『探偵!ナイトスクープ』の1月23日放送回が大炎上したことで、出演した「依頼人」である大家族の生活は激変してしまった。25日、局は見逃し配信サービス『TVer』での配信も停止、“演出があった”ことを発表、出演家族への誹謗中傷をやめるよう注意喚起の声明も出している。
「マルチ商法」「詐欺行為をして儲けている」は事実ですか?
1月25日に元迷惑系YouTuberへずまりゅう奈良市議が自身のXで「(ヤングケアラー状態にある)長男を救いに行く」といった発信をしたものの、実際に阿部さん夫婦はへずま氏の突撃を受けていない。
へずま氏がどんな意図で発信したのかは不明だが、結果的にはへずま氏の投稿以降、一部の“ネット民”が阿部夫婦を攻撃、行政も対応せざるをえない状況が続いている。阿部さん夫婦は1月26日から「日常生活の動きを変えなければいけない」と考えたという。
――週末はこの炎上を受けてどう生活が変わりましたか?。
恭宏「とにかく妻が精神的にかなり追い込まれて、食欲もほとんどないし、ふだんポジティブなのに自分を責めるような発言が多くなりました。子どもたちもショックを受けており、ユーチューバーなどから危害を受ける可能性もあります。
私はしばらくは妻や子どもたちのケアに専念することにし、学校や塾、習い事の送迎もするようになりました」
美佳「番組で言っていたように、私は美容サロンでエステ事業と家族写真を中心としたスタジオ撮影や出張撮影をしています。26日以降の1週間に入っていたお客様のご予約は一旦キャンセルさせていただきました」
――では健康的な影響だけでなく収入も影響を受けたのですね。
恭宏「はい。我が家は平日は基本、家で妻が食事を作って食べることがほとんどですが、週末はたまにファミレスなどに外食に行くのが楽しみでした。しかし、みんなで外に出ることでさらにさらされると思い、週末はなるべく外に出なくなりました」
美佳「でも近所を少し歩くだけでも『あ、炎上の人だ』と言われたりします。
――今回の炎上は美佳さんのInstagramの投稿がさらに火に油を注いでしまった形です。なかには「マルチ商法に関わっている」「詐欺行為をして儲けている」などの内容もありました。これは事実ですか。
美佳「私はもともと化粧品の販売員をやっていましたが、それはマルチ商法ではありません。でも個人的に使っていたある化粧品のなかにマルチ商法とされるものがあり、それがSNSに映り込んでいました。でも誰かに売ったわけではなく、ただ自分で使っていただけです。マルチや詐欺行為には誓って一切関わっていません」
恭宏「僕は妻をかばうわけではないんですが、かつて妻が関わっていた化粧品メーカーのことをマルチだと勝手に言う人もいて、噂が噂を呼んだという形です」
「子供なのに手伝いばかりで遊ぶ時間がない」は事実か?
