〈お泊り保育で“わいせつ”か〉「これはスキンシップです」信頼されていた保育士(40)のウラの顔 わいせつ画像約1200点、被害申告は数十件、猛クレームにも反論…トラウマになる被害児童も
〈お泊り保育で“わいせつ”か〉「これはスキンシップです」信頼されていた保育士(40)のウラの顔 わいせつ画像約1200点、被害申告は数十件、猛クレームにも反論…トラウマになる被害児童も

学童保育の合宿先の宿泊施設で就寝中の小学生の男児の体を触ったなどとして警視庁は2月4日、東京都新宿区の私立認可保育園の保育士、木村正章容疑者(40)=新宿区大久保=を不同意わいせつ容疑で逮捕した。木村容疑者による園児や児童へのわいせつ事案の被害申告は他にも数十件に及んでおり、警視庁は慎重に裏付け捜査を進めている。

童ポルノ約360点、女性のわいせつ画像約390点、男性のわいせつ画像約450点…

木村容疑者は2024年1月5日の夜から翌朝にかけて長野県立科町の宿泊施設で、就寝中だった小学生男児の体を触った疑い。木村容疑者は「やっていません」と容疑を否認している。

木村容疑者が勤務していたのは未就学児向けの保育園と小学児童向けの学童保育クラブを運営する法人。昨年10月、保育園の保護者から「うちの子が保育士に体を触られている」と相談があり、事件が発覚した。社会部デスクが解説する。

「木村容疑者は2019年7月から昨年3月末まで学童クラブの指導員で、4月からは保育園に勤務していたが、10月に保育園児の保護者から被害申告があり、以降は自宅謹慎になっていました。

この間、警視庁が捜査を進め、宿泊付きの遠足(ウィンターキャンプ)中に引率していた木村容疑者が就寝中の男児に執拗にわいせつ行為をしていた事実が判明。

さらにこの数年にわたり、園内で『木村容疑者から触られた』『他の児童を触っているのを見た』という証言が続出しました。

こうした被害申告は数十件に及んでいます。警視庁は任意聴取の段階で木村容疑者のスマホやタブレットを押収しており、約1200点のわいせつ画像が保存されていたことを確認しています。内訳として児童ポルノ約360点、女性のわいせつ画像約390点、男性のわいせつ画像約450点などに分類され、今も解析中です」

木村容疑者が勤務していた保育園は事件の報を受け、騒然としていた。保育園に入ろうとしていた女性に声をかけるとこう反応した。

「保護者ですか? いえ。

先生? いえいえ違います。……理事ですか? ええ、まあ、はい。(私が)そうですけど。でもね、私が何か適当なことをしゃべったら、理事長に怒られちゃうから。だから、話なら理事長本人に聞いてくださいよ。

木村先生? いい先生でしたよ。私にはそれしか答えられないわ。勤務態度だって真面目だったし、欠勤したことなんてないんじゃないかしら」

そう言い残し、女性は足早に園内へ去った。

「複数の保護者が新宿区や児童相談所に相談を入れていた」

保育園の「夜の部」の利用者という30代の保護者の男性は心配そうにこう話した。

「会社を経営していて夜の帰りが遅くなるため、子どもを預けています。利用して2年目になりますね。ここは夜遅くでも預かってくれる保育園で、昼の部も夜の部もありますけど、利用者はキャバクラやホスト関係の人、中にはコワモテの人や、あとは本当に四六時中働いているような忙しい人たちですね。

先生方はほとんどが面倒見がよくて、みなさんいい人たちだと思っていたんですけどね。

今回、事件を起こしたのは昼の部を担当する先生だと聞きました」

20代の女性利用者は怯えたようにこう話した。

「本当にもう、この園とはもう関わりたくないです……。被害にあったのは複数人の男の子と聞いていて、なかには複雑な家庭環境の子もいる、これからのことが本当に心配です。

今回の件で複数の保護者が新宿区や児童相談所に相談を入れていたんですよ。でも、すごく時間がかかっていて…。私自身も、保育園を変えようと思っていたところでした」

「そんなことはあり得ない」「先生がどれだけ忙しいかわかるか」

あまりのショックな事件に一部の保護者は木村容疑者だけでなく、園にも不信感を抱いていた。社会部記者が補足する

「今回の逮捕容疑は、2年前の1月、長野県で行なわれたウィンターキャンプでの出来事なんですが、根はもっと深いです。捜査関係者は、学童や保育園ですでに『同様の被害を数十件確認している』と話している。お風呂場なんかで、親の目が届かないところを狙って犯行に及んでいたようです。

一番恐ろしいのは、彼が築き上げていた『表の顔』のギャップです。被害を訴えた保護者に対して、木村や園側は当初 『そんなことはあり得ない』『保育園の先生がどれだけ忙しいかわかるか』『これはスキンシップで、家庭での愛情が足りないから、先生が抱っこしたり触ったりして補っているんだ』と説明していたようで、親の訴えが届かなかった。

つまり、職場では『熱心で信頼できる先生』というポジションを完全に確立していたわけです。

捜査にも時間がかかりその裏で、子供たちはボロボロにされていました。『私は一人なんだ』とか、最悪の場合『死ねばいい』なんて言葉を口にする子までいて、強烈なトラウマを植え付けられています。保護者の間じゃ、事件になる前から『あいつはヤバい』って警戒されて情報共有されていたのに、時間がかかってしまった」

新たな変態保育士によるわいせつ事件。これ以上被害が拡大しないためにも徹底的な捜査が望まれる。

盗撮という犯罪行為、これ以上の拡大を防ぐことはできないのだろうか。

※「集英社オンライン」では、今回の事件についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

メールアドレス:shueisha.online.news@gmail.com
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

 

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