手の店に行っていたかどうかもわかりません」

やはり大内容疑者は女性に対しては奥手で、「初めての彼女」につれなくされたことで自制心を失ったのだろうか。“ストーカー”男は、事件後の12月31日以降も淡々と仕事をしていたという。

「年明けも大内は本当に普段通りでした。何か思いつめたりなど変わった様子もなく、普通に仕事をしていました。大みそかや年越しをどう過ごしたか話題にしていた同僚もいましたが、大内はそれには乗ってきませんでしたね。

ただ、職場内では殺害されたネイリストについて『大内が付き合っていた女性じゃないか?』と噂にはなっていました。というのも2人が交際していた当時、たまたまデート中に遭遇した同僚がいて、その時に被害者を紹介されたそうなんです」

「バイク通勤?」と尋ねると「車が故障しちゃって仕方なく」

苗字に聞き覚えはなかったが、下の名前を「ハルカ」と紹介されたことをその同僚は覚えていたという。

「名前が一緒でネイリストだし、まさかね……。

そんな感じでした。でも、彼女の別れた後も執着していた様子は全く見せなかったし、最近までも彼女の話をすることもなかったので、本当に疑うというほどではありませんでした。勤務態度もまったく変わりませんでしたしね……。

変わったことと言えば、これまで車通勤だった大内が、年明けからバイクで通勤するようになりました。職場のロッカーにヘルメットを入れていたんで『寒いのにバイク通勤?』と尋ねると、大内は『車が故障しちゃって仕方なくです。さすがに寒いんで考えなきゃいけないですけど』ってそんな感じでした」

逮捕前日も、職場での大内容疑者に変わった様子はなかったという。しかし1月21日、大内容疑者は職場に姿を見せなかった。

「その日、大内は体調不良で欠勤すると部署の長から連絡があり、続いて逮捕のニュースが飛び込んできて、翌日の午前10時40分ぐらいに職場に警察の家宅捜索が入りました。ロッカーとかを調べていました。本当にあんな事件を大内が起こしたのかと信じられない思いです。

大内は体格も良かったし、見た目からしても決してモテないわけではなかったと思うんです。次の恋愛に進めば良かったのになんでこんなことを……。

亡くなられた女性や生まれてくるはずだった赤ちゃんや旦那さんのことを思うと本当にかわいそうだとしか思えないです……」

友人も職場の仲間たちも驚いた大内容疑者の“ストーカー行為”、だが大内容疑者は県警の調べに対し「事実無根で、何も知らない」と容疑を否認している。

※「集英社オンライン」では、今回の事件についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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