「松本人志さんとグアムで5日連続食べた」宮迫博之が最後の晩餐にしたい“人生の相棒メシ”
「松本人志さんとグアムで5日連続食べた」宮迫博之が最後の晩餐にしたい“人生の相棒メシ”

2012年末に「スキルス胃がん」が発覚するも、奇跡的な出来事が重なり、生還した元雨上がり決死隊宮迫博之氏。手術で胃の3分の2を失った彼に、食事のありがたさを教えてくれたのは、あの知る人ぞ知るイタリアン「カプリチョーザ」だった。

〈前後編の後編〉

大阪球場跡地で初カプチョ

「うっま! やっぱ撮影で食べてもおいしいですね。息子が小さいころは家族3人でよくここに来てました。妻とは去年も一緒に来たかな」(宮迫さん。以下同)

宮迫さんが食べているのは人気イタリアン「カプリチョーザ」の看板パスタ「トマトとニンニク」。今回、取材でお邪魔したのはその第1号店となる渋谷本店だ。

5年生存率が全体の10%~20%以下とも言われることがある「スキルス胃がん」から生還し、“術後メシ”としてこのお店で食事をした際も、健康のありがたみを痛感したという。そんな“人生の食の相棒”と出合ったのは、かつて宮迫さんがお笑いユニット「吉本印天然素材」で活動し始めた22、23歳の頃だったという。

「ある日、大阪球場の跡地(大阪スタジアム店。1998年に閉店)にカプリチョーザができたんです。当時、近所に住んでたから試しに後輩とふたりで行ってみたら、うまいし量が多いしでめっちゃハマったんですよ。

お店自体もすぐに評判になって、あっという間に行列のできる店になったけど、僕も食べたいからよく並んでました。宮川(大輔)なんかともよく一緒に行ったな~」

その後、全国区の人気タレントになり拠点を東京に移しても、渋谷に本店があることを知ってからは足繁く通っているという。そんな宮迫さんのお気に入りのメニューは……。

「『トマトとニンニク』と『たっぷり野菜と挽き肉のミネストローネ』、あとは『イカとツナのサラダ』。全メニュー2周は注文してると思いますが、基本的にこの3品しか注文しませんね。あ、他は『温野菜のバター風味 揚げポテト添え』もうまいです。

『トマトとニンニク』は冷凍食品でも発売されていて、うちの冷蔵庫に必ず入ってます(笑)」

カプリチョーザに関しては恩師とも呼べる先輩、ダウンタウン松本人志さんとのエピソードも豊富なんだとか。

グアムで松本人志と5日連続のカプチョ

「昔は芸人の先輩後輩みんなで毎年グアム旅行に行ってたんです。で、カプリチョーザってグアムにも展開してるから、移動中にカプチョを見つけた僕が『あ、カプリチョーザがある! あれ僕の大好きなイタリアンなんですよ』って兄さん(松本人志)に言ったら『なんや、カプリチョーザって。わざわざグアムまで来て日本のチェーン店に行くかね……』と呆れてて。

でも、いい店がなくてカプチョに行ってみたら兄さんもドハマリ。結局、その年のグアム旅行は、5日間すべてカプチョに行きました(笑)」

ちなみに、この渋谷本店にも松本さんと何度か訪れたことがあるそうだ。

「僕はあんまりデザートとか食べないし、男同士で来てたらなおさら注文しないじゃないですか。でも兄さんが『“カボチャのタルト”、めっちゃうまいで』って勧めてくれるから注文して、ふたりで『うまい、うまい』って言いながら食べてた(笑)。僕より兄さんのほうがカプチョにハマってたんとちゃうかな」

もろもろの騒動後、カプチョ会食は行なわれていないというが、「また一緒に行けたらな」と当時を懐かしむ。

「フジモン(藤本敏史)も連れてきてミネストローネを勧めたときに、最初は『何すか、これ!』って反応だったけど、めっちゃ好きになってた。

カプチョって好きが伝染する不思議な力がありますね。僕も飲食店(「焼肉牛宮城 別邸」や「みやたこ」)を経営していた身として、参考にした部分は多いです。特にスペシャリティ。『トマトとニンニク』みたいな創業以来の看板メニューがあるお店って強い」

がんを乗り越えても後に死ぬより怖いことが起こった(笑)

スキルス胃がんにより、13年ほど前に胃の3分の2を摘出した宮迫さん。術後は運よく吐き気や頭痛、倦怠感といった症状を引き起こす「ダンピング症候群」に悩まされることはなかったが、ここ数年、それに近い症状にみまわれているという。

加齢によるものなのか、原因はよくわからないが、いずれにしても「食はかなり細くなった」と宮迫さん。

「だからこそ、カプリチョーザのミネストローネは沁みるんです。普通、ミネストローネのスープって透き通ってるけど、ここのはしっかりオレンジ。濃厚なんだけど角がない丸い味だから飲みやすい。セロリが入ってたりと野菜もしっかり取れるのも僕にとってはうれしいです。

全スープの中で、ここのミネストローネが一番好き。これなら入院中でも食えたんちゃうかな」

現在はテレビからYouTubeへと主戦場を変えている宮迫さん。

移ろいやすい世界で精力的に動画を投稿して視聴者を楽しませているが、それも健康な体があってこそ。大病を経て、死生観に変化は訪れた?

「うーん、暴飲暴食してた頃に比べたら、もちろん多少は健康に気をつかうようになりましたけど、食べたいものは食べてるしお酒も飲んでるから、そこまで大きな変化はないかもしれない。

ただ、スキルス胃がんから復帰したときに、周りから『死を乗り越えたんだから、もう怖いものなんて何もないよ』みたいなことを言われたんですけど、のちに死ぬよりも怖いことがいっぱい起こった(笑)」

そう笑い飛ばしつつも、病気の怖さについてこう念を押す。

「僕もまったく自覚症状がなかったけど、検査があと半年遅れたらアウトやった。だから、これを読んでるみなさんも1年に1回は検査を受けてください。健康って当たり前じゃないんですよ」

ついでに、最後の晩餐に行きたいお店を聞いてみると……。

「もちろんカプチョ。あ、あと(餃子の)王将さんもかな。この2店にはどんだけお世話になったかわかりません」

取材・文/武松佑季
撮影/下城英悟

編集部おすすめ