「もっとバケモンに、メガ進化したる」討論会で高市首相と大バトルのれいわ・大石あきこがモンスター化宣言「私は番組まで壊す取れてます言われてます」
「もっとバケモンに、メガ進化したる」討論会で高市首相と大バトルのれいわ・大石あきこがモンスター化宣言「私は番組まで壊す取れてます言われてます」

総選挙の号砲が鳴る前日の1月26日、続けざまに行なわれた各党党首討論会で大暴れし、存在感を一気に高めたのがれいわ新選組の大石あきこ共同代表(48)だ。高市首相と維新の吉村共同代表の面前で統一教会問題と国保逃れ問題を非難した大石氏は、あの日を境に山本太郎代表の突然の病気休養で党の看板を背負うことになったプレッシャーを「突き抜けた」といい、さらに暴れることを予告した。

大石氏がテレビ討論で自民党と維新にかみつく

「高市早苗のわがまま勝手な解散、いい加減にしろということをどの党も言わないので、これは言わなきゃいけないなっていうことでブッ込んでいきました。『山本太郎は空気を壊すが、大石は番組まで壊す』と言われております」

選挙戦2日目の28日、大阪市淀川区でマイクを持った大石氏は、党首討論での言動に賛否が巻き起こっていることをツカミに演説を始めた。

26日、日本記者クラブの討論でまず冒頭に1分間の政策の訴えを求められた大石氏は「1分間のスピーチで何を伝えたらいいんだろうって考えても出ないから苦しかった。このプレゼン大会、いつまでやるのか。もう私の質問時間いいので、ぜひ(スピーチの)時間ください」と要求。

司会者の制止を聞かず、国民生活が壊れ世界も大動乱の中にあるのに「ウソはやめてほしい」などと2分余りにわたってしゃべり続けた。

混乱した言葉で趣旨はつかみにくかったが、討論の進行が進むと、高市首相の解散判断は不当だとの主張であることが見えてきた。

同日夜にテレビ各局が流したスタジオでの党首討論ではその中身がクリアになる。

テレビ朝日報道ステーション』では、

「そもそも解散とか、ド厚かましい話で、内閣総辞職ものなんですよね。今起きてることが。

まず自民党です。統一協会との関係性という新たな文書が出てきて、『真(まこと)のお母様報告書』(教団最高幹部への報告がまとめられた内部文書)で高市早苗さんの名前も32回も出てきた。裏金問題も全容解明していない中で、今回の選挙で裏金議員が立候補。

で、維新ですね、国保逃れで大問題になってるじゃないですか。身を切る改革と言うてたのに国保を逃れて。本性さらけ出してますよね。だから総辞職ものなのであって、聞いている皆さん、一緒に怒ってください」

と、解散に怒りを持とうと呼びかけた。

「確実に一石を投じたという感触はありますね」

互いに顔を合わさない形で座ったテレ朝のスタジオではこれに反論しなかった高市首相。しかしTBS『news23』でテーブルをはさんで向き合った大石氏が旧統一教会文書に触れると、「名誉棄損になりますよ」と反撃に出る。

文書には自分に絡む内容に事実と異なるものがあるとして「出所不明の文書で決めつけないでください」と高市首相は要求。

これに大石氏が「名誉棄損と言われる方が名誉棄損ですよ。出所不明という文書ではありませんしね」と反論し討論は白熱した。

この日の大石氏の言動に対し、SNSでは、

〈討論や議論ができない一方通行の人大石あきこの方がやばい〉

という批判がある一方で、

〈国民が知りたいスキャンダルに唯一切り込む大石あきこ〉

と賞賛する声も出ている。

たしかに日本記者クラブの討論会で記者たちから統一教会や国保逃れの質問は出ず、こうしたモヤモヤが有権者にあった影響もあって、大石氏の発言が関心を集めたようだ。

そこで演説前の大石氏に、26日の言動の狙いやSNSでの反応について直撃してみた。

「そもそもこんな無茶苦茶な解散が可能になってるのも、1つは野党が闘わない。

メディアもそう。忖度した報道が多いことで解散がまかり通ってると思います。

解散が不当だと共産党くらいしか言わず、そこが私も苦しいなと思ってたんで自分からこの虚構を崩しにいくのをやってみよう、みたいなとこはありましたね。

SNSの反応はいい方向だと思います。少数派の価値観から世の中の価値観を変えるには(世論が)二分したら大成功なんです。賛否のどちらが多いかはわからないし、クレームもいっぱい入ってるけど、サポーター登録もむちゃくちゃ入ってます。

価値観を変えるには人々がアクティブに意見を言うのは絶対条件なので、確実に一石を投じたという感触はありますね」(大石氏)

掲示板すら足りず…異例選挙に「重大な憲法違反」と激怒

いま大阪では、「都構想の是非を問いたい」とする吉村知事が衆院選に合わせて、知事選と大阪市長選も仕掛けたため運営が大混乱に陥っている。

急な日程のため、大阪市内では候補者ポスター掲示板を通常約2000か所設置するところを約3分の1に減らした。しかし、それでも掲示板の設置は追い付いていない。

大石氏が小選挙区で出馬した大阪市北部の大阪5区では、4つの行政区で公示日の27日に掲示板設置が間に合ったのは此花区だけである。

他の淀川区、東淀川区、西淀川区では区役所や支所など区内1、2か所だけしか公示に設置が間に合わず、最も遅い東淀川区の設置完了は30日になる。大阪市内全体では、最も遅い北区は31日にならないと設置されない。

「知名度がある現職以外は圧倒的に不利になる」と別の候補者も嘆く異常な選挙の準備状態に、大石氏も激怒。

「これで選挙と言えるのか。投票できる状況にないまま選挙がスタートしちゃってる。重大な憲法違反で、当選の有効性まで問われかねない破壊的な選挙になっている」と話した。

それでも選挙に入った以上、演説では解散反対だけでなく政策転換も訴えた。

「25年前と比べて中間層の年収は140万円下がった。それ最大の少子化の原因じゃないですか。だから取り返さなきゃいけないでしょ。そのことを根本的に問う選挙にしなければいけない」

そう言って消費税の完全撤廃を求めた。また、大石氏は自民、維新だけでなく中道改革連合も「財界の意向」に忖度するだけで消費税低減策は「絶対やりませんよ」と持論をもとに断罪。

米国の安全保障戦略に合わせた戦時体制づくりで「とんでもない額の防衛増税」が来るとも述べ、高市政権打倒を訴えた。

山本太郎氏の突然の離脱でれいわの「顔」に躍り出た大石氏。

そのプレッシャーをどう感じているのか聞くと、討論会の連続出演“脱皮した”という答えが返ってきた。

「1歩突き抜けたかなって思います。山本の一枚看板に甘じてきた自分がモンスターとして爆誕しないといけないっていう負担はすごく大きかったんですけど、この出演も経てひとつ私の中でなんか生まれたものがあるというか。『もっとバケモンに進化したる、メガ進化したる』って思ってますんで」(大石氏)

日本記者クラブが討論で求めた1分スピーチを「この国の国民の皆さんの命運かけてるような話が1分で収まるわけないでしょうが。そんな国民殺しに行くためのルールに私は従いません」と演説でこき下ろした大石氏。果たして国民の支持を得て、躍進を遂げることはできるのか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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