――阿部さんのご自宅は新築の広い家ですが、「こんな家に住む裕福な家庭でネグレクトが行われているのか」という妬みも炎上対象になったようです。
恭宏「家の名義は妻ですが、サロンの店長は僕でして、事業が軌道に乗り始めた中で昨年10月に竣工して住み始めた家です。しっかりローンも40年払い続けます(笑)。新しい家で事業拡大もしていく中で大好きな番組に出て、より頑張っていこうという中で、こんな事態になってしまって……」
――番組の中で長男さんが「ふだん週に1、2回しか遊べない」と言ったことで、「子供なのに手伝いばかりで遊ぶ時間がないのか」と批判を集めました。これは本当なのですか。
美佳「長男が昨年10月に突然、『ある試験を受けたい』と言ってきたので習い事に通わせています。
そのため遊べるのが月曜とたまに金曜の週1、2回が遊べるという意味なんです。長男も自分の望みとはいえ子どもですから、『もっと遊びたい』って思いがあるから言っただけだと思います」
――なるほど……。番組では「手伝いが嫌で家出したことがある」と言っていましたが、これはどんな状況だったのですか。
美佳「小学校4年くらいの時に、宿題をやってもないのにやったと嘘をついたので、罰としてご飯の準備を手伝いなさいと言ったのです。すると長男が『めんどくさい』などと言ってきたので私がブチ切れて『いい加減にしなさい』と怒ったんです」
恭宏「我が家は『嘘はつかない』が鉄則です。それを破りましたし、いろんな積み重ねがありました。だから妻が『玄関で頭冷やしなさい』と言ったら、いつの間にかいなくなってたんです。焦って1時間ほど捜しましたが、結局、(自宅に停めていた車の)車内に隠れてました」
――家出とは少し違うような気もしてきました。
恭宏「そうなんです……もちろん長男は責任感もあるし、家の中でお手伝いも沢山してくれています。でもそれは長男に限ったことではなく次男もですし、末っ子のお世話は長女がよくやってくれます。
洗濯をするときは一日に何度も洗濯機を回すので、子どもたちが一丸となって手伝ってくれる。でも少なくとも強制労働をさせている訳でもなく、ヤングケアラーなどではないと思います」
――少し番組が悲観的な内容になりすぎていますね。放送後の番組の放送作家さんやABCテレビの対応はいかがでしたか。
恭宏「何も文句はありませんし感謝しています。25日に作家さんに状況を話した後、26日の夜には我が家まで来てくれて、その結果『演出だった』と声明を出してくださったことで誤解は一部解けましたし、番組のスタッフさんも『どう面白く作るか』試行錯誤をしていました。でも、結果が一部の人たちからは笑えないものに見えてしまった」
美佳「正直私は、番組を観てもいない方々が、私のInstagramの内容を好き勝手に取り上げて、『死ね』とか『ブス』とかあらゆる罵詈雑言を言ってくることに恐怖を感じました。夫のことを『性欲強い猿』とか言われたり、みんなどういう気持ちでそんな酷いことを言うのかと……そういう負の感情が一斉に向かってくる感じが怖かったです」
――実際、美佳さんのInstagramの「四人目以降は出来たから生んだ」といった書き込みに「無計画で生むな」などの声も集まりました。
美佳「そもそも結婚当初は3人くらいかな?と思っていたのですが、まさか6人も子供を授かるとは思っていなかったです。計画はしていませんでしたが、授かったことには喜びを感じたし、子どもが増えるにつれ子供がたくさんほしいと思ったのは確かです。鍵をかけることなく誤解を生む書き方をしてしまった私の落ち度だと思います」
恭宏「妻も僕と結婚して、まさか6人の子供の母になるとは思ってなかったといつも言っています。もちろん僕もそうですけど、今となっては6人の子供たちがいることが僕ら夫婦の幸せなので、その日常をいかに楽しく過ごすかを考えてきました」
「番組に出たことは後悔していますか?」
――Instagramで「6児のママの暮らしぶり」を発信してきたのは、どんな思いからですか。
美佳「エステという接客業と家族撮影のカメラマンとして『楽しんで暮らしている』という発信をしたかったからです。
恭宏「そうなんです。パートナーシップのセミナーの講座内容も二人で考え始めていました。でも今となっては炎上夫婦のパートナーシップ講座なんて誰も来ませんよね」
――そんなことはないと思いますけれど……番組に出たことは後悔していますか?
恭宏「いえ、それはありません。番組には出たくて僕らが応募したし、スタッフさんも一生懸命やってくれたので。ただ妻にはこんなことになって申し訳ないという思いはあります」
美佳「私は夫に対して非難する気持ちは一切ありませんが、世間の皆様の様々な意見、それも人を非難する思いや言葉がとても怖いと感じます」
二人は「しばらくは子供の様子を見つつですが、このピンチをバネに跳ね上がりたい」とも語った。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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